猛暑による電気代の増加と太陽光設備のコスト削減効果:2024年7月の分析

7月の電気代は前月に比べて4,000円の増加です。暑い日が続きエアコンは連日フル稼働。消費電力が3割増加したことが原因です。

7月の電気代をまとめます。

(参考)我が家の電気関連スペック

  • 電気契約:オール電化 10kVA
  • パワコン:トライブリッドパワコン
  • 太陽光発電:5.6kW
  • 蓄電池:4.9kWh
  • V2H:トライブリッドV2H
  • EV:日産ARIYA(2月は不在)
  • 床暖房:温水蓄熱式(75畳分、24時間自動運転)
  • エコキュート:460L

2024年7月の電気代

7月の電気代をまとめます。

エネルギーコストの内訳

先月と比べると、消費電力は253kWh増加、発電量は68kWhの増加、自家消費率は+14.4%と増加しました。

昨年7月と比べると、消費電力は16kWhの微減、発電量は108kWhの減少、自家消費率は+21.5%と大幅に増えました。

合計コスト 24,796円 1142kWh
購入電力 13,785円 401kWh
自家消費 741kWh
売 電 ▲323円 19kWh
設備代 11,333円

※設備代に含まれるのは太陽光パネル、パワコン、蓄電池、V2Hの費用。補助金を差し引いた支払額を15年償却で計算しています。

購入電気の内訳

購入電力は先月の241kWhから7割近く増えました。エアコン3台を1日中稼働させた結果です。

合計 13,785円 401Wh
基本料金 3,118円 10kVa
昼間電力 2,339円 71kWh
深夜電気 8,329円 330kWh

EVの走行電力

EVの走行距離は先月に比べて▲362kmと大きく減りました。エアコンの稼働により平均電費は▲1.1km/kWhの低下です。

電気代 3,030円 112kWh
走行距離 540km
平均電費 5km/kWh

※上の表(電気代と消費電力量)に含まれる電気自動車の電力だけを抜き出したもの。走行距離、平均電費はNissanConnectアプリによる。

電気代が増えた原因

全体の数字を見渡して気になる点をまとめます。

消費電力の増加

消費電力は先月(889kWh)から28%増えて1142kWh。冬季並みの消費電力です。天気が悪かった割に最高気温35度前後の日が続き、連日フル稼働したエアコンが原因です。

購入電力の増加

先月に比べると、発電量は68kWh増え、自家消費率は97.5%まで上昇しましたが、消費電力の増加を補うには至らず。購入電力が93kWh増加したことで電気代が上がりました。

発電量は少ない

先月と比べると発電量は増えましたが昨年の7月と比べると▲130kWh。今年7月の快晴が3日しかなく雨や雲の広がることが多かった1ヶ月。快晴日だけでも12日あった昨年の7月とは大きく異なります。

EVの走行減少

EVの走行距離は540kmと大幅に減少し消費電力も40kWh減りました。それでも冷房の影響が大きく電費は5km/kWhまで悪化。サンシェードなど、駐車時の車内温度を上げない工夫が必要かもしれません。

通算でいくら安くなってるか?

7月の消費電力からEV電力を除き、太陽光電力分を購入電力に置き換えた試算です。ガソリン代も同等走行距離で加算しています。

消費電力 1,023kWh EVの108kWhを除いたもの
電気代 34,601円 昼7.5:夜2.5
ガソリン代 5,591円
設備無しのコスト 42,669円

設備導入の効果

設備なしのコスト(42,669円)から合計コスト(24,796円)を引いた結果、7月の設備導入効果は15,396円となりました。

1月から7月の通算では、69,989円の電気・ガソリン代を削減した計算です。順調に削減効果が積み上がっています。9月には10万円を超えそうな勢いです。

2024年7月のまとめ

7月の電気代をまとめると次のとおりです。

  • 設備代を含めた総コストは24,796円
  • 消費電力が増えて電気代は13,785円
  • 猛暑日続きでエアコンがフル稼働し消費電力は冬季並み。
  • コスト削減効果は15,396円
  • 1月からの通算で69,989円の削減効果

オール電化なので冬の電気代が高いという認識でしたが、犬を飼い始めてから夏の電気代も高くなってます。削減効果を見る限り、太陽光やEVを導入しておいて良かったと感じてます。

梅雨とエアコンフル稼働で電気代急増:6月の電気使用量とコスト分析

6月の電気代は前月に比べて5,000円以上増えました。

補助金終了もありましたが、6月としては記録的な暑さにより、愛犬の体調管理もあって昼夜問わずエアコンがフル稼働し、消費電力が増加しました。その結果、発電量が追いつかず買電が増えました。

6月の電気代をまとめます。

(参考)我が家の電気関連スペック

  • 電気契約:オール電化 10kVA
  • パワコン:トライブリッドパワコン
  • 太陽光発電:5.6kW
  • 蓄電池:4.9kWh
  • V2H:トライブリッドV2H
  • EV:日産ARIYA(2月は不在)
  • 床暖房:温水蓄熱式(75畳分、24時間自動運転)
  • エコキュート:460L

2024年6月の電気代

6月の電気代をまとめます。

エネルギーコストの内訳

先月と比べると、消費電力は142kWhの微減、発電量は34kWhの減少、自家消費率は+0.6%で変わらず。

昨年6月と比べると、消費電力は248kWhの増加、発電量は69kWhの増加、自家消費率は+44.3%で大幅に増えました。

合計コスト 20,399円 889kWh
購入電力 9,814円 241kWh
自家消費 648kWh
売 電 ▲748円 44kWh
設備代 11,333円

※設備代に含まれるのは太陽光パネル、パワコン、蓄電池、V2Hの費用。補助金を差し引いた支払額を15年償却で計算しています。

購入電気の内訳

購入電力のうち特に増えたのは昼間電気の購入量。我が家の場合、この時期に昼間電力が増えるのは日没以降に原因があります。後ほど深掘りします。

合計 9,814円 241Wh
基本料金 3,118円 10kVa
昼間電力 2,369円 71kWh
深夜電気 4,328円 170kWh

EVの走行電力

EVの走行距離は、先月に比べて+276kmと大きく増えました。八ヶ岳までの日帰り旅行が影響してます。電費は思ったより悪くないです。

電気代 4,147円 112kWh
走行距離 901.5km
平均電費 6.1km/kWh

※上の表(電気代と消費電力量)に含まれる電気自動車の電力だけを抜き出したもの。走行距離、平均電費はNissanConnectアプリによる。

電気代が増えた原因

全体の数字を見渡して気になる点をまとめます。

発電量の変化

先月に比べると発電量は5%(34kWh)減りましたが、昨年の6月と比べると11%(69kWh)の増加です。昨年に比べると、今年の6月は雨の日が少なく日差しの多い1ヶ月でした。発電量で見ると2日分多く発電できた計算になります。

消費電力の増加

この6月はLDKの大型エアコンのフル稼働しました。愛犬がヒート期に入ったため寝室は侵入禁止。犬のためにLDKのエアコンは昼も夜も稼働した状態。ヒートも終われば就寝中に動かすのは寝室のエアコンだけに戻り、消費電力も落ち着く予定です。

昼間電力の増加

我が家の場合、昼間電力の購入量がとても重要な指標になります。蓄電池とEV(V2H)で71kWhの蓄電力があるため、昼間電力の購入が発生するのは次の2つのケース。

  • ①蓄電池・EVの電力を使い切っている
  • ②蓄電池を使い切った時にEVが不在

②はタイミングの問題なのであまり気にしませんが、①は創る、貯める、使うのバランスが崩れている時に発生します。

この6月の場合は「使う量が創る量を超えた」ため購入電力が増えました。この傾向が見え始めた6月中旬以降、我が家は節電モードへ移行しました。

  • 蓄電池を深夜電気で充電する
  • EVを最大40%までは深夜電気で充電する
  • 2回に1回、お風呂をシャワーに置き換え
  • エコキュートを手動運転にし湯量を3/4に抑える

エアコン稼働は減らせないので、お湯の消費量を調整して発電量に合わせるイメージです。

補助金終了の影響は?

購入電力が241kWhだったので、5月の補助金(1.8円)だと434円の値上がりです。5月より購入電力が増えたので影響は大きくなりました。

通算でいくら安くなってるか?

6月の消費電力からEV電力を除き、太陽光電力分を購入電力に置き換えた試算です。ガソリン代も同等走行距離で加算しています。

消費電力 726kWh EVの148kWhを除いたもの
電気代 25,630円 昼7.5:夜2.5
ガソリン代 9,386円
設備無しのコスト 35,016円

設備導入の効果

設備なしのコスト(35,016円)から6月の合計コスト(20,399円)を引いた結果、6月の設備導入効果は14,617円となりました。

1月から6月の通算では、54,555円の電気・ガソリン代を削減した計算です。発電量が多くと自家消費の割合が高いと導入効果も高くなります。

2024年6月のまとめ

6月の電気代をまとめると次のとおりです。

  • 設備代を含めた総コストは20,399円
  • 消費電力が増えて電気代は9,814円
  • 消費増で創蓄とのバランスが崩れ節電モード発動
  • コスト削減効果は14,617円
  • 1月からの通算で54,555円の削減効果

今年の夏も猛暑の予想が出ています。昨年はエアコンの常時稼働を行いましたが、今年は発電量見合いで消費電力を調整する方針です。無理しない範囲で購入電力を減らす方法を模索します。

また、市場連動プランでの電気代の試算もまとまりました。機会をみて試算結果も紹介します。

【5月の電気代】ようやく下がった電気代、発電と自家消費の増加で買電激減

5月の電気代が大幅に減少。イメージ通りの電気代になりました。

先月は天候不順で期待外れでしたが、5月に入り天候が安定したことで発電量が増加。増加した発電電力を効率よく自家消費できたことが大幅減少の要因です。

5月の電気代をまとめます。

(参考)我が家の電気関連スペック

  • 電気契約:オール電化 10kVA
  • パワコン:トライブリッドパワコン
  • 太陽光発電:5.6kW
  • 蓄電池:4.9kWh
  • V2H:トライブリッドV2H
  • EV:日産ARIYA(2月は不在)
  • 床暖房:温水蓄熱式75畳(24時間自動運転)
  • エコキュート:460L

2024年5月の電気代

5月の電気代をまとめると以下の通りです。

エネルギーコストの内訳

先月と比べると、消費電力は44kWhの微減,、発電量は137kWhの増加、自家消費は167kWh増えました。

EV導入前の昨年5月との比較では、消費電力は254kWhの増加、発電量は18kWhの微減、自家消費は367kWhで大幅増という結果です。

合 計 15,498円 747kWh
電気代 5,032円 72kWh
自家消費 675kWh
売 電 ▲867円 51kWh
設備代 11,333円

※設備代に含まれるのは太陽光パネル、パワコン、蓄電池、V2Hの費用。補助金を差し引いた支払額を15年償却で計算しています。

購入電気の内訳

深夜電気の購入量が減ったのが特徴的です。259kWを購入した4月に比べると8割も減っています。

昼間の余剰電力を蓄電池とEVに充電。日没後は蓄電池・EVの順に放電することで深夜電気の購入も減らすことができました。

5,032円 72kWh
基本料金 3,118円 10kVa
昼間電力 764円 24kWh
深夜電気 1,150円 48kWh

EVの走行電力

GWの連休後半が含まれますが、EVの走行距離は4月(828.6km)に比べて3割減。

我が家付近は渋滞がひどいので、この時期の車の使用頻度は下がります。晴天が多く自転車の頻度が増えたのも走行距離が減った要因です。

電気代 3,135円 112kWh
走行距離 625.7km
平均電費 5.6km/kWh

※上の表(電気代と消費電力量)に含まれる電気自動車の電力だけを抜き出したもの。走行距離、平均電費はNissanConnectアプリによる。

電気代が大幅に下がった要因

5,032円は入居してから1番やすい電気代。これだけ電気代が下がった理由をまとめます。

発電量が大幅に増加

5月は晴天日が多く発電量が大幅に増えました。

月間の消費電力は747kWhに対して発電量は726kWh。消費量と発電量がほぼ同じです。昼間の余剰電力を日没以降に使えば、電気を買う必要はほとんどありません。

大容量蓄電池で自家消費生活

EV・V2Hの効果もあり電力の9割を自家消費で賄いました。

4.9kWhの蓄電池だと深夜には使い切りますが、EV・V2Hを導入したことで蓄電容量は70kWhまで増加。太陽光の余剰電力をたっぷり溜め込むので深夜電気の購入も大きく減らせました。

託送費や再エネ賦課金も削減

電気の購入が減ると再エネ賦課金や託送費の負担も減ります。

託送費や再エネ賦課金は昼夜問わずkWhあたりで加算されるので、購入電力を減らす以外に削減する方法はありません。電力の9割を自家消費で賄ったことで、託送費・賦課金は930円まで圧縮できました。

発電時間が長く天気も安定

毎晩、翌日の家電・設備の稼働プランを立てますが、プラン通りに実施しやすく発電と消費のバランスがとれた1ヶ月でした。

発電時間が短い季節は稼働タイミングを誤るとすぐにプランが破綻。さらに不安定な天気が続くと破綻の影響が長引きます。今の時期は発電時間が長く多少のことでは破綻しません。万が一破綻しても、天気が安定しているので影響をすぐにリセットできました。

通算でいくら安くなってるか?

今月は太陽光電力を効率よく使えたので導入メリットも大きくなりました。

設備がない場合の試算

5月の消費電力からEV電力を除き、太陽光電力分を購入電力に置き換えた試算です。ガソリン代も同等走行距離で加算しています。

消費電力 624kWh EVの112kWhを除いたもの
電気代 21,516円 昼7.5:夜2.5
ガソリン代 6,551円
合計コスト 28,067円

設備導入の効果

設備無しの合計コスト(28,067円)から5月の合計コスト(15,498円)を引いた結果、5月の導入効果は12,569円となりました。

1月〜5月の通算では、39,939円の電気・ガソリン代を削減した計算です。順調に伸びてきました。

2024年5月のまとめ

5月の電気代についてまとめると次の通りです。

  • 設備代を含めた総コストは15,498円
  • 太陽光発電が順調で買電額は5,032円まで減少
  • エネルギーコストの削減額は12,569円
  • 1月からの通算では39,939円の削減

ようやくイメージ通りの電気代になってきましたが、同時に課題も見えてきました。電気代の6割を占める基本料金です。

来月でEV導入から丸1年が経過します。季節ごとの消費電力も把握できたので、市場連動プランも含め契約の再検討が必要に感じています。

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【4月の電気代】天候不順と値上げで期待したほど安くなかった電気代

3月に太陽光の発電量が増えはじめ「いよいよ電気代激減か?」と期待した4月でしたが、終わってみると発電量は3月と変わらず。

さらに4月使用分から基本料金と再エネ賦課金が値上げになりました。床暖房を止め消費電力が減ったことが唯一の救いです。

4月の電気代をまとめます。

(参考)我が家の電気関連スペック

  • 電気契約:オール電化 10kVA
  • パワコン:トライブリッドパワコン
  • 太陽光発電:5.6kW
  • 蓄電池:4.9kWh
  • V2H:トライブリッドV2H
  • EV:日産ARIYA(2月は不在)
  • 床暖房:温水蓄熱式75畳(24時間自動運転)
  • エコキュート:460L

2024年4月の電気代

4月の電気代をまとめると以下の通りです。

エネルギーコストの内訳

消費電力は791kWhで3月に比べると400kWhも減りました。これは床暖房を止めたことが理由です。

昨年4月の発電量は684kWhあったので、「買電は100kWh」を見込んでました。が、589kWhで3月とほぼ変わらない残念な結果でした。

合 計 20,982円 791kWh
電気代 9,649円 283kWh
自家消費 508kWh
売 電 ▲1,377円 81kWh
設備代 11,333円

※設備代に含まれるのは太陽光パネル、パワコン、蓄電池、V2Hの費用。補助金を差し引いた支払額を15年償却で計算しています。

購入電気の内訳

昼間電力の購入割合は8.5%で多分これがミニマム。購入電力は9割以上が深夜電気です。問題は基本料金と再エネ賦課金の値上がり。
再エネは深夜でも一律加算なので厄介です。

9,649円 283kWh
基本料金 3,118円 10kVa
昼間電力 727円 24kWh
深夜電気 5,804円 259kWh

EVの走行電力

ゴールデンウィークは近場で過ごしましたが、横浜まで往復100km×3回が効いて走行距離は800kmを超えました。
シートヒーターを切った効果で平均電費は改善傾向です。(3月5.4km/kWh)

電気代 3,750円 134kWh
走行距離 829km
平均電費 6.2km/kWh

※上の表(電気代と消費電力量)に含まれる電気自動車の電力だけを抜き出したもの。走行距離、平均電費はNissanConnectアプリによる。

期待したほど安くなかった理由

設備償却・EV電力含む4月の総コストは20,982円。

3月に比べると8,000円近く安くなりましたが、期待値は総コスト18,000円以下、3月比で▲10,000円でした。

なぜ安くならなかったのか?

