仕事部屋のグレードアップ① 長時間でも疲れにくいワークチェア探し

Finn Juhl ワークチェア

我が家は1回目の緊急事態宣言中に着工しました。賃貸マンションのダイニングで在宅勤務を始めましたが、やはり仕事するには専用の部屋が必要と感じました。

そのため、当初納戸として使う予定だった新居の個室にエアコンを設置、仕事部屋として使えるように変更しました。

折角なので家具にもこだわりたかったですが、予算も時間もなく、IKEAでデスク・スツール・照明を購入し急ごしらえで仕事部屋に仕上げました。

入居直後の仕事部屋は、Web内覧会記事からどうぞ。

新居への引っ越しから7ヶ月が経過し、予算・時間の余裕も出てきたので仕事部屋をグレードアップしようと考えました。まずは、夫婦で不満の一番多かったチェアを変更します。

IKEA “KULLABERG スツール” とその不満点

IKEA KULLABERG スツール

リーズナブルでシンプルなデザインが人気のIKEAですが、そのデスクチェアの中でも「KULLABERG スツール」を選びました。¥5,000を切る値段で引っ越し直後の金欠時にはとても助かりました。

写真ではチェアパッド(同じくIKEA SILLAとBERTIL)を合計3枚重ねていますが、とにかくお尻が痛くなります。パッドなしでは1時間耐えられませんでした。

背当てがなく座面に真上から体重をかけて座るので、チェアパッドをこれだけ重ねても長時間座り続けるのは厳しいです。長時間座る設計ではないと思います。

検討した仕事部屋の椅子候補と選んだ椅子

在宅となると1日8時間も座ることになります。とにかく長時間快適に仕事が出来る事を条件に探しました。

CARL HANSEN & SON “Yチェア(ウィッシュボーンチェア)”

チェアのベンチマークといえばこのYチェアです。1950年に発表されたHans J. Wegnerの代表作です。正式な呼び名はウィッシュボーンチェアと言います。

Yチェア

長時間座っていられる抜群のデザインで、座面のペーパーコードも湿度がこもらず夏場でも快適です。ハウスメーカーのモデルハウスにあり、長丁場の打ち合わせも快適に座っていられました。

Y字の背当てが骨盤をしっかり支えるので腰が痛くなりづらく、疲れた時は浅く腰掛けてアームに腕を預けたり、少し体を横に向けて背中の当たる位置を変えたりできます。

毎年限定モデルが発売されていて、2021年はハイグロスラッカーのマホガニーでした。例年以上に希少価値の高いモデルですが、残念ながら既に完売でした。

実用性が高く仕事には最適ですが、限定モデルが完売した以上、定番の椅子なのでいつでも購入できます。すでに1脚持っているので見送ることにしました。

HOUSE OF FINN JUHL “46アームチェア”

1946年にFinn Juhl がデザインした 46アームチェアも検討対象でした。45チェアにも共通する流れるような肘掛けが優雅なアームチェアです。

新築前から気になっていたアームチェアで、一時期はダイニングチェアの候補として考えていました。肘掛けに手を置いた時の肌触りが、滑らかでとても気持ち良い椅子です。

改めて座ってみると予想外に座面が狭く窮屈に感じました。背当てからグッと絞った部分が特に狭く感じます。

背当ての丸く張り出している部分の下端が少し高く、体格にもよりますが骨盤が支えられず、(妻曰く)座面との間で骨盤が傾いてしまうそうです。

ダイニングチェアの様に食事の時に短時間だけ座る場合は問題ありませんが、長時間座る仕事用の椅子としては難しいと考え見送りました。

HOUSE OF FINN JUHL “リーディングチェア”

リーディングチェアという名前の通り、読書をするときの機能を持ったチェアです。アームが無く立ったり座ったりしやすいダイニングチェとしても最適です。

Finn Juhl リーディングチェア

背当ての位置は高いですが、背当ての角度が立っているのでしっかりと背中を支えてくれます。座面も大きく座っていて安定感は抜群です。

背当てに向かって前後反対に座ると、背当て上の笠木に手を置けて本を読みやすい様にデザインされています。アームレスチェアならではの使い方です。

1953年のデザイン当時は読書を想定してますが、現代だとキーボードも想定できます。長時間の仕事で疲れてきたら、前後逆にして笠木をリストレストにすると楽そうです。

座面をレザー張りにしても20万円弱と、Finn Juhlの椅子の中では最もリーズナブルです。木目もダイナミックで美しく、来客時のダイニンチェアとしても使えます。

特に悪い所は見つからず汎用性も高いので、仕事部屋の椅子はリーディングチェアに決めました。

納品されたリーディングチェア

リーディングチェアはデンマークで製造されているので、通常納期は2〜3ヶ月だそうですが、オーダーした仕様の在庫が国内にあり2週間ほどで納品となりました。

大塚家具の展示品と同じ仕様でオーダーしたので在庫があったのかもしれません。

Finn Juhl リーディングチェア

実際に仕事部屋に設置してみました。LDKのタイル床と異なり仕事部屋は唯一のフローリング床です。木製床に木製家具もまとまりが良く綺麗です。

照明・デスクの黒と座面の黒いレザーが統一感があり引き締まって見えます。差し色で黄色や赤のラグを敷いても良さそうです。

Finn Juhl リーディングチェア

前後逆にしてキーボードの前に置いてみました。笠木の天面がデスク天板より2cmぐらい高く、リストレストにはちょうど良い高さです。想定通りで良かったです。

今後のグレードアップ計画

次はペンダント照明を変えたいと思います。シンプルなIKEAの照明もかっこいいですが、もっと存在感のある照明にしたいと考えています。

次回は仕事部屋の照明探しについて書いています。最後まで読んで頂き有難うございました。