猛暑による電気代の増加と太陽光設備のコスト削減効果:2024年7月の分析

7月の電気代は前月に比べて4,000円の増加です。暑い日が続きエアコンは連日フル稼働。消費電力が3割増加したことが原因です。

7月の電気代をまとめます。

(参考)我が家の電気関連スペック

  • 電気契約:オール電化 10kVA
  • パワコン:トライブリッドパワコン
  • 太陽光発電:5.6kW
  • 蓄電池:4.9kWh
  • V2H:トライブリッドV2H
  • EV:日産ARIYA(2月は不在)
  • 床暖房:温水蓄熱式(75畳分、24時間自動運転)
  • エコキュート:460L

2024年7月の電気代

7月の電気代をまとめます。

エネルギーコストの内訳

先月と比べると、消費電力は253kWh増加、発電量は68kWhの増加、自家消費率は+14.4%と増加しました。

昨年7月と比べると、消費電力は16kWhの微減、発電量は108kWhの減少、自家消費率は+21.5%と大幅に増えました。

合計コスト 24,796円 1142kWh
購入電力 13,785円 401kWh
自家消費 741kWh
売 電 ▲323円 19kWh
設備代 11,333円

※設備代に含まれるのは太陽光パネル、パワコン、蓄電池、V2Hの費用。補助金を差し引いた支払額を15年償却で計算しています。

購入電気の内訳

購入電力は先月の241kWhから7割近く増えました。エアコン3台を1日中稼働させた結果です。

合計 13,785円 401Wh
基本料金 3,118円 10kVa
昼間電力 2,339円 71kWh
深夜電気 8,329円 330kWh

EVの走行電力

EVの走行距離は先月に比べて▲362kmと大きく減りました。エアコンの稼働により平均電費は▲1.1km/kWhの低下です。

電気代 3,030円 112kWh
走行距離 540km
平均電費 5km/kWh

※上の表(電気代と消費電力量)に含まれる電気自動車の電力だけを抜き出したもの。走行距離、平均電費はNissanConnectアプリによる。

電気代が増えた原因

全体の数字を見渡して気になる点をまとめます。

消費電力の増加

消費電力は先月(889kWh)から28%増えて1142kWh。冬季並みの消費電力です。天気が悪かった割に最高気温35度前後の日が続き、連日フル稼働したエアコンが原因です。

購入電力の増加

先月に比べると、発電量は68kWh増え、自家消費率は97.5%まで上昇しましたが、消費電力の増加を補うには至らず。購入電力が93kWh増加したことで電気代が上がりました。

発電量は少ない

先月と比べると発電量は増えましたが昨年の7月と比べると▲130kWh。今年7月の快晴が3日しかなく雨や雲の広がることが多かった1ヶ月。快晴日だけでも12日あった昨年の7月とは大きく異なります。

EVの走行減少

EVの走行距離は540kmと大幅に減少し消費電力も40kWh減りました。それでも冷房の影響が大きく電費は5km/kWhまで悪化。サンシェードなど、駐車時の車内温度を上げない工夫が必要かもしれません。

通算でいくら安くなってるか?

7月の消費電力からEV電力を除き、太陽光電力分を購入電力に置き換えた試算です。ガソリン代も同等走行距離で加算しています。

消費電力 1,023kWh EVの108kWhを除いたもの
電気代 34,601円 昼7.5:夜2.5
ガソリン代 5,591円
設備無しのコスト 42,669円

設備導入の効果

設備なしのコスト(42,669円)から合計コスト(24,796円)を引いた結果、7月の設備導入効果は15,396円となりました。

1月から7月の通算では、69,989円の電気・ガソリン代を削減した計算です。順調に削減効果が積み上がっています。9月には10万円を超えそうな勢いです。

2024年7月のまとめ

7月の電気代をまとめると次のとおりです。

  • 設備代を含めた総コストは24,796円
  • 消費電力が増えて電気代は13,785円
  • 猛暑日続きでエアコンがフル稼働し消費電力は冬季並み。
  • コスト削減効果は15,396円
  • 1月からの通算で69,989円の削減効果

オール電化なので冬の電気代が高いという認識でしたが、犬を飼い始めてから夏の電気代も高くなってます。削減効果を見る限り、太陽光やEVを導入しておいて良かったと感じてます。