快晴の少ない今年の4月

今年の4月は晴天率が低く太陽光発電が思ったほど伸びませんでした。昨年同等の発電量だったなら、買電は半分まで減り電気代は3,000円ぐらい安かったはずです。

【今年と去年の比較】

2024年 2023年
快晴 4日 7日
晴・曇 7日 10日
3日 6日
曇・雨 13日 6日
3日 1日

基本料金の値上げ

基本料金が1kVaあたり16.5円値上がりしました。10kVaで契約している我が家は165円の値上がり。

嫌と言って上がるので仕方ないです。

気になるのは10kVa契約。
消費電力が最大になるのは、床暖房・エコキュート・EV(or 蓄電池)が同時に稼働する冬の深夜。EVの使用状況からすると8kVa契約でもなんとかなりそうです。

再エネ賦課金の値上げ

再エネ賦課金が2.09円/kWh値上げになりました。再エネ賦課金の支払い総額 988円に対して、売電収入1,377円で389円の入超です。

入超といえば聞こえはいいですが、我が家は買電をできる限り減らす方針。むしろ「再エネ賦課金で389円払い、売電収入ゼロ」の方が目指す形です。

安くなったのは暖房の分

電気代としては8,000円安くなりましたが、これは床暖の停止によるもの。多少はエコキュートの出力低下もありそうです。

やはりオール電化住宅の電気代は暖房次第です。

通算でいくら安くなってるか?

太陽光がイマイチな状況で消費電力が減っています。期待度は低めかなと思います。

設備がない場合の試算

4月の消費電力からEV電力を除き、太陽光電力分を購入電力に置き換えた試算です。ガソリン代も同等走行距離で加算しています。

消費電力 644kWh EVの134kWhを除いたもの
電気代 21,119円 昼7.5:夜2.5
ガソリン代 8,530円
合計コスト 29,649円

設備導入の効果

設備無しの合計コスト(29,649円)から4月の合計コスト(20,982円)を引いた結果、4月の導入効果は8,666円となりました。

1月〜4月の通算だと、21,861円のエネルギーコスト(電気・ガソリン)を削減したことになります。(EVがなかった3月の影響が大きい)

2024年4月のまとめ

3月の電気代についてまとめると次の通りです。

  • 設備代を含めた総コストは20,982円
  • EVによる燃料代メリットは4,780円
  • 天候不順で太陽光発電が低調
  • エネルギーコストの削減額は8,666円
  • 1月からの通算では21,861円の削減

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【3月の電気代】発電量が大幅に増加!それでも寒い日が続き電気代は2月同等

修理に出していたEVがようやく復帰。海外の部品が届かずで結局1ヶ月の入院でした。

発電量が増えはじめる3月。EVが復帰して太陽光・蓄電池・EV・V2Hのフルスペックで電気代削減に期待しましたが、残念ながら電気代は2月と変わらず。

3月の電気代をまとめます。

(参考)我が家の電気関連スペック

  • 電気契約:オール電化 10kVA
  • パワコン:トライブリッドパワコン
  • 太陽光発電:5.6kW
  • 蓄電池:4.9kWh
  • V2H:トライブリッドV2H
  • EV:日産ARIYA(2月は不在)
  • 床暖房:温水蓄熱式75畳(24時間自動運転)
  • エコキュート:460L

2024年3月の電気代

3月の電気代をまとめると以下の通りです。

エネルギーコストの内訳

消費電力は1,192kWhで2月(850kWh)に比べて4割増加(電気代は変わらず)。日数が多いことの他、EVの復帰も消費電力を増やした原因です。

昨年同月(708kWh)と比較すると7割増し。昨年の最高気温は15~20℃に対して今年は10℃前後と低く、床暖房やエコキュートの電力消費が大きくなりました。

合 計 28,584円 1,192kWh
電気代 17,251円 678kWh
自家消費 514kWh
売 電 ▲1,309円 77kWh
設備代 11,333円

※設備代に含まれるのは太陽光パネル、パワコン、蓄電池、V2Hの費用。補助金を差し引いた支払額を15年償却で計算しています。

購入電気の内訳

太陽光発電の増加やEVの復帰で昼間電力の購入割合は10.6%まで低下(2月は233kWhで35.8%)。消費電力が4割増えても電気代が変わらなかったのは、昼間電力の割合を減らせたことが要因です。

17,251円 678kWh
基本料金 2,952円
昼間電力 2,027円 72kWh
深夜電気 12,272円 606kWh

EVの走行電力

山梨方面への日帰り旅行や都内への往復など長距離の多い3月でしたが、平均電費は5.5km/kWhで1月と変わらず。暖房をエアコンからシートヒーターに切り替えた効果が継続してます。

電気代 4,635円 162kWh
走行距離 892km
平均電費 5.4km/kWh

※上の表(電気代と消費電力量)に含まれる電気自動車の電力だけを抜き出したもの。走行距離、平均電費はNissanConnectアプリによる。

結局電気代は2月と同じ

2月に比べると、「消費電力は4割増」「昼間電力は大幅減」「発電量は6割増し」でしたが電気代は280円UPと微増。

消費電力の増加分は発電増加である程度補い、昼間電力の削減で単価を下げて電気代はステイというイメージです。

消費電力の増加

3月は2月より2日多いので単純計算で消費電力は60kWh増。EVの走行電力で160kWh増え、V2Hの充放電ロス100kWhを加えると320kWhの増加です。

太陽光発電の増加

2月の発電量は370kWhでしたが3月は591kWhまで増加。3月に入って急激に増えました。

我が家は東側に山があるため太陽軌道の低い冬は発電量が極端に減ります。3月に入って午前中を中心に発電量が増えました。季節の変化を感じます。

昼間電力の購入減少

発電量の増加に伴い昼間電力の購入量が減少。さらにEVも戻り太陽光の余剰電力をEVに充電できるようになり売電も半分以下に減少。

通算でいくら安くなってるか?

EVが復帰しフルラインアップでのコスト試算です。

設備がない場合の試算

3月の消費電力からEV電力を除き、太陽光電力分を購入電力に置き換えた試算です。ガソリン代も同等走行距離で加算しています。

消費電力 1,014kWh EVの162kWhを除く
電気代 29,088円 昼7.5:夜2.5
ガソリン代 9,445円
合計コスト 38,533円

設備導入の効果

設備無しの合計コスト(38,533円)から3月の合計コスト(28,584円)を引いた結果、3月の導入効果は9,949円となりました。

太陽光の発電量が増えてきたので昼間電力の購入は大幅に減ります。これからはいかに蓄めて深夜電気を減らすかが決め手になります。

2024年3月のまとめ

3月の電気代についてまとめると次の通りです。

  • 設備代を含めた総コストは28,584円
  • EVによる燃料代メリットは4800円
  • 寒い日が続き床暖房・エコキュートの電気代は高いまま
  • 太陽光の発電増加で消費電力の増加分を補う
  • 昼間電力の購入量も10%まで低下

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契約アンペア・太陽光パネル枚数・蓄電池容量は消費電力から判断するので、使用している家電の消費電力がわかることはとても重要。我が家は洗濯乾燥機・冷蔵庫・エアコンの消費電力をモニターしています。

新築前に、家電の消費電力を把握してはいかがでしょうか?

【1月の電気代】太陽光が少なくて厳しい冬、太陽光・V2Hの導入効果も少なめ

暖房費がかさむ冬はオール電化には厳しい季節。太陽光・蓄電池・V2Hと設備を導入しましたが、太陽光の発電量が少ない冬は効果も大幅に減少します。1月の電気代をまとめます。

(参考)我が家の電気関連スペック

  • 電気契約:オール電化 10kVA
  • パワコン:トライブリッドパワコン
  • 太陽光発電:5.6kW
  • 蓄電池:4.9kWh
  • V2H:トライブリッドV2H
  • EV:日産ARIYA(66kWh)
  • 床暖房:温水蓄熱式75畳(24時間自動運転)
  • エコキュート:460L

2024年1月の電気代

1月の電気代をまとめると以下の通りです。

エネルギーコストの内訳

消費電力が1400kWhを超えました。床暖房の設定温度を上げたので、時間あたり消費電力は1kWh強まで上昇。床暖房だけで月間800kWh以上を消費しています。

合 計 36,920円 1,416kWh
電気代 25,587円 1,110kWh
自家消費 306kWh
売 電 ▲714円 42kWh
設備代 11,333円 在宅仕事

※設備代に含まれるのは太陽光パネル、パワコン、蓄電池、V2Hの費用。補助金を差し引いた支払額を15年償却で計算しています。

電気代の内訳

電気代の内訳では9割以上が深夜電気。深夜に電気自動車を70%まで充電し、昼間の電力や走行電力として活用し45%まで低下。毎晩25%分(20kWh弱)を購入・充電するイメージです。

電気代 25,587円 1,110kWh
基本料金 2,952円
昼間電力 2,481円 69kWh
深夜電気 20,716円 1,041kWh

EVの走行電力

1月の平均電費は5.4km/kWhで12月と変わらず。暖房をエアコンからシートヒーターに変更したところ電費が安定しました。1日あたりの走行距離は30kmと想定より多め。そんなに走っているイメージはないのですが。

電気代 4,635円 165kWh
走行距離 892km
平均電費 5.4km/kWh

※上の表(電気代と消費電力量)に含まれる電気自動車の電力だけを抜き出したもの。走行距離、平均電費はNissanConnectアプリによる。

消費電力が増加した理由

1月の消費電力は入居以来最大の1400kWhに達しました。昨年の1月は1084kWhで消費電力では3割増になります。増えた理由をまとめると次の通り。

消費電力増 +332kWh 24年1月-23年1月
走行電力 165kWh 892km@5.4km/kWh
V2H変換ロス 95kWh 交流-直流変換
消費増 72kWh

EVの走行電力

昨年1月はHV車だったので、EVの走行電力165kWhは純増。冬季は太陽光電力が少ないので、原則購入電力による充電になります。

V2Hによる変換ロス

トライブリッドV2Hは交流・直流変換時に電力の10%をロスします。589kWhの購入電力をV2H経由で充電したため、充電時に59kWh、家庭に戻す際に36kWhで合計95kWhをロスした計算です。

実質的な消費増は70kWh程度

床暖房やエコキュートの設定は昨年と変わらず。自動運転なので消費電力でも大きな変化はありません。1月から仕事は在宅のみとなったため、家での消費電力が増えたと考えています。

金額ベースでは大幅な減少

ただし、エネルギーコストとしては大幅な減少です。昨年1月のガソリンを含めた総額(45,500円)に比べると8,600円安くなりました。

ガソリンから電気への変更で走行コストが半減。さらに電力単価も7円以上下がっていることが要因です。

通算でいくら安くなってるか?

太陽光・蓄電池・EV・V2Hがない場合と比較して、設備導入による効果を確認します。

設備がない場合の試算

1月の消費電力からEV電力を除き、太陽光電力分を購入電力に置き換えた試算です。ガソリン代も同等走行距離で加算しています。

消費電力 1,236kWh 1416kWh-EV走行
電気代 34,341円 昼6:夜4
ガソリン代 9,340円 178円/L
合計コスト 43,680円

設備導入の効果

設備無しの合計コスト(43,680円)から1月の合計コスト(36,920円)を引いた、6,760円が1月の導入効果となります。

太陽光電力が少ない冬季としては想定の範囲内。太陽光電力が増加すると購入電力の削減、変換ロスの削減により導入効果は増加します。

2024年1月のまとめ

1月の電気代についてまとめると次の通りです。

  • 設備代を含めた総コストは36,920円
  • 消費量増加はEV電力・変換ロス・消費微増が原因
  • 電力単価下落・EV効果で前年比では8,600円減少
  • エネルギー設備無しに比べて6,760円の削減効果
  • 今後、太陽光電力の増加で削減効果は拡大

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新築前に、家電の消費電力を把握してはいかがでしょうか?

【23年の電気まとめ】発電量は予想の1割増!喜びの反面、平屋の弱点が…

前回の記事では23年の消費電力と電気代についてまとめました。今回は設置からちょうど1年が経過した太陽光発電についてまとめます。

年間発電量だけ紹介する予定でしたが、月毎の発電傾向から分かった「平屋×太陽光」の弱点も併せて紹介します。

(参考)我が家の電気関連スペック

  • 電気契約:オール電化 10kVA
  • パワコン:トライブリッドパワコン
  • 太陽光発電:5.6kW
  • 蓄電池:4.9kWh
  • V2H:トライブリッドV2H
  • EV:日産ARIYA(66kWh)
  • 床暖房:温水蓄熱式75畳
  • エコキュート:460L

我が家の太陽光パネルについて

我が家の太陽光パネルについて、簡単に紹介します。

設備のスペック

パネルはカナディアンソーラーの「CS3L-375MS」で、375Wのモジュールを15枚設置。最大出力は5.625kWです。

ニチコントライブリッド蓄電システムとのパッケージ販売があり、パワコンはニチコントライブリッドパワコン。蓄電池・V2H・太陽光を直流で接続し統合制御できる優れものです。

※詳しくはこちらの記事で紹介しています。

設置上の特徴

片流れ屋根の平屋で屋根が大きく、最大42枚・15.75kWまで設置可能と言われてましたが、問題が3つ。

  • 北向きの片流れ屋根は太陽光には逆勾配
  • 屋根が低いため反射光トラブルの懸念あり
  • 平屋で隣家の影に入りやすく設置場所が限定される
  • 海風が強く台風で屋根が飛んだ家もある

話し合った結果、

  • 発電効率・反射光トラブル防止のため傾斜架台でパネル角度を調整
  • 最も影に入りにくい屋根北側に設置
  • 北側は強風が抜けるため角度は浅く設置

せっかくの大屋根ですが、背反する条件も多く発電効率は95%との説明でした。

※北向の片流れ屋根と太陽光についてはこちらの記事で紹介しています。

シミュレーションの1割増し

発電効率95%は寂しいですが、年間の発電実績はシミュレーションの1割増し!これは嬉しい誤算です。

23年の発電実績

23年の発電実績をグラフにまとめました。合計で6,786kWhの発電量です。

太陽光設置時のシミュレーション

太陽光設置時にもらったシミュレーションのグラフ。年間発電量は6151kWhと推定されていたので、ちょうど1割増です。

※シミュレーションはCanadina Solorによる。

特にズレが大きい季節は?

シミュレーションと実績で特にズレが大きいのは7月と8月。特に7月は3割近くズレています。

1月以外は全て実績がシミュレーションを上回っていますが原因は不明。想定より快晴率が高かったのか、影に入る時間が短かったのでしょうか?

喜びの反面、平屋の弱点も露呈

シミュレーションより1割増の発電量で嬉しい反面、月毎の発電状況を確認すると気になる点が見つかりました。

南東にある山の影響

午前中(7時〜12時)の発電状況を、季節ごとにグラフにしました。

どの季節にも共通で、発電量が1kWh未満から3kWh超に跳ね上がるタイミングがあります。(例えば、5月の7時→8時や11月の9時→10時)

我が家の南東には山があるので、以下の状況だろうと推測しています。

  • 1kWh未満:
    太陽の光度が低く一部のパネルが発電
  • 3kWh超:
    太陽の高度が上がりパネル全体が発電

2月や11月は太陽の軌道が低いため全体が発電するのは10時以降。思った以上に影響がはっきり。

西側にある2階建て影響

次に発電終了タイミングですが、西側にある2階建て住宅の影響が出ています。

2月の場合、15時から16時で発電量が大きく減少。時間のズレはありますが、他の月でも同様の傾向が見られます。

太陽軌道の低い冬は隣家の影に入りやすいようで、一気に発電量が下がります。

発電量の振れ幅が大きい?

平屋は周辺建物や山の影に入りやすく、パネルあたりの発電効率は良くなさそう。

太陽の軌道が低い冬は特に影響が大きく、2階建て住宅に比べると早々と発電終了です。軌道の高い夏・低い冬で、発電量の変化幅は平屋の方が大きそうです。

パネルの設置場所が重要

平屋にとっては、いかに長い時間パネルに日を当てるかがポイントです。

枚数を増やしても日陰の時間が長いと発電効率が悪いので、平屋の場合は屋根のどこに設置するかもしっかり検討が必要です。

2023年発電量のまとめ

太陽光発電1年目の発電量についてまとめました。

シミュレーションより1割多く発電できたことは嬉しい反面、周囲に埋もれやすい平屋の弱点は太陽光発電でも影響が出ることがわかりました。

建物間隔が広めな田舎の平屋でも影響が出るので、都市部の平屋はさらに影響が大きそうです。平屋の大屋根は設置場所の選択肢も大きいので、効率よく発電できる場所に設置したいですね。

最後まで読んでいただき有難うごいます。次回は「我が家流、季節ごとのV2Hの使い方」を紹介します。

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ORIAのデジタル温度計は、本体の他にセンサーが3つ付属し合計4か所の温湿度をモニターできます。シンプルで使い易く電池の持ちも良いのでおすすめです。

【23年の電気まとめ】消費電力は22年の4割増!気になる電気代は?

2021年末から始まった電気代の高騰を発端に、2022年末に太陽光・トライブリッド蓄電システム、2023年には電気自動車(EV)とV2Hを導入しました。

半導体不足の影響で予定よりも遅くなりましたが、ようやく揃った設備をフル稼働した2023年の電気代をまとめます。

(参考)我が家の電気関連スペック

  • 電気契約:オール電化 10kVA
  • パワコン:トライブリッドパワコン
  • 太陽光発電:5.6kW
  • 蓄電池:4.9kWh
  • V2H:トライブリッドV2H
  • EV:日産ARIYA(66kWh)
  • 床暖房:温水蓄熱式75畳
  • エコキュート:460L

2023年のエネルギーコストまとめ

2023年のエネルギーコストをまとめると、以下5つのポイントがありました。

  • 2022年比で消費電力は40%増加した
  • 2022年比でエネルギーコストは23%削減できた
  • 通年の買電・太陽光比率は56%:44%
  • ガソリン購入ゼロと太陽光自家消費がコスト削減の要因
  • 23年の平均エネルギー単価は29.2円/kWh

これら5つのポイントについて、消費電力・エネルギーコストに分けて順番に紹介します。

消費電力の比較(2022年比)

 

まずは消費電力ですが、2022年と2023年の消費電力の比較表作ってみました。2022年に比べると3,131kWhの消費増です。

EV導入で走行電力が増加

消費電力量が増えた理由の1つが「電気自動車(EV)」の導入。2022年はHVに乗っていましたが、2023年6月中旬にHVからEVに乗り換え。その後の7ヶ月間で1,306kWhを走行電力として消費しました。

※1〜6月中旬まではガソリン購入なので電力消費は無し。電費が悪い1〜2月が含まれているので、通年換算だと2,000kWh程度の消費を見込んでいます。

犬のための冷房費が増加

消費増のもう1つの理由が「夏の冷房費」です。

22年の10月から犬との生活が始まりました。必要な時だけ冷房を動かしていた22年に対して、23年は5月頭から10月いっぱいまで一度も止めず。

200Vの28畳用エアコン1台と100Vの6畳用エアコン2台、設定温度23℃で動かしたので消費電力はかなりのものです。太陽光発電がなければ大変なことになってました。

エネルギーコストの比較(2022年比)

続いてコスト面の比較です。EVの走行電力・HVのガソリン・導入した設備費用(含む補助金)と電気代をまとめて、エネルギーコストとして比較します。

※消費電力量が違うため、22年は基本料金以外の電気代を冷房相当の20%増やして記載。(調整前は¥368,520)
※22年はガソリン代、23年はガソリン(1〜5月)とEV電気代(6〜12月)含む。
※自家消費は消費電力のうち太陽光電力の自家消費で賄った割合。

太陽光電力による買電削減

自家消費合計の通り、年間消費電力のうち44%を太陽光の自家消費で賄うことができました。その結果、消費電力が増えても買電が減り電気代は下がりました。導入効果は抜群です。

ただし、6785kWhの年間発電量に対して自家消費は70%の4833kWhにとどまりました。この点は今後の課題です。

EV導入によるガソリン購入減少

EV導入により22年は10万円かかっていたガソリン代が、1〜5月分の4.6万円になりました。6〜12月の走行電力分を合わせても6.4万円と大幅なコスト削減です。

※コスト削減という点では、EVにすることでエンジンオイル・エレメント交換は不要に。自動車税の安いので合計で約3万円のコストダウンです。

売電による収益

年間3万円程度(1949kWh)ですが売電収益もありますが、売電単価が17円しかないので不本意ながら売ってしまったという感じです。

深夜電気単価が28.6円、直近12月で燃調費・再エネを加味した購入単価は20.35円です。全て自家消費した場合、深夜電気で4万円、昼間電気だと5.4万円の電気代を削減できます。

平均エネルギー単価

2023年通年のエネルギー単価は「¥319,765÷10,934kWh=¥29.245/kWh」になりました。同様に2022年を計算すると¥47.228/kWhでした。

47円もの高額な電気を購入したことはありません。ガソリン代が平均値を押し上げていると考えています。23年は設備償却も含んでいるので、この差は衝撃的です。

2024年の課題

2023年の電気・エネルギーコストをまとめました。

前年に比べて消費電力40%増には驚きましたが、増えた理由を細かく見ると納得できる増加でした。また、電気代での比較では、太陽光やEVの効果が確認できてよかったです。

EV・V2Hの導入から半年が経ち、効率の良い使い方も見えてきました。2024年は売電をゼロにして消費電力のうち太陽光の比率をさらに高めることが課題です。

最後まで読んでいただき有り難うございます。次回は「2023年の太陽光発電」についてまとめます。

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契約アンペア・太陽光パネル枚数・蓄電池容量は消費電力から判断するので、使用している家電の消費電力がわかることはとても重要。我が家は洗濯乾燥機・冷蔵庫・エアコンの消費電力をモニターしています。

12月は過去1番の消費電力、それでも内訳は深夜電気と太陽光だけ

朝夕の冷え込みが厳しい一方で日中は20度を超える日もあり、この12月は気温乱高下の1ヶ月でした。我が家では床暖房の設定を低温から中温に変更。暖房費のかかる冬が本格的に。

12月は総消費電力:1296kWh・支払電気代:2.3万円となりました。暖かく電気自動車もなかった昨年と比べると消費電力は5割増しでした。

12月の電気状況について紹介します。

(参考)我が家の電気関連スペック

  • 電気契約:オール電化 10kVA
  • パワコン:トライブリッドパワコン
  • 太陽光発電:5.6kW
  • 蓄電池:4.9kWh
  • V2H:トライブリッドV2H
  • EV:日産ARIYA(66kWh)
  • 床暖房:温水蓄熱式75畳
  • エコキュート:460L

2023年12月の電気代

12月の売買電・自家消費状況を紹介します。オール電化+電気自動車のため、エネルギーコストは「支払電気代ー売電収入+設備費用(太陽光・V2Hなど)」で計算してます。

電気代と消費電力量

買電が993kWhと大幅に増えてますが、これは24時間稼働の床暖房と電気自動車の電力が原因。それでも買電の94%が深夜電気、余剰電力の買電は7kWhと大きな蓄電能力を最大限活用できました。

金 額 電力量
買 電 23,121円 993kWh
自家消費 303kWh
売 電 ▲119円 7kWh
設備代 11,333円
合 計 34,335円 1,296kWh

※設備代に含まれるのは太陽光パネル、パワコン、蓄電池、V2Hの費用。補助金を差し引いた支払額を15年償却で計算しています。

電気自動車の電力

11月の平均電費は5.5km/kWhでしたが、12月は5.4km/kWhで横ばい。朝夕の外気温が大きく下がった割には良い数字です。

走行距離 723km
平均電費 5.4km/kWh
消費電力 134kWh 距離 ÷ 電費
電気代 1,787円 深夜電気単価

※上の表(電気代と消費電力量)に含まれる電気自動車の電力だけを抜き出したもの。走行距離、平均電費はNissanConnectアプリによる。

過去イチの消費電力だが内訳は違う

12月の消費電力は入居以来最大の1296kWhです。それでも購入電力量や深夜電気の割合を比べると昨年までとは大きな違いが出ています。

買電量993kWhは過去イチではない

消費電力は過去イチでしたが、買電量で比較すると過去2年の冬より若干少なめ。

  • 2021年1月:1157kWh
  • 2022年1月:1173kWh

買電量ではこの2ヶ月のほうが約150kWh多く購入しています。これは太陽光発電による違い。

太陽光を導入したのは2022年11月なので、上の2ヶ月は太陽光のない頃。冬は発電量が少ないとはいえ、自家発電・自家消費の効果が確認できます。

買電のうち930kWhが深夜電気

さらに買電について深掘りすると、993kWhの94%に当たる930kWhを深夜電気で購入しています。先ほどの2ヶ月で確認すると、

  • 2021年1月:昼間 392kWh 深夜 765kWh
  • 2022年1月:昼間868kWh 深夜 305kWh
  • 2023年12月:昼間63kWh 深夜 930kWh

割高な昼間電気を減らし割安な深夜電気を増やすことができています。これは蓄電池・EV・V2Hにより71kWhもの蓄電能力のおかげです。

EV走行電力で134kWh

消費電力1296kWhの中には電気自動車の走行電力134kWhも含まれています。走行電力分を引くと1,162kWhなので先ほどの2ヶ月と同等水準になります。

電気自動車導入前はガソリンを購入していたので、ガソリン代を含めたエネルギーコストで比較すると5千円ほど安くなっています。

発電量は12月が底

日照時間が最も短い12月は発電量も最小です。冬至を過ぎてじわじわと発電量が増えてくる見込み。過去の発電量では

  • 1月:335kWh
  • 2月:406kWh
  • 3月:567kWh

しばらくは消費電力の多い月が続きますが、それでも発電量の増加が見込めると楽観できます。

設備がなければいくらだったか?

太陽光やトライブリッド蓄電システムの効果確認ですが、この12月の場合ガソリン代と昼間電気の削減がポイントです。

太陽光・トライブリッド・EVがなければ?

設備がない場合のエネルギーコストは43,543円で、電気代を9,208円削減できました。EVの走行距離が短くガソリンとのコスト差が少なく、思ったほど削減できませんでした。

太陽光・トライブリッド・EV無しの試算

金 額 電力量
基本料金 2,952円 10kVA
昼 間 25,770円 930kWh
深 夜 7,250円 366kWh
ガソリン代 7,570円 42.5L
合 計 43,543円 1,296kWh

(計算方法)自家消費をゼロにし昼間電力で追加、売電収入もゼロにしてます。EVの消費電力を深夜電力から引いて代わりにガソリン代を追加。

売電がなくなればいくら?

12月の太陽光自家消費率は97%。EV・V2Hを導入してからで最高の自家消費率です。これだけ自家消費率が上がるとほとんど変わりません。

売電分を自家消費した場合の試算

金 額 電力量
売 電 119円 7kWh
自家消費 ▲245円
差し引き ▲126円

通算でいくら安くなってるか?

今年1月以降のエネルギーコスト削減額をまとめてます。月によって設備の状況が違うので今年は目安です。

(参考)設備導入の経緯

  • 1月〜5月:太陽光・蓄電池・ハイブリッド車
  • 6月:太陽光・蓄電池・EV
  • 7月以降:太陽光・蓄電池・EV・V2H

1年間の通算エネルギー代

設備代を含めた通算のエネルギーコストです。

1ヶ月平均のエネルギーコストは11月時点で25,948円だったのが、12月は26,647円でした。12月の買電が多かったことで700円弱増えました。

  • 2023年の総エネルギー代:319,765円
  • 車以外の電気代:156,551円
  • 売電額:▲33,133円
  • ガソリン代(~5月):46,975円
  • EVの電気代(6月~):17,039円
  • 設備代:132,333円

1年間の通算削減額

設備・EVがない場合を試算すると、2023年のエネルギーコストは413,188円。設備費用を含めて1年間で「▲93,423円」となりました。

5月までのガソリン代46,975円が含まれているので、EVに置き換え、自家消費の増加で総削減額は15万円前後になる見込みです。

まとめ

最後に12月電気代についてまとめます。特徴的なポイントは消費電力とその内訳です。

  • 消費電力は1,296kWhで過去イチ
  • 買電量で比較すると冬季としては今まで通り
  • ただし、今年はEVの走行電力(134kWh)を含む
  • 71kWhの蓄電能力で深夜電気比率は94%
  • 2023年のエネルギーコストは319,765円で9.3万円の削減
  • 上半期のガソリン購入がなければ15万円前後の削減

最後まで読んで頂きありがとうございます。他の月については、タグ「毎月の電気代」からどうぞ。

床暖房の開始と発電減少で買電が増加、11月の電気代は45%UP

電気代が落ち着いたのも束の間、床暖房の稼働開始です。昨年は12月から動かしたので今年は1ヶ月早くスタート。新築から4回目の冬、ちょっと気が緩んでるのかもしれません。

11月は総消費電力:946kWh・支払電気代:1.6万円となり、冷暖房を使わなかった10月に比べて電気代は45%UPとなりました。

11月の電気状況について紹介します。

(参考)我が家の電気関連スペック

  • 電気契約:オール電化 10kVA
  • パワコン:トライブリッドパワコン
  • 太陽光発電:5.6kW
  • 蓄電池:4.9kWh
  • V2H:トライブリッドV2H
  • EV:日産ARIYA(66kWh)
  • 床暖房:温水蓄熱式75畳
  • エコキュート:460L

2023年11月の電気代

11月の売買電・自家消費状況を紹介します。オール電化+電気自動車のため、エネルギーコストは「支払電気代ー売電収入+設備費用(太陽光・V2Hなど)」で計算してます。

電気代と消費電力量

我が家は蓄熱式の床暖房なので、寒い時に動かすというより自動運転で常時稼働。11月頭から低温設定で24時間稼働を開始です。

金 額 電力量
買 電 16,170円 636kWh
自家消費 310kWh
売 電 ▲442円 26kWh
設備代 11,333円
合 計 27,062円 946kWh

※設備代に含まれるのは太陽光パネル、パワコン、蓄電池、V2Hの費用。補助金を差し引いた支払額を15年償却で計算しています。

電気自動車の電力

10月の平均電費は6.0km/kWhでしたが、11月は5.5km/kWhへ低下。朝夕の送り迎えが増えたことで暖房使用が増加。短距離が多く回生エネルギーも少な目です。

走行距離 1,320km
平均電費 5.5km/kWh
消費電力 240kWh 距離 ÷ 電費
電気代 3,199円 深夜電気単価

※上の表(電気代と消費電力量)に含まれる電気自動車の電力だけを抜き出したもの。走行距離、平均電費はNissanConnectアプリによる。

オール電化の冬の始まり

我が家の冬は電気代がかかります。一番の理由は暖房、他には給湯も電気代が上がる要因。さらに、今年からは電気自動車も追加になりました。

消費電力は再び1,000kWh弱

10月に746kWhまで下がった消費電力は、11月は946kWhで200kWhの増加。1,000kWhの大台に近づいてきました。

  • 床暖房の24時間稼働開始
  • エコキュートの消費電力増加
  • 電気自動車の電費悪化

※具体的な数字はありませんが食洗機(海外製70℃洗浄)も消費電力は上がってるはずです。

また、昨年と比較すると消費電力は4割(257kWh)増加。昨年11月は床暖房を使わなかったこと、車がガソリンだったことが原因です。

発電量は大きく落ち込む

10月は511kWh発電して喜びましたが、11月に入り発電量は大幅に減少。336kWhまで減りました。

日照時間や日射角度が変わった他、太陽の軌道が下がり南東の山陰に入る時間が増えたことも減少理由です。

電気自動車の電費はじわりとダウン

16km/kWhまで改善していたEVの電費は、11月に入り5.5km/kWhまで悪化。

朝夕が冷え込むにつれて、駅までの移動手段が自転車から車に変化しました。肌寒いのでついつい暖房を入れてしまいます。また、八ヶ岳への旅行も悪化の原因。現地での山道走行でかなり電費が悪化したようです。

EV・蓄電池は深夜電気主体に

9月までは太陽光電力をEV・蓄電池に充電し日没以降に使う、買電をミニマムにする運用でした。

発電量が激減したため運用を変更し、EVは深夜電気・蓄電池は太陽光の余剰電力で充電。「電気を買わない」から「「安い電気を買う」という変更です。

設備がなければいくらだったか?

太陽光やトライブリッド蓄電システムの効果確認です。消費電力が減っても売電が増えない点がポイントです。

太陽光・トライブリッド・EVがなければ?

設備がない場合のエネルギーコストは39,092円。電気代を12,030円削減できた計算です。深夜電気でも燃調費や再エネ賦課金は昼と同額で付加されます。購入電力が増える限り、削減額は小さくなります。

太陽光・トライブリッド・EV無しの試算

金 額 電力量
基本料金 2,952円 10kVA
昼 間 14,024円 390kWh
深 夜 15,616円 556kWh
ガソリン代 14,326円 77.6L
合 計 39,092円 946kWh

(計算方法)自家消費をゼロにし昼間電力で追加、売電収入もゼロにしてます。EVの消費電力を深夜電力から引いて代わりにガソリン代を追加。

売電がなくなればいくら?

11月も太陽光の自家消費率は9割を超えました。昨年の自家消費率は6~7割だったので、EV・V2Hが機能していることがよく分かります。

売電分を自家消費した場合の試算

金 額 電力量
売 電 442円 26kWh
自家消費 ▲913円
差し引き ▲471円

通算でいくら安くなってるか?

今年1月以降のエネルギーコスト削減額をまとめてます。月によって設備の状況が違うので今年は目安です。

(参考)設備導入の経緯

  • 1月〜5月:太陽光・蓄電池・ハイブリッド車
  • 6月:太陽光・蓄電池・EV
  • 7月以降:太陽光・蓄電池・EV・V2H

11月までの通算エネルギー代

設備代を含めた通算のエネルギーコストです。

11月のエネルギーコストは大幅に上がりましたが、月平均のエネルギーコストは大きく変わりませんでした。先月時点で25,837円だったのが、11月は25,948円で微増という結果です。

  • 1月〜11月の総エネルギー代:285,430円
  • 車以外の電気代:135,217円
  • 売電額:▲32,572円
  • ガソリン代(~5月):46,975円
  • EVの電気代(6月~):15,251円
  • 設備代:121,000円

11月までの通算削減額

設備・EVがない場合を試算すると、1月~11月のエネルギーコストは369,564円。設備費用を含めて1~11月で「84,215円」とようやく大台に乗りました。

5月までのガソリン代46,975円が含まれているので、EVに置き換え場合の削減額は13万円前後となります。

まとめ

最後に11月電気代についてまとめます。

早くも床暖房を稼働した11月のポイントは次4点です。

  • 床暖房の稼働開始で先月比200kWhの消費増
  • 昨年比では床暖房とEVで257kWhの消費増
  • 11月の発電量は発電時間の減少から激減
  • EV・蓄電池の充電で深夜電気を活用する運用に

冬本番に向けて消費電力はさらに増加します。2月のピークには1400kWhぐらいまで増える見込みです。

最後まで読んで頂きありがとうございます。他の月については、タグ「毎月の電気代」からどうぞ。

冷房停止は効果絶大!太陽光も順調で10月の電気代は大幅減

ようやく気温が下がり始めた10月。それでも今年は晴れが多く、最高気温が20℃を下回ったのはたったの2日間だけでした。

10月は総消費電力:746kWh・支払電気代:9千円となりました。前月と比較すると消費電力が大幅に減り電気代も激減。やはり冷房を止めた効果は大きいです。

10月の電気状況について紹介します。

(参考)我が家の電気関連スペック

  • 電気契約:オール電化 10kVA
  • パワコン:トライブリッドパワコン
  • 太陽光発電:5.6kW
  • 蓄電池:4.9kWh
  • V2H:トライブリッドV2H
  • EV:日産ARIYA(66kWh)
  • 床暖房:温水蓄熱式75畳
  • エコキュート:460L

2023年10月の電気代

10月の売買電・自家消費です。オール電化+電気自動車のため、エネルギーコストは支払電気代ー売電収入+設備費用(太陽光・V2Hなど)で計算します。

電気代と消費電力量

気温が下がってきたので冷房を止められたことが大きな変化。天気の良い日も多く発電も順調です。発電電力をほぼ自家消費できているのもポイントです。

金 額 電力量
買 電 8,921円 280kWh
自家消費 466kWh
売 電 ▲765円 45kWh
設備代 11,333円
合 計 19,483円 746kWh

※設備代に含まれるのは太陽光パネル、パワコン、蓄電池、V2Hの費用。補助金を差し引いた支払額を15年償却で計算しています。

電気自動車の電力

9月の平均電費は5.2km/kWhでしたが、10月は6.0km/kWhへ改善。冷暖房を使わなかったことが電費改善の理由です。

走行距離 834km
平均電費 6.0km/kWh
消費電力 139kWh 距離 ÷ 電費
電気代 1,881円 深夜電気単価

※上の表(電気代と消費電力量)に含まれる電気自動車の電力だけを抜き出したもの。走行距離、平均電費はNissanConnectアプリによる。

電気代が大幅に減った理由

前月と比較すると5千円も電気代が減りました。電気代が減ったポイントを紹介します。

消費電力が大幅減

消費電力はピークの8月に比べて半分近くまで減りました。9月と比較しても3割減ってます。

  • EVの電費が向上し消費電力が減った
  • 外気温が落ち着いてきたため冷房停止

暑さに弱い犬を飼っているため室温23℃を目安に冷房を動かします。10月に入って冷房なしでも室温は22℃前後。冷房を止めた効果は大きいです。

発電量は意外と減らず

9月の発電量が600kWh弱だったので不安でしたが10月は511kWhを発電。結果、購入電力は280kWhにとどまりました。

冷房を止めて増えた余剰電力は蓄電池とEVへ充電。買電量は45kWhなので9割以上を自家消費に回せています。EV・V2H・蓄電池の効果が発揮されました。

燃料調整費はほぼステイ

先月は3円の値上がりで驚きましたが、今月は先月と同水準の燃調費。燃調費や再エネ賦課金の総額も減るので、買電量の多寡は電気代への影響が大きいです。

電力の6割が太陽光発電

「消費電力の減少」「順調な太陽光発電」「EV・蓄電池への充電」がうまくかみ合った結果、消費電力の6割を太陽光で賄うことができました。

設備がなければいくらだったか?

太陽光やトライブリッド蓄電システムの効果確認です。消費電力が減っても売電が増えない点がポイントです。

太陽光・トライブリッド・EVがなければ?

設備がない場合のエネルギーコストは30,974円。設備ありに比べて11,485円割高です。太陽光電力を夕方以降に使うことで、割高な昼間電力の購入を47kWhに抑えています。

太陽光・トライブリッド・EV無しの試算

金 額 電力量
基本料金 2,952円 10kVA
昼 間 18,447円 513kWh
深 夜 6,543円 233kWh
ガソリン代 9,051円 55.8L
合 計 30,974円 746kWh

(計算方法)自家消費をゼロにし昼間電力で追加、売電収入もゼロにしてます。EVの消費電力を深夜電力から引いて代わりにガソリン代を追加。

売電がなくなればいくら?

9月に続き10月も自家消費率は9割を超えます。悲しいぐらいの売電額ですが、実際は購入電力を減らす方向で効いています。

売電分を自家消費した場合の試算

金 額 電力量
売 電 765円 45kWh
自家消費 ▲1,581円
差し引き ▲816円

通算でいくら安くなってるか?

今年1月以降のエネルギーコスト削減額をまとめてます。月によって設備の状況が違うので今年は目安です。

(参考)設備導入の経緯

  • 1月〜5月:太陽光・蓄電池・ハイブリッド車
  • 6月:太陽光・蓄電池・EV
  • 7月以降:太陽光・蓄電池・EV・V2H

10月までの通算エネルギー代

設備代を含めた通算のエネルギーコストです。

10月のエネルギーコストが少なかったため、月平均のエネルギーコストはさらに減少。先月時点で26,542円だったのが、10月には25,837円まで低下しました。

  • 1月〜10月の総エネルギー代:258,368円
  • 車以外の電気代:122,246円
  • 売電額:▲32,572円
  • ガソリン代(~5月):55,995円
  • EVの電気代(6月~):12,052円
  • 設備代:109,667円

10月までの通算削減額

設備・EVがない場合を試算すると、1月~10月のエネルギーコストは330,564円。設備費用を含めて1~10月で「72,196円」の削減となりました。

まとめ

最後に10月電気代についてまとめます。

発電量・消費電力の動きがうまくかみ合い大幅な電気代削減になりました。10月のポイントは次4点です。

  • 冷房の停止で消費電力が大幅に減少
  • 発電量は意外と多く511kWh
  • 蓄電池・V2Hで自家消費率90%以上をキープ
  • 冷暖房無しでEVの経済性が際立った

これぐらいで1年推移してくれるとありがたいですがそうも行かないようです。そろそろ床暖房を入れたいという声が聞こえてきました。

最後まで読んで頂きありがとうございます。他の月については、タグ「毎月の電気代」からどうぞ。

予想外に高かった9月の電気代、理由は値上げ・気温・発電量

ウェザーニュースによると9月の気温は1ヶ月を通して全国的に平均気温を上回ったそうです。本当に暑かった。

9月は総消費電力:1,074kWh・支払電気代:1.4万円という結果になりました。8月と比較すると消費電力が3割減少しましたが電気代は微増。もう少し下がると期待してたので残念です。

9月の電気状況について紹介します。

(参考)我が家の電気関連スペック

  • 電気契約:オール電化 10kVA
  • パワコン:トライブリッドパワコン
  • 太陽光発電:5.6kW
  • 蓄電池:4.9kWh
  • V2H:トライブリッドV2H
  • EV:日産ARIYA(66kWh)
  • 床暖房:温水蓄熱式75畳
  • エコキュート:460L

2023年9月の電気代

9月の売買電・自家消費です。オール電化+電気自動車のため、エネルギーコストは支払電気代ー売電収入+設備費用(太陽光・V2Hなど)で計算します。

電気代と消費電力量

8月に比べると9月の買電は547kWhで83kWhの減少。消費電力量(買電+自家消費)は3割も減ってますが、なぜか電気代は24,687円と微増。

金 額 電力量
買 電 14,373円 547kWh
自家消費 527kWh
売 電 ▲1,020円 60kWh
設備代 11,333円
合 計 24,687円 1,074kWh

※設備代に含まれるのは太陽光パネル、パワコン、蓄電池、V2Hの費用。補助金を差し引いた支払額を15年償却で計算しています。

電気自動車の電力

8月の平均電費は4.5km/kWhでしたが、9月は5.2km/kWhと大幅に改善。走行距離も3割少ないので、電気代も下がるはずですが…。

走行距離 949km
平均電費 5.2km/kW
消費電力 183kWh 距離 ÷ 電費
電気代 3,791円 深夜電気単価

※上の表(電気代と消費電力量)に含まれる電気自動車の電力だけを抜き出したもの。走行距離、平均電費はNissanConnectアプリによる。

電気代が上がった理由

電気自動車の電費改善など消費電力は減ったのに電気代は微増。謎の背景にはいくつかの原因がありました。

消費電力は思ったほど減らず

消費電力は8月比で3割減ってますが、1,000kWhの消費電力は7月と同程度。実際は思ったほど減ってません。

  • 冷房の設定温度UPでEVの電費が改善(犬を乗せる機会減)
  • 在宅時間が減って電力消費が減少(昼食調理など)
  • 気温が高く家の冷房は設定温度の変更なし

犬がいるので人がいなくてもエアコンは止められず。9月も24時間冷房をつけっぱなしだったため、消費電力は1,000kWhを超えました。

太陽光発電が大幅に減った

秋雨の季節ですが、6月程度の発電量を期待していました。実際は、大幅に少なく発電量は6月に及ばず。

8月は811kWhを発電し702kWhを自家消費しましたが、9月は588kWhしか発電せず自家消費も527kWhまで減少。これは6月の発電量(623kWh)を下回る数字です。

燃料調整費の値上がり

最大の原因は燃料調整費の値上がり。8月の燃調費は▲12.22円/kWhでしたが、9月は▲9.23円/kWhと3円の値上がり。547kWhの購入なので1,641円の増額です。

値上がりのインパクトが大きかった

消費電力が減らない中で発電量が不足し、買電は思ったほど減らず。値上がり分のコストを吸収できず電気代は微増となりました。

設備がなければいくらだったか?

太陽光やトライブリッド蓄電システムの効果確認です。発電量が600kWhを切るのは、EV・V2H導入後初めてのことです。

太陽光・トライブリッド・EVがなければ?

設備がない場合のエネルギーコストは40,019円。設備ありに比べて15,332円も割高です。EV・蓄電池を駆使して発電電力の9割を自家消費した効果です。

太陽光・トライブリッド・EV無しの試算

金 額 電力量
基本料金 2,952円 10kVA
昼 間 20,571円 572kWh
深 夜 14,096円 502kWh
ガソリン代 10,809円 55.8L
合 計 40,019円 1,074kWh

(計算方法)自家消費をゼロにし昼間電力で追加、売電収入もゼロにしてます。EVの消費電力を深夜電力から引いて代わりにガソリン代を追加。

売電がなくなればいくら?

9月は太陽光電力の9割を自家消費した結果、買電は60kWhと激減しました。それでも100%自家消費できれば、値上がりの半分以上は取り返せたはずです。

売電分を自家消費した場合の試算

金 額 電力量
売 電 1,020円 60kWh
自家消費 ▲2,108円
差し引き ▲1,088円

通算でいくら安くなってるか?

今年1月以降のエネルギーコスト削減額をまとめました。月によって設備の状況が違うので今年は目安です。

(参考)設備導入の経緯

  • 1月〜5月:太陽光・蓄電池・ハイブリッド車
  • 6月:太陽光・蓄電池・EV
  • 7月以降:太陽光・蓄電池・EV・V2H

9月までの通算エネルギー代

設備代を含めたエネルギーコストの通算です。

9月の電気代は上がりましたが、割高なガソリン代(1~5月)のインパクトが薄まった結果、月平均では2.7万円を切る水準まで低下してます。

  • 1月〜9月の総エネルギー代:238,879円
  • 車以外の電気代:115,206円
  • 売電額:▲31,807円
  • ガソリン代(~5月):55,995円
  • EVの電気代(6月~):10,172円
  • 設備代:98,333円

9月までの通算削減額

設備・EVがない場合を試算すると、1月~9月のエネルギーコストは299,595円。設備費用を含めて1~9月で「60,716円」の削減となりました。

まとめ

最後に9月電気代についてまとめます。

発電量・消費電力・燃調費とマイナス要素の多い月でしたが、それでも設備無し・ガソリン車に比べて1.5万円削減できたの大きいです。

  • 少ないながらも600kW弱発電した太陽光の効果
  • 少ない発電を効率よく自家消費できた蓄電池・V2Hの効果
  • ガソリンより割安な電気自動車のエネルギーコスト

12月に向けて消費電力は床暖房で増加する一方で、発電量は季節とともに減少します。今後は、太陽光電力を夜に使う運用から深夜電気を昼に使う運用にシフトします。

最後まで読んで頂きありがとうございます。他の月については、タグ「毎月の電気代」からどうぞ。

8月の電気代 猛暑でエアコンがフル稼働!それでも電気代は1.2万円

東京では52日連続で猛暑日が続くなどとにかく暑かった8月。7月に消費電力が過去イチを記録した直後、8月はそれを上回る1341kWhです。

暑さ以外にも、夏休みの連休で「家での調理が増えた」「暑い中の外出でEVの電費が悪化した」といったことも消費電力が増えた要因です。

消費電力の多い少ないは、気温だけでなく休日の数にも影響されるということがよくわかる結果です。8月の電気代をまとめます。

(参考)我が家の電気関連スペック

  • 電気契約:オール電化 10kVA
  • パワコン:トライブリッドパワコン
  • 太陽光発電:5.6kW
  • 蓄電池:4.9kWh
  • V2H:トライブリッドV2H
  • EV:日産ARIYA(66kWh)
  • 床暖房:温水蓄熱式75畳
  • エコキュート:460L

2023年8月の電気代

最初に8月の電気代、消費電力量、電気自動車で使った電力量についてまとめます。

我が家はオール電化なのでガス代は不要、電気自動車でガソリン代も不要、太陽光など設備費用を含むので正味のエネルギーコストになります。

電気代と消費電力量

金 額 電力量
買 電 14,395円 639kWh
自家消費 702kWh
売 電 ▲1,853円 109kWh
設備代 11,333円
合 計 23,875円 1,341kWh

※7月に比べて売電が半分に減りました。発電量811kWhの86%を自家消費。良いかんじ。

※設備代に含まれるのは太陽光パネル、パワコン、蓄電池、V2Hの費用。補助金を差し引いた支払額を15年償却で計算しています。

電気自動車の電力

走行距離 1,260km
平均電費 4.6km/kW
消費電力 274kWh 距離 ÷ 電費
電気代 4,869円 深夜電気単価

※上の表(電気代と消費電力量)に含まれる電気自動車の電力だけを抜き出したもの。走行距離、平均電費はNissanConnectアプリによる。

消費電力の記録更新

先月過去イチを記録した消費電力量ですが、8月はさらに記録を更新しました。原因は次の3つです。

記録的な猛暑続きの8月

原因の1つは猛暑日続きによるエアコン電気代の増加。

我が家の地域は海に近い田舎なので、同じ神奈川でも横浜など都心部に比べれば気温は若干低め。それでも最高気温が30度を下回る日は1日もありませでした。

犬がいるのでエアコンを切るわけにもいかず。200Vの大型を含む3台のエアコンを23度設定で止めることなく動かし続けた結果、消費電力は先月よりも増加しました。

自宅調理が増加

2つ目の原因は自宅調理の増加。オール電化だと調理の増加は電気代に直結します。

夫婦共働きなので、平日は家で昼食を食べることはありません。夏休みの間は家で昼食を取ることが増えるので、IHヒーター・電子レンジ・食洗機など調理家電を中心に消費電力が増えました。

また、時間にゆとりが出るので朝食・夕食も少し手の込んだものになります。結果、食事に関わる消費電力はかなり増えたと感じています。

EVの消費電力は変わらず

3つ目の原因はEVの消費電力。走行距離は微減でしたが、電費が悪化して消費電力は7月より増加しました。

我が家の地域はいわゆる「夏の観光地」です。至る所が大渋滞なので車(EV)での外出は減るだろうと予測していました。

実際は、時間をずらすために朝夕2回に分けて出かけていたので、外出内容のわりに走行距離が多い印象です。月間走行距離は1,260kmと、前月の1,336kmと比べてそれほど変化なし。

また、外気温が高くエアコンもフル稼働。7月の電費(5km/kWh)に比べて8%ダウンの4.6km/kWhまで電費が悪化しました。

設備がなければいくらだったか?

高額な太陽光やトライブリッド蓄電システムの効果確認です。発電量が多い時期なので、昼の電気を貯めて夜に使えると効率よく自家消費を増やせます。

太陽光・トライブリッド・EVがなければ?

太陽光・トライブリッドの効果確認です。合計金額41,652円で設備ありに比べて17,777円も割高。導入効果は十分です。

(計算方法)自家消費をゼロにし昼間電力で追加、売電収入もゼロにしてます。EVの消費電力を深夜電力から引いて代わりにガソリン代を追加。

太陽光・トライブリッド・EV無しの試算

金 額 電力量
基本料金 2,952円 10kVA
昼 間 17,794円 756kWh
深 夜 4,935円 397kWh
ガソリン代 14,323円 74.1L
合 計 44,652円 1,067kWh

売電がなくなればいくら?

8月は売電量が少なく、ほぼ自家消費できました。そのため、全てを自家消費しても大きな変化はありません。

売電分を自家消費した場合の試算

金 額 電力量
売 電 1,853円 109kWh
自家消費 ▲3,503円
差し引き ▲1,650円

通算でいくら安くなってるか?

今年1月からの電気代、電気代削減額をまとめました。月によって設備の状況が違うので、今年はあくまで目安です。

(参考)設備導入の経緯

  • 1月〜5月:太陽光・蓄電池・ハイブリッド車
  • 6月:太陽光・蓄電池・EV
  • 7月以降:太陽光・蓄電池・EV・V2H

8月までの通算エネルギー代

太陽光などの設備代を含めた通算のエネルギーコストです。ガソリン代のウェイトが大きく月平均では28,000円。

冬に向けて冷暖房費が下がること、ガソリン代がなくなることを加味すると月平均は下がっていく見込みです。

  • 1月〜8月のエネルギー代:214,192円
  • 車以外の電気代:103,346円
  • 売電額:▲30,787円
  • ガソリン代(~5月):46,975円
  • EVの電気代(6月~):7,658円
  • 設備代:87,000円

8月までの通算削減額

設備・EVがない場合を試算すると、1月~8月のエネルギーコストは「259,586円」でした。
設備費用を含めても1~8月で「45,394円」の削減です。(1~5月のガソリン代が足を引っ張ってます。)
太陽光の発電量が大きいこと、エアコンによる消費電力の増加で、7月以降は削減額が大きく伸びています。

まとめ

最後に8月電気代についてまとめます。800kWhもの発電量がありながら自家消費率86%は、蓄電池・EVの効果がよく出た結果です。

  • エネルギーコストの総額は23,875円
  • 太陽光発電は順調だが、猛暑で冷房・EVの消費電力が大きかった
  • 自家消費率は86%と高く、電気代を抑える効果は十分
  • 8月までの通算エネルギー代は 214,192円
  • 8月までの通算削減額は 69,278円

最後まで読んで頂きありがとうございます。他の月については、タグ「毎月の電気代」からどうぞ。

7月の電気代 消費電力は過去イチ、苦境を救った太陽光とV2H

今年の7月は前半で天気が悪く後半に晴天が続きました。

気温の上昇とともに消費電力は大台の1000kWhを突破、我が家の夏の消費電力としては過去イチ。

それでも、電気代ではEV電力を含めても20,000円程度。設備なしの試算と比べれると24,000万円も削減できました。

また、自家消費率が80%を割り込んだので、もっと自家消費を増やせばさらに安くできたはずです。

7月の電気代をまとめます。

(参考)我が家の電気関連スペック

  • 電気契約:オール電化 10kVA
  • パワコン:トライブリッドパワコン
  • 太陽光発電:5.6kW
  • 蓄電池:4.9kWh
  • V2H:トライブリッドV2H
  • EV:日産ARIYA(66kWh)

2023年7月の電気代

最初に7月の電気代、消費電力量、電気自動車で使った電力量についてまとめます。

オール電化でガス代は不要、電気自動車でガソリン代も不要、太陽光など設備費用も含みなので、これが我が家の正味のエネルギーコストです。

電気代と消費電力量

金 額 電力量
買 電 12,838円 498kWh
自家消費 660kWh
売 電 ▲3,536円 208kWh
設備代 11,333円
合 計 20,628円 1,158kWh

※売電がもったいないです。後ほど紹介しますが、これが自家消費できるともっと電気代は下がります。

※設備代に含まれるのは太陽光パネル、パワコン、蓄電池、V2Hの費用。補助金を差し引いた支払額を15年償却で計算しています。

電気自動車の電力

走行距離 1,336km
平均電費 5km/kW
消費電力 267kWh 距離 ÷ 電費
電気代 5,022円 深夜電気単価

※上の表(電気代と消費電力量)に含まれる電気自動車の電力だけを抜き出したもの。走行距離、平均電費はNissanConnectアプリによる。

過去イチ電気を使った今年の7月

この家に住んでから最大の消費電力量となりました。いくつか今までと異なる点があるので紹介します。

太陽光発電が過去最大

太陽光発電は868kWhでパネル設置してから最大の発電量です。月の前半に雨の日も多かったので予想以上の発電量です。

我が家の場合、南東に山があるので太陽の軌道が低い時期は発電できる時間がかなり短くなります。

この時期は軌道が高く、山陰に入る時間が短くなったことで発電量が大幅に増えたようです。

EVの走行距離も過去イチ

6月中旬に納車されたEVですが7月だけで1,336kmも走行しました。

以前のHV車(ハリアー)では毎月900km前後だったのでかなり多い。これも過去イチの記録更新です。

EVの平均電費

日産ARIYAのカタログ電費は6.6km/kWhですが、7月の平均電費は5km/kWhとかなり短め。
犬を連れて外出することが多く、常にエアコンの設定温度はLOだったことが原因。
今後、エアコンを使わない季節になればもっと良くなると考えています。

エアコン3台が24時間稼働

EVの電費と同じ理由ですが、暑さに弱い大型犬がいるのでエアコンはフル稼働です。

3台のエアコン(28畳用×1基・8畳用×2基)を、設定温度23℃で自動運転し一度も止めませんでした。

犬のためとはいえ、これだけで400kWh以上消費しているはずです。

設備がなければいくらだったか?

太陽光やトライブリッドシステムは補助金があるといっても高額。導入した効果を検証します。

太陽光・トライブリッド・EVがなければ?

まずは太陽光・トライブリッドの効果確認です。自家消費がゼロになるので、その分を昼間電力で購入することになります。また、売電収入もなくなります。

合計金額44,616円で設備ありに比べて+24,000円、導入して正解でした。

太陽光・トライブリッド・EV無しの試算

金 額 電力量
基本料金 2,952円 10kVA
昼 間 19,900円 756kWh
深 夜 7,245円 397kWh
ガソリン代 14,519円 78.6L
合 計 44,616円 1,158kWh

売電がなくなればいくら?

7月は太陽光の自家消費が伸びず、208kWhもの売電が発生。売電収入は3,536円ありましたが、買取価格が安いので自家消費の方が電気代は安くなります。

全部自家消費していたら、燃調費・再エネ賦課金込みで1,900円ほど安くなっていました。

売電分を自家消費した場合の試算

金 額 電力量
売 電 ▲3,536円 208kWh
自家消費 ▲5,439円
差し引き ▲1,903円

通算でいくら安くなってるか?

今年1月からの電気代、電気代削減額をまとめました。月によって設備の状況が違うので、今年はあくまで目安です。

(参考)設備導入の経緯

  • 1月〜5月:太陽光・蓄電池・ハイブリッド車
  • 6月:太陽光・蓄電池・EV
  • 7月以降:太陽光・蓄電池・EV・V2H

7月までの通算エネルギー代

太陽光などの設備代を含めた通算のエネルギーコストです。ガソリン代のウェイトが大きく月平均では28,000円。

冬に向けて冷暖房費が下がること、ガソリン代がなくなることを加味すると月平均は下がっていく見込みです。

  • 1月〜7月のエネルギー代:199,337円
  • 車以外の電気代:136,282円
  • ガソリン代(~5月):55,995円
  • EVの電気代(6月~):7,060円

7月までの通算削減額

設備・EVがない場合を試算すると、1月~7月のエネルギーコストは「217,940円」でした。
設備費用を含めて7月までで「27,623円」の削減です。
5月いっぱいまではガソリンを購入していたので、それがなければ削減額はさらに大きかったはずです。

まとめ

最後に7月電気代についてまとめます。全体としては設備導入の効果がよく出ていると感じます。

  • エネルギーコストの総額は20,628円
  • 太陽光発電は順調だったが、冷房・EVの消費電力が大きかった
  • 自家消費率が伸びず売電は多めで、電気代は高くなった
  • 7月までの通算エネルギー代は 199,337円
  • 7月までの通算削減額は 42,481円

最後まで読んで頂きありがとうございます。他の月については、タグ「毎月の電気代」からどうぞ。

6月の電気代が大幅UP!冷房稼働・梅雨の長雨・電気自動車の影響は?

6月になり関東も梅雨入り。発電量を示すグラフは凹凸が激しくなり、安定して発電できない日々が続いてます。

最高気温が30度を超える日も目立ち始め、月初めから冷房はフル稼働。さらに電気自動車が届き、消費電力は増える一方です。

今回の記事では「電気代が大幅UPした6月の電力事情」と「値上げやV2Hの導入など7月の変化」について紹介します。

2023年6月の電力状況

まずは6月の電力状況(消費電力・電気代)をまとめます。

消費量の比較(2023年6月と前年同月)

6月に入り冷房を24時間フル稼働した結果、消費電力量は昨年比+330kWhと大幅に増加。床暖房を使っていた3月並みの消費量です。

23年6月 22年6月 2022年比
消費電力 710kWh 381kWh 186.3%
買電量 319kWh 381kWh 83.7%
昼間電力 69kWh 239kWh 28.8%
深夜電力 250kWh 142kWh 176.0%
発電量 623kWh
自家消費 391kWh
売電量 232kWh

冷房の他、車がEVに変わった事も消費電力の増加要因。一方で、梅雨の長雨の影響で発電量は先月に比べて17%DOWN。消費増と供給減の1ヶ月でした。

それでも、買電量は昨年比で2割弱・昼間電力も7割以上削減。太陽光がなかったら大変なことになってました。

電気代の比較(2023年6月と前年同月)

電気代で確認すると昨年同月比で3割以上の減額。昨年は割高な昼間電気を使っていたので、買電量の減少と合わせて大きな成果です。

23年6月 22年6月 2022年比
電気料金 9,630円 14,447円 66.7%
基本料金 2,952円 2,860円 103.2%
昼間電気 1,785円 6,166円 28.9%
深夜電気 4,593円 2,525円 181.9%
燃調費 ▲147円 1,581円
再エネ賦課金 447円 1,314円 34.0%
売電金額 ▲3,944円

その他に目立つところは燃調費がマイナスになったこと。まだ7月以降も下げ基調は続きます。

前月との比較では売電金額が大幅に減少。先月は7,000円を超えていたので4割減です。発電量減少の他、冷房やEV充電など自家消費増が理由です。

差引電気代は前月比+6,000円

電気代と売電金額の差額は5,700円程度。先月は▲379円だったので+6,000円です。

毎月のガソリン代(9,000円)がなくなったので、エネルギーコスト全体では先月比▲3,000円。発電量の少ない時期としては上出来です。

シミュレーション(買電のみ・太陽光・EV・V2H)

現在の設備は太陽光・蓄電池・EV(下表#3)ですが、設備無し・フル装備(V2Hも)の場合も含めた電気代の試算です。

〇〇〇〇ならば いくらか? 1との差額
1. 買電・ガソリン 29,113円
2. 1+太陽光・蓄電池 13,513円 ▲15,600円
3. 2+EV 5,686円 ▲23,427円
4. 3+V2H 4,540円 ▲24,573円

電気を全て購入し車がHV車の場合に比べ、現在の状態(3.太陽光・蓄電池・EV)だと2.3万円の削減です。

補助金を含めるとEVとHVの値差は無いので車代は無視。太陽光・蓄電池の償却費(8千円)を引いた1.5万円が純粋な削減額です。

電気代が大幅に増えた理由

電気代が前月比約4割増、売電も減少し差引電気代は5,686円になりました。前月比で+6,000円と大幅に増加した原因を深掘りしました。

冷房フル稼働による消費増

暑さに弱い犬がいるので、5月末から冷房は24時間稼働したままです。時間0.4kWhの電力消費なので、0.4kWh×24H×30日で288kWhが冷房による消費量

ガス併用住宅の1ヶ月分に相当する電力量ですが、これはほぼ太陽光と蓄電池で賄える量。太陽光なかったら大変でした。

梅雨の長雨で発電減少

心配していた長雨による発電減少ですが、関東は雨が少なかったため17%減にとどまりました。

日々の発電量を確認しましたが、雨や曇りの日でも思ったより発電しています。それでも消費量が発電量より多いので、梅雨時期に買電0は難しそうです。

EVで電力消費増

今月EV(電気自動車)が納車されました。6月の走行距離は850kmで平均電費は5.3km/kWh。160kWhを消費したことになります。

納車時は満充電だったこと(66kWh)、外部充電を一度使ったこと(25kWh)を差し引くと、自宅での充電は約70kWh。太陽光の余剰電力だけでは賄えず、深夜電気も使って充電しました。

EV充電がシステム連携しない難しさ

V2Hの導入前なので、EVの充電は蓄電システムと連携せず、タイマーか手動で操作します。余剰電力で充電をしたくても、これがなかなか難しい。

余剰を見込んで充電を始めても、発電量が低下すると蓄電池の電力を消費。気づいた時には蓄電池が空になっていた事も。

蓄電池の電力が切れると、充電・生活のどちらも割高な昼間電気を購入します。いっそのことEV充電は深夜電気に集中し、余剰電力は蓄電・売電の方が経済的です。

さらに悪い事に…

「気がついたら空」を繰り返すと、蓄電システムのAIが電力の消費動向を学習し、深夜電気で蓄電池を充電するようになります。

翌日もEVを充電するなら良いですが、そうでない場合、蓄電池が満タンだと余剰電力は即売電に回されます。

つまり、20円で深夜電気を買って蓄電池を充電し、余剰電力を17円で売るという逆転現象が起きてしまいます。

7月も変化は続く

6月は発電量の減少やEVによる消費増などの変化がありました。7月も色々と変化の多い月です。

V2Hの導入

7月にはV2Hを設置しますが、主なメリットは3点あります。

  1. 車の電気を家で使えるようになる
  2. 太陽光・蓄電池・EVを蓄電システムで制御できる
  3. 太陽光・蓄電池・EVが直流でつながる

1番目はV2Hの代表的なメリット。2番目は先ほどの余剰電力を有効活用できるメリットです。

3番目はトライブリッド蓄電システム(ニチコン)やeneplat(パナソニック)の特徴で、直交流の変換が減り効率よく電力を使えるようになります。

梅雨明けで発電量は回復?

天気図を見ると7月中旬ごろから高気圧の張り出しが強くなっています。この辺りが梅雨明けのタイミングでしょうか?

気になるのは真夏の発電量。太陽光パネル設置後初めての夏で、パネル温度の上昇がどれだけ影響するかわかりません。700kWhは確保したいところです。

燃調費の下落と値上げ

相変わらず燃調費の下落傾向は続きます。6月使用分の燃調費は5月に比べて1.37円下がりました。7月使用分はさらに1.25円下落します。

ただし、7月1日使用分より値上げが適用されます。電力単価をUP・燃調費はDOWNして、差引値上げ幅は昼間で0.59円/kWh、深夜は0.73/kWhです。(東電スマートライフ)

東京電力のeチャージポイント

EVを導入したので東電のeチャージポイントというサービスに加入できます。

300kWh以上の電力を購入すると毎月300ポイントを貰えます。V2Hを導入すると300kWh以上という条件が厳しそうですが、年6回ぐらいはもらえそうです。

6月の電気代まとめ

6月の電力消費・電気代をまとめました。

以前より懸念していた通り「梅雨での発電減」「エアコンの稼働」「EVによる消費増」がはっきりと見て取れる結果になりました。

また、V2H無しで太陽光電力をEVで活用することの難しさもよくわかりました。

いよいよ来月にはV2Hも設置され、買電0に向けた設備導入が完了します。ベストな使い方が分かるにはしばらくかかりますが、毎月の電気代記事の中でも紹介する予定です。

次回のエネルギー関連記事は「ARIYAで初のロングドライブ、山中湖への往復250km」について紹介します。

最後まで読んでいただき有難うございました。

5月の電気代は差し引きマイナス!それでも手放しで喜べない今後の不安

太陽光の導入から半年が経ち、季節の変化とともに発電量も着々と伸びています。ついに買電金額と売電収益が逆転し差引の電気代はマイナスになりました。

設備導入の効果が明確になり、さらにEVの納期も決まり前向きな事がある一方、梅雨の長雨・電気代値上げ・夏の冷房増・V2Hの遅れなど不安要素も山積みです。

今回の記事では、「初めて差引電気代がマイナスになった5月の電力状況」と「6月以降に起こる電気関連の変化点」について紹介します。

2023年5月の電力状況

最初に5月の電力状況(消費電力・電気代)をまとめます。

電力量の比較(2023年5月と前年同月)

1月以降、消費電力は常に昨年実績を下回っていました。しかし、この5月は昨年実績+100kWhと大幅超過。犬を飼い始めたので予想はしてましたが、いよいよ始まりました。

23年5月 22年5月 2022年比
消費電力量 493kWh 392kWh 125.8%
買電量 185kWh 392kWh 37.5%
昼間電力 34kWh 228kWh 14.9%
深夜電力 151kWh 164kWh 92.0%
発電量 744kWh
自家消費 308kWh
売電量 436kWh

昨年の5月はほとんどエアコンを使いませんでした。今年は暑さに弱い大型犬との生活が始まり、5月頭からしっかりエアコンを稼働してます。

稼働時間は9時〜20時なので「0.3kWh×11時間×31日=102kWh」の消費増。先ほどの数字(+100kWh)とピッタリです。

電気代の比較(2023年5月と前年同月)

消費電力は増えましたが、太陽光・蓄電池のおかげで電力の購入は大幅に減り電気代は昨年の半分。売電を含めた差引ではついにマイナスに突入です。

23年5月 22年5月 2022年比
電気料金 7,033円 14,175円 49.6%
基本料金 2,952円 2,860円 103.2%
昼間電気 880円 5,882円 14.9%
深夜電気 2,774円 2,916円 95.1%
燃調費 168円 1,164円 14.4%
再エネ賦課金 259円 1,352円 19.1%
売電金額 ▲7,412円

深夜電気の金額はほとんど変わりません。昼間電気の購入が減り金額が大幅にダウンしてます。燃調費と再エネ賦課金は、単価の下落に加え電力購入が減ったことで大幅に削減されています。

支払い電気代はようやく0円

太陽光を導入して半年が経過し差引電気代がようやくマイナスになりました。太陽光発電と蓄電力の導入で、昨年の電気代1.4万円は削減できた計算です。

太陽光(5.6kW)・蓄電池(4.9kWh)があれば、梅雨の長雨が続く6月は厳しいですが、5月・7〜9月は電気代支払い無しが実現できます。

シミュレーション(太陽光・国補助・EV・V2H)

「もし〇〇〇〇ならばエネルギーコスト(電気+ガソリン)はいくらだったか?」というシミュレーション。1と2の車はHV車(ガソリン月9000円・1000km)です。

〇〇〇〇ならば いくらか? 1との差額
1. 買電・ガソリン 24,713円
2. 1+太陽光・蓄電池 8,621円 ▲16,091円
3. 2+EV 2,171円 ▲22,541円
4. 3+V2H 1,235円 ▲23,477円

表の補足説明

  1. 太陽光など創蓄電設備無し、車はHV車(ガソリン月9000円)の場合
  2. 太陽光と蓄電池を設置し昼間電力を削減し余剰は売電(今の状態)
  3. EVを導入し余剰電力は車動力・売電にまわす。蓄電池が空になると買電(来月)
  4. V2HEVを家の蓄電池としても活用。売電を最低限に抑える(再来月以降?)

電気代 差引0円の要点

ようやく買電収入が電気代を上回りました。重要なポイントは以下の通りです。

消費電力の6割を太陽光で賄った

消費電力は昨年より増えてますが、太陽光の自家消費で買電は大幅に削減。全消費電力の6割を太陽光の自家消費でまかなっています。

日射時間(発電時間)が伸びた

太陽光に関しては季節が進み日射時間が伸びたので、朝4時〜18時まで発電でき蓄電池の電力を遅い時間まで温存できました。

太陽光を設置する際は発電量(パネル枚数による)に加えて、発電可能時間(設置位置と周辺環境による)が重要だと実感します。

燃調費が大きく下落、値上げは帳消し

4月の使用分から電力単価・基本料金が値上げされましたが、燃調費の下落が続き5月は0.91円/kWh。

前月比では▲1.3円/kWhとなり値上げの影響は帳消しです。さらに先月から再エネ賦課金も下がっています。

値上げの影響(単価と基本料金) +184円
燃調費下落の影響 ▲241円
再エネ賦課金の減額 ▲379円
差し引き ▲436円

売電も順調に伸び電気代の払いは0円に

そして余剰電力売電で7,412円の収入があり、差し引きの電気代は379円が手元に残った計算です。

かつての買取単価と比べると半分にも満たない単価ですが、余剰電力の多い時期には積み上げで結構な金額になります。

6月以降は色々と変化が続く

差引0円は達成できましたが、6月以降我が家の電気事情には大きな変化が続きます。太陽光電力をできる限り自家消費に回すことが、変化を上手く乗り越えるポイントです。

EV(日産ARIYA)が6月に納車

昨年の5月に注文してから1年1ヶ月かかりましたが、6月に入りようやくEV(日産 ARIYA)が納車です。

毎月9000円程度かかっていたガソリンを、(発電量の大きい時期は)太陽光の余剰電力で賄うことができます。売電は減りますがガソリンを買わずに生活できるメリットは大きいです。

V2Hは補助金待ちで7月にずれ込む

期待のV2Hですが補助金の審査が終わらず、設置工事の予定も立てられません。しばらくはEV単体での運用になります。

我が家のトライブリッド(ニチコン)は太陽光・蓄電池・EVを1連のシステムとして運用できるので、自家消費の最大化には特に有効なシステムです。

国のV2H補助金

今年のV2H補助金は大幅な予算削減もあり5月22日で受付終了になりました。在庫不足で昨年導入できなかった申請者も多く受付開始とともに申請が集中したようです。

長雨で太陽光電力は激減?

6月から梅雨の長雨が始まるので太陽光電力は大幅に減少する見込み。去年の梅雨は6月中旬以降猛暑日が続いたので、せめて気温は控えめだと電力消費が抑えられます。

7月には自由料金も値上げ

東電の値上げ解説動画によると「規制料金は6月1日使用分より値上げ率12.9%、自由料金は7月1日使用分より値上げ率1.4%で料金見直しを行う」とのことです。

ただし、同じ自由料金でも料金メニューによって値上げ率が異なります。値上げの仕方が複雑でどの程度影響するか分かりにくいです。

値上げは何のため?

東電HPには値上げ前後の単価が掲載されています。スマートライフS/Lでは1kWhあたり以下の単価になりますが、1.4%とは思えない値上げ幅です。

  • 昼間:25.87円→35.96円(+10.09円 +39%)
  • 深夜:18.37円→28.06円(+9.69円 +52.7%)

同時に燃調費計算の基準燃料価格を1klあたり44,200円から86,100円にアップデート。これより同じ6月の燃料調整費でも

  • 旧基準価格の燃調費:+0.91円/kWh
  • 新基準価格の燃調費:▲8.78円/kWh

となります。

先の値上げ率はあくまでモデルケースのもので、規制・自由料金プランどちらのケースも消費電力量は260kWh/月と想定されています。

電力単価での変更(値上げ)なので、消費電力が多い家庭(=オール電化)ほど値上げ率は大きくなるはずです。

また、燃調費が大きくマイナスになるので、規制料金の燃調費上限までの上げ代が大きくなります。今の燃調費から+14円までは、経産省の認可を得ずに自由に上げられます。

電力の使用量に「ここまではライフライン電力」「ここから先は自己責任」という線引きが出来つつあるように感じます。

5月の電気料金まとめ

差引0円だった5月の電気状況をまとめました。

来月からは梅雨の長雨が始まります。さらに、冷房の使用頻度も増えEVによる電力消費も始まり、おそらく発電量と消費電力が拮抗するはず。

運用のバッファを作るV2Hが遅れています。太陽光の自家消費を最大化しつつ、要所では深夜電気に頼り昼間電力を買わないという割り切ったマネジメントが必要になります。

次回のエネルギー関連記事は、「日産ARIYA納車、EVのメリット・デメリットと導入を決めた理由」について書きたいと思います。

最後まで読んでいただき有難うございました。

4月の電気代は実質860円、発電と消費が逆転!買電0が見えてきた

先月(3月使用分)は売電を差し引いた電気代が1万円を切りました。そして、暖房の使用停止で消費電力が下がる4月、ついに差引き電気代が1,000円を切りました。太陽光・蓄電池を導入して半年ですが、ようやく念願の買電0が見えてきたと感じています。今回の記事では4月使用分の電気代をまとめます。

『4月の電気代は実質860円』のポイント

  • 自家消費の大幅減少
  • 発電量・自家消費・売電収益の増加
  • 値上げ・値下げでは値下げが勝った
  • 売電収益を含めた実質電気代は860円
  • V2H・EVが6月に揃う。購入電力0が見えてきた
  • 電気代6月の再値上げは購入電力0で乗り越える

2023年4月の電力状況

4月の電力状況をまとめます。消費電力が大幅に減少した一方発電量は増加し、結果、余剰売電の増加により差引電気代は860円となりました。

電力量の比較(23年4月と前年同月)

毎回驚きますが一年前と比べて消費電力量は全く変わらず。2年前(2021年4月)も487kWhで、この3年4月の電力は480kWh付近が続いています。

23年4月 22年4月 2022年比
総消費電力量 487kWh 484kWh 100.6%
買電量 214kWh 484kWh 44.2%
昼間電力 25kWh 300kWh 8.3%
深夜電力 189kWh 184kWh 102.7%
発電量 684kWh
自家消費 273kWh
売電量 411kWh

我が家の消費電力は、外気温20度前後の時期だとこれぐらいです。冷暖房の使用がなく電気は給湯・照明・調理目的のみ。来客や長期不在などない限り毎日同程度のルーティーンです。照明は全てLEDなので点灯時間が多少増減しても大きな違いにはなりません。

発電量が総消費量を上回り、太陽光電力の自家消費で昼間の購入電力は大幅に削減できました。横ばいの深夜電気を見ると、あらためて太陽光発電の効果を実感できます。一方で、自家消費は273kWhと若干少なめ。4月は冷暖房が不要なので昼間の消費電力が少なくなります。夏に向けて自家消費は再度増えてくる見込みです。

電気代の比較(23年4月と前年同月)

続いては電気代です。1年前と比べると上がったり下がったりと項目によって動きはまちまちです。

23年4月 22年4月 2022年比
電気料金 7,844円 16,867円 46.5%
基本料金 2,952円 2,860円 103.2%
昼間電気 647円 7,740円 8.3%
深夜電気 3,472円 3,272円 106.1%
燃調費 473円 1,326円 35.7%
再エネ賦課金 300円 1,670円 18.0%
売電金額 ▲6,987円

基本料金の3.2%は値上げ、深夜電気の6%は購入量の増加と単価の値上げによるものです。燃調費・再エネ賦課金は購入電力に応じて減少してますが、単価も前年同月より安くなって大幅な減少※です。最終的な電気料金は昨年の半分以下になりました。

※燃調費は国補助金(▲7円/kWh)を含めて前年より安くなっています。国補助金を除外すると燃調費は昨年の3.4倍です。

電気代は実質 860円

支払う電気料金から受け取る売電金額を引いた差額は857円。これが実質の電気料金です。4月には発電量が消費量を上回ると考えていたので予想通りですが、実際に数字が出てくるとインパクトあります。

但し、以前から紹介している通り我が家の売電単価は17円と深夜電気より安いんです。深夜電気の購入がある限り、17円で売って18.37円で深夜電気を買っている状態。もったいないです。

「もし〇〇ならば」の試算

「もし〇〇〇〇ならば電気代はいくらか?」というシミュレーションです。今回からは「もしEVがあれば」を追加します。ガソリン代は月9000円、EV電費を1kWh/5kmで試算してます。

  • 太陽光がなかったら? → 17,478円(+9,634円)
  • 国補助金がなかったら? → 11,253円(+3,409円)
  • 両方なかったら? → 27,874円(+20,030円)
  • 車がEVだったら? → ▲6,711円(▲7,568円)※

※EVだったらの試算詳細

  1. EVで使う電力:788km(4月走行距離) ÷ 5km =158kWh(①)→ ガソリン代不要で9,000円削減
  2. 411kWh(余剰売電)- 158kWh(①)= 253kWh(②)
  3. 253kWh(②)- 25kWh(昼電気)- 189kWh(深夜電気)= 39kWh(③)→ 購入電力がなくなり4,892円削減
  4. 39kWh(③)× 17円 = 663円 → 39kWh(③)の売電で663円の収益
  5. 7,844円(4月電気代)- 9,000円 – 4,892円 – 663円 = ▲6,711円

※17,478円(太陽光がなかったら?)と比べると、24,189円の大幅削減

電気代 実質860円の要点

電気代が実質860円になった要点をまとめます。

消費電力はピーク(1月)の半分

我が家の場合、消費電力のピークは1月です(2023年 1084kWh、2022年 1173kWh、2021年 1157kWh)。4月の消費電力は487kWhで半分以下です。冷暖房を使わない事、外気・水温上昇によるエコキュート・食洗機の出力低減が主な理由。当たり前ですが、使用量が減り請求金額が大幅に下がっています。

割高な昼間電力はわずか25kWh

電気の使用量が大幅に下がった一方で、太陽光の発電量は684kWhまで増加し発電時間帯の電力購入はゼロ。さらに余剰電力を蓄電池に充電し日没後に使うことで、夕方以降の電力購入も削減。結果、昼間電力の購入は25kWhまで削減できました。

蓄電池の活用効率も鍵

昼間電力の購入削減では、ニチコン蓄電池の「AI自動制御」も活躍しています。

天気予報・過去の電気使用状況を元に、翌日の発電量と消費電力を予測。蓄電池に充電するタイミングを自動判定し、自家消費を最大化し昼間電力を最小限に抑えてくれます。手作業で設定を変更していた頃は、変更し忘れたり戻し忘れることもありました。この機能はとても重宝しています。

値上げと値下げが同時進行

以前からアナウンスされていたので値上げは覚悟してましたが、再エネ賦課金の値下げ(¥3.45→¥1.40)は想定外でした。値上げ値下げの影響をまとめると次のとおりです。

項目 値上げ前 値上げ後 増減の幅 影響 
基本料金 286円/kWh 295.24円/kWh +9.24円/kWh +92円
昼間電気 25.8円/kWh 25.87円/kWh +0.07円/kWh +2円
深夜電気 17.78円/kWh 18.37円/kWh +0.59円/kWh +112円
燃料調整費 3.25円/kWh 2.21円/kWh ▲1.04円/kWh ▲197円
再エネ賦課金 3.45円/kWh 1.40円/kWh ▲2.05円/kWh ▲387円
合計 ▲378円

値上げと値下げがありましたが最終的には値下げになりました。再エネ賦課金だけで値上げを帳消しにできるインパクトです。5月の燃料調整費は0.91円/kWhともう一段安くなり、(電気の購入量が同じ場合)さらに200円程安くなる見込み。

過去最高額の売電収入

「1. 消費電力の半減 2. 割高な昼間電力は25kWhのみ 3. 再エネ・燃調費の値下げ」に加えて、余剰電力売電が過去最高額の6,987円。電気代7844円と差引すると実質857円の電気代です。EVがない今の段階では有難い限りです。

視野に入った電力購入0

昼間の電力購入が25kWhまで下がったことで、残る課題は深夜電力の削減だけです。

消費電力量を超える発電量

昨年、一昨年の実績を見ても4月〜10月の消費電力は500kWh未満です。シミュレーションでは発電量はまだ増える見込みで、3月に発電量が500kWhを超えた事を加味すると、4月〜10月の間はおそらく必要な電力は発電で確保できると考えています。

意外と効果の高いサンシェード設置

購入電力0に向けては、消費電力を減らす努力も必要です。暑さに弱い大型犬を飼い始めたので、昨年よりもエアコンの使用頻度・出力アップが懸念されます。

そこで少しでも室温の上昇を抑えるため、中庭に面した大窓にサンシェードを設置しました。設置前は半信半疑でしたが、予想以上の効果に驚いています。設置前と後で室温は2℃ぐらい下がりました。これについては別記事で紹介します。

V2H補助金の申請完了

購入電力0に向けての必須設備「V2H」ですが、補助金の申請も完了しました。昨年度は交付決定通知まで貰いながら、V2Hの在庫が間に合わず泣く泣く断念。2回目の申請なので悩むことなく申請完了。6月の設備導入に向けて決定通知を待っている状態です。

V2H補助金の注意点

CEV補助金のV2H設備向け補助金は、決定通知受領後の設備発注が交付条件になっています。さらに、年明け1月31日まで設備設置・支払い完了の実績報告が必要です。V2Hの在庫がかなりタイト、かつ、補助金予算も少ないので、検討中の方はまずは在庫確保が先決です。

V2H参入メーカー

三菱電機の撤退後ニチコン一択だったV2Hですが、2023年よりパナソニック・オムロンが参入します。オムロンはまだ詳細不明のようですが、パナソニックはすでに販売を開始しています。建築建材展(東京ビックサイト・写真下)でも実物が展示されており、在庫も問題なく確保できるとの説明でした。

EVの納期がほぼ確定

昨年5月に発注してから1年かかりましたが、EV(日産 ARIYA)の納期がほぼ確定しました。V2Hと同じタイミングで6月中旬には納車される予定です。

EVに関する補助金

国補助金(CEV補助金)は一部の高額車で減額されましたが大半は昨年と同じ。日産ARIYA B6は85万円なので車両価格は実質454万円。さらに自治体補助金が15万円※があり最終的には439万円です。ハリアーHVが412万円なので、電源としての活用、ガソリン代、維持費を考えると、十分メリットのある価格です。

※補助金額は自治体ごとに異なります。お住まいの都道府県や市町村で確認できます。

6月の電気代が再値上げ

たち消えたかと思っていた電気料金の値上げですが、幅を圧縮した上で実施されるようです。規制料金プランが中心ですが、東電は自由料金でも値上げが予定しています。買わなければ値上げの影響は受けないので、太陽光・EV・蓄電池を駆使して購入量を減らしていきます。

4月の電気料金まとめ

差引電気代が1,000円を切った4月の電気代をまとめました。新築前から考えてきた構想がようやく形になりそうです。4月電気代のポイントです。

4月電気代のまとめ

  • 消費電力がピーク月の半分まで減少(=冷暖房の使用停止)
  • 昼間の電力購入は25kWhのみ(=太陽光の自家消費・蓄電池による自家消費拡大)
  • 値上げより値下げが大きかった
  • 売電収益が過去最高となった

さらに、今後の見込み・課題は以下のとおり。

今後の動き

  • 発電量はまだ増える見込みで、4〜10月は必要な電力は太陽光で賄えそう
  • 6月にはV2H・EVが揃う見込み。深夜電気も含めて買電0が視野に入った
  • 6月には電気代が再値上げの見込み。影響を受けないためにも購入電力を減らす

最後まで読んでいただき有難うございました。

3月の電気代は昨年比で6割減少!削減に効果的だった3つのポイント

売電収入を含めた電気代収支は約9,000円となり、ついに1万円を切りました。昨年同月が2.4万円だったので6割以上削減できたことになります。今回の記事では3月の電気使用状況・電気代、電気代大幅減につながった3つのポイントを紹介します。

『3月の電気代は昨年比で6割減!』のポイント

  • 昨年同月比で購入電力50%減少
  •   〃   昼間電力の購入は80%減少深夜電力7%増加
  •   〃   総消費量(買電+自家消費)は6%減で横ばい
  • 太陽光で1.2万円削減、国補助で5千円削減
  • 太陽光の発電量2月の1.4倍に増加
  • 太陽光電力の自家消費率59%で頭打ち
  • 消費電力に占める太陽光の割合は47%まで上昇

2023年3月の電力状況

3月に入り床暖房を停止したことで消費電力が大幅に減少。発電量も順調に増えた結果、消費電力に占める太陽光電力の割合は47%まで上昇しました。まずは3月の電力状況をまとめます。

電力量の比較(23年3月と前年同月)

昨年の3月と比べても消費電力量はほとんど変わらず(▲6%)。去年より暖かい日が多いと感じていましたが、消費電力の面では思ったほど違いは出ていません。

23年3月 22年3月 2022年比
総消費電力量 708kWh 754kWh 93.9%
買電量 375kWh 754kWh 49.7%
昼間電力 99kWh 497kWh 19.9%
深夜電力 276kWh 257kWh 107.4%
発電量 567kWh
自家消費 333kWh
売電量 234kWh

特徴的なのは昼間電力の購入が8割減少した一方で、深夜電気の購入量が7%増えている事。購入電力量は半分なので深夜電気も減るはずですが、逆に増えてます。これは蓄電池の充電によるもので、結果としては昼間電力の削減につながっています。

少し細かく説明すると
見た目上は7%の増加ですが、その数字の裏にはいくつかの増減が隠れています。

  • 8回程度、エコキュートを太陽光電力で稼働=▲50kWh
  • 蓄電池を深夜電気で充電=+70kWh(14回)
  • 結果、深夜電気が20kWh増えた

エコキュートを太陽光で動かした8回分は電気代が0になり、蓄電池の深夜電力70kWhを朝夕に使い割高な昼間電力を減らした結果が、深夜電力+7%・昼間電力▲80%になったということです。

電気代の比較(  〃  )

国の電気代補助により燃調費が大幅に下がりましたが、加えて燃調費自体も下がり傾向です。2月以降、3ヶ月連続で下落。来月には、国補助を含めた燃調費は昨年同月より安くなりそうです。

23年3月 22年3月 2022年比
電気料金 12,834円 24,497円 52.4%
基本料金 2,860円 2,860円 100%
昼間電気 2,554円 12,824円 19.9%
深夜電気 4,907円 4,569円 107.4%
燃調費 1,294円 1,712円 71.2%
再エネ 1,294円 2,533円 51.1%
売電金額 ▲3,978円

割高な昼間電気が大幅に削減された事や購入電力の半減で燃調費・再エネ賦課金ともに大幅に減額になっています。結果、電気代は昨年の52%ほぼ半分におさまりました。

3月の電気代は6割減!

さらに、好調な太陽光の余剰電力により約4,000円の売電収入が出ました。購入電力の請求金額から売電金額を引くと収支は8,856円。ついに1万円切りです。昨年の24,497円からすると電気代は6割も削減できたことになります。

太陽光・国補助がなければいくら?

太陽光発電・国補助金がない場合の試算です。どちらも効果抜群です。

  • 太陽光がない場合:24,586円(+15,730円)
  • 国補助がない場合:17,790円(+8,934円)
  • 両方ない場合:33,520円(+24,664円)

昨年比6割減のポイント3つ

昨年比で電気代を6割以上削減できたポイント3つを紹介します。

床暖房停止による消費電力の減少

2月の床暖房は間欠運転で1日平均6時間程度稼働していました。時間1kWhとして180kWhですが、3月は床暖房は完全停止で0になりました。その結果、2月の消費電力量は891kWhに対して、3月は708kWhと2割以上も消費電力が減少しています。

発電量が先月比で40%UP

一方で太陽光発電は、2月406kWhに対して3月は567kWhと4割の増加。消費電力(708kWh)の8割に相当する電力を発電しています。残念ながら4.9kWhの蓄電池だけでは全て自家消費はできませんが、安い単価ながらも売電収入(3,978円)は大きいです。

ニチコン蓄電池のAI自動制御

3月から蓄電池のAI自動制御を開始しました。翌日の天気予報を元に

  • 晴れ予報:翌日の太陽光まで充電しない
  • 雨予報:深夜電気で蓄電池を満充電する

を自動制御します。

購入電力ではなく太陽光電力で蓄電池の充電ができれば、我が家の場合、4.9kWh分の自家消費を増やす(=買電を減らす)事ができます。自動制御を導入する前は、天気予報を確認して手動で深夜の蓄電量を調整していました。お任せできるので楽になり精度もなかなかのものです。

※AI自動制御については、あらためて別記事で紹介する予定です。

4月以降の見通し

かなり順調に電気代を削減できていますが、4月以降もいくつか変更点がある予定。

4月1日より電気代値上げ

4月1日以降、電気料金が値上げされます。電力単価だけでなく基本料金も上がる点が結構痛いです。

  • 基本料金:286円/kVa → 295.24円/kVa
  • 昼間電力:25.8円/kWh → 25.87円/kWh
  • 深夜電力:17.78円/kWh → 18.37円/kWh

我が家の場合、3月の電気消費で試算すると合計262円の値上げになります。

燃調費・再エネ賦課金は減額

一方で、4月分の燃調費はさらに減額です。3月分 +3.25円/kWhに対して4月分 2.21円/kWh▲1.04円/kW(国補助込み)。3月の電気代で計算すると379円の減額です。さらに、5月以降は再エネ賦課金も減額されます。2022年5~翌年4月が3.45円/kWhに対して2023年5~翌年4月は1.40円と、kWhあたり2円の減額。3月ベースで750円の減額です。

両方を合わせると月1,129円の減額になります。先ほどの基本料金・電力単価の値上げや消費電力の減少が重なるので実際の幅はもっと小さくなる見込みです。

エアコンの使用頻度が増える見込み

昨年とは異なり今年からは犬との生活です。3月でも暖かい日の昼間は室温23℃まで上がり、人間は快適な室温ですが我が家の大型犬には暑くへばってました。今年の夏は24時間冷房入れっぱなしにします。かなり電気代が増えそうですが、太陽光と冷房の相性良さが救いです。

V2Hの補助金申請

昨年はV2Hの納期が間に合わず太陽光と蓄電池、トライブリッドパワコンのみ導入しました。今年はいよいよV2Hの導入です。ニチコントライブリッドの補助金は最大90万円超。申請は昨年と同じく「次世代自動車振興センター」のHPから行いますが、今年は予算が少なく昨年より早く終了しそうです。

EV(日産 ARIYA)は相変わらず

肝心のEVですが納期がはっきりしません。現時点(2023年4月)では、5〜7月納車という情報しかありません。昨年5月に発注したのでついに1年待ちです。

V2HとEVが揃えば蓄電池と合わせて蓄電能力は71kWhになります。71kWhはオール電化の我が家でも3日分の電力に相当します。3月は234kWhを売電しましたが、これを5.5km/kWhで計算すると走行距離で1,284km。EVの電池で自家消費を押し上げ、さらに余剰分をガソリン代わりに使えるのでエネルギーコストは大幅に削減できます。買電0が見えてきます。

3月の電気料金まとめ

大幅に高騰していた電気代も燃調費・再エネ賦課金の減少と国補助金で峠を越えた印象です。一方で基本料金や電力単価といったベース部分の値上げは着実に進んでいます。国補助金は9月使用分までなので、冷房の電力需要が一巡し電気代(消費電力)が下がるタイミングで国補助金が終了。その後、暖房で電力消費がピークとなる冬が来て、この値上げ・値下げの影響がはっきりします。

我が家の場合、EV・V2H・蓄電池・太陽光が揃った状態で冬を迎えることになります。自分たちの生活スタイル(消費電力・外出頻度・車の使用状況)で最適な設備運用方法を見つけた上で、冬を迎えられるように試行錯誤しようと思います。

最後まで読んで頂き有り難うございます。次回は「ニチコン蓄電池のクラウドサービス(含むAI自動制御)」を紹介します。

2月の電気代は昨年比4割減!大幅削減のポイントと買電0への課題

比較的暖かい日が多かった今年の2月、ついに電気料金が2万円を切りました。オール電化の我が家はガス代は無く暖房も全て電気なので、2万円を切った電気代が光熱費の全て。ようやく高騰前の電気代水準が見えてきました。

今回の記事では、2月の電気使用状況・電気代について紹介します。2万を切る水準まで下がったポイント、2月の電気代で見えた買電0への課題について深掘りします。これから新築の方、太陽光や蓄電池の導入を検討中の方の参考になれば嬉しいです。

『2月の電気代は昨年比4割減!』のポイント

  • 昨年同月比で購入電力31%減少
  •   〃   昼間電力の購入は74%減少深夜電力1.6倍に増加
  •   〃   総消費量(買電+自家消費)は2.5%の微減
  • 太陽光で1万円削減、国補助で7千円削減
  • 太陽光の発電量先月比2割増加
  • 太陽光電力の自家消費率66%に低下頭打ちが鮮明に

2023年2月の電力状況

電力消費がピークの1月を過ぎ消費電力量にも落ち着きが見えてきました。一方で、太陽の軌道も上がり始め日射時間の増加から太陽光の発電量も大幅に増加します。そんな変化が2月の電力状況でもはっきりと見て取れます。

電力量の比較(23年2月と前年同月)

電気の総消費量では昨年同月と比べてほとんど変化は見られません。深夜主体だった床暖房や洗濯乾燥機を昼主体にシフトすることで太陽光の自家消費が増加。昼間電力の購入を大幅に削減できています。

23年2月 22年2月 2022年比
総消費電力量 891kWh 913kWh 97.6%
買電量 625kWh 913kWh 68.5%
昼間電力 161kWh 619kWh 26.0%
深夜電力 464kWh 294kWh 157.8%
発電量 406kWh
自家消費 266kWh
売電量 140kWh

購入電力の7割を占める深夜電力ですがその用途は次の3つです。

  1. エコキュート
  2. 保温程度の床暖房
  3. 蓄電池への充電

床暖房の停止やエコキュートの出力減、蓄電池の深夜充電停止(後述)で深夜電気は今後大幅に減る見込み。一方で、太陽光の発電量はしばらくは増加傾向が続きます。現時点では消費量が発電量より多い状態ですが、4月頃には逆転し発電量が消費量を上回ると考えています。

電気代の比較(  〃  )

続いて電気料金です。電気代高騰の原因「燃料調整費」ですが、国補助の▲7円と燃調費自体の下落で、昨年同月(1.86円)に対して3倍程度(4.69円)まで圧縮されました。この程度の燃調費であれば十分に許容範囲です。

23年2月 22年2月 2022年比
電気料金 17,971円 28,796円 62.4%
基本料金 2,860円 2,860円 100%
昼間電気 4,154円 15,970円 26.0%
深夜電気 8,250円 5,227円 157.8%
燃調費 2,931円 1,671円 175.4%
再エネ賦課金 2,156円 3,941円 70.3%
売電金額 ▲2,380円

燃調費の低下に加えて特筆すべきは買電金額。太陽光の発電量が増えたため余剰電力・買電量も増加し基本料金は帳消し。これがなければ2万円切りはありませんでした

2月の電気代は4割減!

2月の電気代は昨年同月比で約4割(10,825円)の大幅減という結果になりました。燃調費・再エネ賦課金を昨年条件に合わせると削減幅はさらに大きくなります。太陽光・蓄電池の支払いを差し引いても十分にお釣りが来る結果です。

太陽光・国補助がなければいくら?

太陽光がない場合、国補助がない場合の電気代を試算しました。十分すぎる効果です。

  • 太陽光がない場合:29,738円(+11,767円)
  • 国補助がない場合:26,588円(+8,617円)
  • 両方ない場合:38,355円(+20,384円)

電気代4割減のポイント

電気代が昨年比で大幅に安くなったポイントを深掘りします。

床暖房の使用が減った

オール電化の冬の電気代を押し上げるのは暖房費です。

今年の2月は暖かく、最高気温10度(過去の平均最高気温)を超える日が19日もありました。早々と床暖房の運転を間欠運転に変更。これにより消費電力を大幅に抑えることができました。また、太陽光の発電時間に運転時間をシフトしたことで、自家消費を維持し買電を削減する事ができました。

床暖房の運転比較

  • 昨年2月:深夜3時〜6時と昼13時〜16時で加温(通常運転)、それ以外は保温(控え目運転)の24時間稼働
  • 今年2月:深夜4時〜6時と昼10時〜15時で加温(通常運転)、それ以外は停止する間欠運転で太陽光電力による稼働に集中

発電量が先月比で21%UP

2月の発電量は406kWhと1月(335kWh)に対して21%も増加しました。

季節が進んで太陽の軌道が高くなったことで、朝夕の発電時間の増加しました。さらに、パネルへの日射角度も改善したため、時間あたりの発電量も増加しています。

具体的な発電状況の変化

  • 時間あたり1kWh以上の発電:「1月 10時〜15時」VS「2月 9時〜16時」→ 発電時間が2時間増加
  • 時間あたりの最高発電量:「1月 3.5kWh」VS「2月 4.2kWh」→ 最大で時間あたり0.7kWhの発電増

買電収入が無視できない金額に

単価17円なので売電には期待していませんでしたが、売電量が140kWhまで増加し売電収入は2,380円になりました。あと少しで基本料金(10kVa 2,860円)に迫る勢いです。これが無かったら2万円は切れなかったので、無視できない金額になったと感じてます。

手放しでは喜べない売電収入

無視できない金額ですが手放しで喜べることではありません。もしこの電力を自家消費し昼間電力を削減できたらどうなるか?試算しました。

140kWh×33.94円(単価+燃調費+再エネ)=4752円

本来なら全て自家消費で▲4,752円のところが、売電で▲2,380円になったということです。もったいないです。

今後、買電0を目指す上での課題

今後、春夏秋と季節が進む中で発電量や消費量も変化していきます。2月の電気状況から見て取れる買電0に向けた課題を紹介します。

良い兆候、発電量が消費量の46%まで上昇

1月の発電量は消費量の30%(発電335kWh/総消費1,084kWh)でした。電気を売らずに使い切っても3割程度しか賄えません。2月に入りこの割合が46%(発電406kWh/総消費891kWh)まで上昇しました。

発電量は今後600kWh超まで増加する見込みです。昨年の消費量の実績ですが、

  • 3月の総消費量:754kWh
  • 4月の総消費量:484kWh

このまま順調に進めば、4月には発電量が消費量を上回ることになります。全て使いきる事が出来れば、購入電力0で余剰電力を売電という状況が見えてきます。

蓄電池の運用見直しが必要

発電量が増えてきたので、蓄電池の充電を深夜電気から太陽光電力にシフトします。1月までは発電量が足りず太陽光だけでは蓄電池を満充電できませんでした。そのため蓄電池の運用方法は、

  1. 深夜電気で満充電
  2. 朝方(太陽光前)に放電した電力を昼の太陽光で補充
  3. 夕方(太陽光後)以降は蓄電池から放電し、その後買電

発電量が十分に増えてきたので、3月以降は深夜の充電を停止し太陽光のみで蓄電池を運用します。これにより、床暖房の停止による自家消費の減少を補うことができます。

翌日の天気というリスク

翌日が曇りや雨の場合、発電不足で充電する事ができず夕方以降の電力は全て買電になってしまいます。これを避けるため、ニチコンの無料サービス「AI自動制御」を活用します。

「AI自動制御」は、天気予報を元に深夜電気による充電要否を自動制御してくれます。例えば、「翌日が快晴なら深夜充電は無し」「翌日が雨なら深夜に満充電」といった具合です。毎日天気予報を確認して操作する必要がないので便利です。

自家消費の限界点

購入電力を0にするために課題となるのは夕方〜翌朝までの消費電力です。例えば、

  • 1日の消費電力:16kWh(480kWh/月)
  • 太陽光自家消費:9kWh(11月〜2月実績)

とした場合、これ以上昼間にシフトできる電力がない限り、不足分の7kWhが買電になります。発電量が増えても売電が増えるだけ、買電は減らないので『現状のままでは買電0は不可能』という結論になります。

蓄電池の容量次第

この試算だと、

  • 蓄電池容量が+7kWhあり(=12kWh)
  • 太陽光が日当たり16kWh以上発電すれば

電力を購入せずに生活できる事になります。天気次第なので毎日とはいきませんが、かなりの頻度で購入0で生活できるはずです。

※電力消費の大きいオール電化での試算です。ガス併用住宅で300kWh/月の消費電力であれば、+数kWhの蓄電池(7kWh前後)で十分です。

買電0はEV・V2Hの到着後

今年の7月にはEV(アリアB6)・V2Hが揃う予定です。これによりEVの蓄電池66kWhが、家庭用蓄電池として活用できるようになります。太陽光の余剰電力をEVに充電し不足分の7kWhをEVから補う事で、発電量が総消費量を上回る4月〜10月頃までは買電を最小限にとどめることが出来ます。

2月の電気料金まとめ

最後に昨年比で4割減った2月の電気料金のポイントをまとめます。

  • 床暖房の間欠運転により消費電力・購入電力を削減できた
  • 発電量の増加により売電収入が増加した
  • 発電量が消費量の46%まで増加。4月以降、発電>消費の可能性が見えた
  • 発電量の増加により蓄電池を太陽光による充電に変更する
  • 現状のシステムではこれ以上の自家消費増加は見込めな
  • 本格的な買電削減にはEV・V2Hが必須

3月使用分の燃料調整費は、2月分より1.44円下がり3.25円/kWhになります。まだ月半ばですが、3月の電気代は買電収益を含めると1万円を切る可能性が出てきました。別記事で紹介します。

1月の電気代が3割減少!燃調費高騰を跳ね返す太陽光・国補助の効果

電気代高騰の一番の原因「燃料調整費」ですが、2月の請求分(1月の使用分)から国による「激変緩和措置」が始まりました。冬の消費電力が大きなオール電化にとってはありがたい限り。我が家の場合、昨年同月と比べると電気代は3割減少。措置適用後でも燃調費は10倍なので、やはり太陽光の効果は絶大です。

そこで今回の記事では、1月の電気使用状況・電気代をもとに、昨年11月に導入した太陽光・蓄電池・国の緩和措置の効果を紹介します。これから新築の方、太陽光や蓄電池の導入を検討中の方の参考になれば嬉しいです。

『1月の電気代が3割減少!』のポイント

  • 太陽光電力の自家消費率88.8%でほぼ使い切り
  • 昨年同月比で購入電力33%減少
  •   〃   昼間電力の購入は76%減少深夜電力2倍に増加
  •   〃   総消費量(買電+自家消費)は7%の微減
  • 太陽光で1万円削減、国補助で7千円削減
  • 太陽光の発電量先月比1割増加

2023年1月の電力状況

オール電化で大型床暖房(75畳)もフル稼働するため、1〜2月は1年を通じて最も電力消費が多い時期。1月の電力消費・電気代の状況を紹介します。

電力量の比較(23年1月と前年同月)

やはり1月の電力消費は1桁上がります。昨年同様、総消費量では1,000kWhを超えました。昨年より外出時間が増え、調理に使う電力が減ったため総消費電力は昨年比でマイナス7%。全体の3割は太陽光の自家消費で賄った結果、電力購入を大幅に削減できました。

23年1月 22年1月 2022年比
総消費電力量 1,084kWh 1,173kWh 92.4%
買電量 790kWh 1,173kWh 67.3%
昼間電力 209kWh 868kWh 24.1%
深夜電力 581kWh 305kWh 190.5%
発電量 335kWh
自家消費 294kWh
売電量 41kWh

また、深夜電気の消費量が大幅に増加した一方、昼間電力は7割以上削減。これには蓄電池の果たした役割も大きいです。

電気代の比較(  〃  )

購入電力が3割超減ったことで電気代も昨年同月比で3割減。燃料調整費が金額で8倍になっているのは驚きですが、実際には単価ベースで比較すると10倍(0.74円→6.04円)。国補助がなければ13円を超えるの20倍近い高騰です。恐ろしい。

23年1月 22年1月 2022年比
電気料金 26,078円 35,486円 73.5%
基本料金 2,860円 2,860円 100%
昼間電気 5,392円 22,394円 24.1%
深夜電気 10,330円 5,423円 190.5%
燃調費 4,472円 868円 816.2%
再エネ賦課金 2,725円 3,941円 69.1%
売電金額 ▲697円

気になるのは再エネ賦課金。深夜・昼間関わらずkWhあたりで付加される3.45円は結構な負担です。2700円の賦課金を支払い売電で700円が戻ってくるのは、正直理解に苦しむ状況。ご近所に融通できる仕組みがあれば、ピーク電力の削減などもっと有効活用できるはずです。

1月の電気代は3割減!

再エネ賦課金単価が10倍にも関わらず電気代が3割下がったのは、やはり太陽光による購入電力の削減が効いてます。賦課金・燃調費の負担額も減るので従量料金+αの効果です。

太陽光・国補助がなければいくら?

1月の請求をもとに計算すると、本来の電気料金は44,000円まで跳ね上がります。

  • 太陽光がなければ、+10,375円(昼電力換算・再エネ/燃調込み)
  • 国補助がなければ、+7,588円(総消費量×7円)

3割減につながったポイント

電気代が3割減につながったポイントを深掘りします。

自家消費による購入電力の削減

全ての太陽光電力を売電すると5,695円(335kWh×17円)。パネルの支払い(月4,000円@15年)を引くと1700円が実質の削減額。一方で、自家消費だと1.2万円(335kWh×35.3円)の電気代が削減でき、パネル代を引いても8,000円の削減額

自家消費の効果は大きいです。

昼電力の75%削減と深夜電力の倍増

太陽光電力は割高な昼の電力を代替するので、消費電力の大きい床暖房は稼働ピークを発電時間にシフト。加えて、明け方(深夜電気)に数時間動かせば、1日中20度前後の室温を維持。室外機の騒音対策にもなり一石二鳥です。

さらに、発電状況で食洗機や洗濯乾燥機を追加稼働。これにより昼間電力の消費を75%削減できました。

国補助による燃調費の減額

消費電力が多い冬に補助が入るのはありがたいです。とはいえ期間限定、来年の冬は期待できませんし、補助した分は税金で回収でしょう。補助の恩恵を受つつ、税率が上がる前にパネルやV2Hを導入するぐらいが最善策でしょうか?

VPP(仮想発電所)とは?

電力課題解決の方法として、VPP(仮想発電所)という仕組みが導入されます。電力の供給は発電所に依存してきましたが、企業・自治体が持つ発電設備、さらに、EVや蓄電池を供給源に統合する事で、仮想的に1つの発電所として運用する仕組みです。

電気事業法が改正され「アグリゲーター」と呼ばれる「統合の司令役」が制度化されました。DR(ディマンド・レスポンス)やマイクログリッドと並んで、今後の電力事情を左右する大きな変化になりそうです。

1月の電気使用で見えた変化

1月の電気使用状況から見えた変化が2つ。季節の変化と生活スタイルの変化によるものです。

発電量が12月比で1割増加

12月に比べると1月の発電量は1割増加しました。理由は2つあります。

  1. 冬至を過ぎて日照時間(=発電時間)が長くなったこと
  2. 太陽の軌道が変わったこと

我が家の場合、「パネルの設置角度が緩いこと」「南東に大きな山があること」から、2の太陽軌道の影響が大きいです。

季節ごとの発電量の変化

日が長くなると発電時間も長くなりますが良い事づくめではありません。春は雨や曇天の日が増え、その後の梅雨、盛夏はパネル温度が上昇、秋は秋雨と季節によって発電の障害も増えます。

とはいえ、冬に比べれば春〜秋は発電量が多く、我が家の場合、自家消費し切れないほどの発電量になります。

消費電力が昨年同月比で7%減少

昨年の1月に比べて消費電力量が7%減りました。あくまで推測ですが、自宅での食事回数が原因だと考えています。以前に比べると、仕事を含め外出頻度が増えてます。必然的に外食頻度が増え調理家電の電力消費が減ります。特にIHヒーターやレンジは消費電力が大きく影響大です。

「電気代が3割減少」のまとめ

1月の電気代について紹介しました。12月は前年同月とほぼ変わらない電気代でしたが、1月に入りようやく太陽光・蓄電池導入の効果が電気代に表れました。一安心です。自家発電で電気代高騰の影響を減らせる事は大きなメリットです。

また、オール電化で自給できるエネルギーに集約した事も、このエネルギーコスト高騰時にはメリットが大きいと感じます。

最後まで読んでいただき有難うございました。