迫力満点のローズウッド天板、4年間探して見つけたビンテージサイドテーブル

夫婦揃って北欧家具が好きで、4年前の家づくりでも考えることの中心は家具でした。ハウスメーカー選びの段階で設置する家具のリストを用意したほどです。しかし、サイドテーブルだけは決めきれず空白のままでした。

そんなサイドテーブルですが、新築から4年目の今年、ようやく気に入ったものが見つかりました。迫力のあるローズウッド天板と三角の棚板が特徴のビンテージ品です。

今回の記事では、4年がかりで選んだサイドテーブルについて、「購入の決め手」「サイドテーブル選びのポイント」「デザイナー Holger Georg Jensen」について紹介します。

購入の決め手

新築から4年目で購入に至った理由を紹介します。迫力の見た目と実用性を兼ね備えたテーブルです。

迫力のあるローズウッド天板

購入した理由は天板のローズウッドの木目。ネットで見つけ実物確認に店舗へ行きましたが、実物を見ると写真以上に迫力のある木目です。

このテーブル自体は数年前にも出会いがありました。特徴的な形が印象的で気になりましたが、樹種がチークだったため購入に至らず。ローズウッドが好みなんだと改めて実感しました。

アイコニックな三角の棚板

以前見た時にも気になったアイコニックな三角の棚板。

サイドテーブルの上はスマホやリモコンといった小物で溢れがち。グラスを倒しかけてヒヤッとしたこともあります。棚板にまとめておけば、引っ掛けることもなく安心。天板より棚板が小さいので、万が一飲み物をこぼしても棚板の上は安全です。

シンプルな3本の脚

すらっとしたテーパーのかかった3本脚。シンプルで気に入ってます。

3本脚は不安定かと思いましたが、脚が正三角形に配置されているので十分な安定感があります。ただし、構造的には4本脚より不安定で、ねじるような力をかけると全体がたわむので注意が必要だと感じています。

見えないところはそれなり

天板や棚板の裏面、足を支えるフレームは、他の樹種に色を塗った感じです。一部にはサンディングで突板がなくなっている所もあります。迫力ある天板が気に入ったので見えないところは妥協します。

サイドテーブル選びのポイント

サイドテーブルを選ぶにあたって重視したポイントは次の4点です。購入前に使っていたサイドテーブルの不満点を改善することが主な目的です。

サイドテーブルの目的

映画やスポーツを見るときのスナックや飲み物を置くテーブルとして使用します。

今までは10年以上前に購入したアジアンなサイドテーブルを使っていました。アジアンといってもさほど主張はなく馴染んでいましたが、使いづらく感じたことが買い替えの理由です。

椅子との高低差

ラウンジチェアのような座りが深い椅子の場合、肘掛けとテーブル天板の高さが合わないと煩わしく感じます。

  • 肘掛けの高さは60cm
  • 古いテーブルの天板高さは40cm
  • 購入したテーブルの天板高さは50cm

高さ15cmのタンブラーで比較すると、タンブラーを取る動作に違いが出ます。

  • 古いテーブル:背もたれから体を起こして、肘掛けの裏側にあるタンブラーを取る動作
  • 新しいテーブル:背もたれ体を預けたまま、肘掛け横のタンブラーを取る動作

チーフテンチェアは特に座面が大きく座りも深いラウンジチェア。10cmの高低差で大きな違いが出てしまいます。

天板の大きさと

購入したテーブルの天板は直径60cmの円形。希望通りの大きさです。

古いテーブルは縦横50cmの正方形で2人分の飲み物だけなら十分ですが、皿に盛ったスナックも加えると少し手狭。もう少し広めで+10cm大きなテーブルを探しました。

テーブルの配置と形

普段は椅子の間に配置しますが、椅子に浅めに座るときはテーブルを前に出すこともあります。

2脚の椅子から使うテーブルなので、使い勝手に違いが出ないよう左右対称な形を希望。テーブルを前に出した時に収まりが良さそうな円形で探しました。

※円形のサイドテーブルは、簡単に見つかると思いきやいざ探すとなかなか見つからず。選択肢が少ないのも4年もかかった理由の1つです。

デザイナーについて

このテーブルは Holger Gerog Jenson というデンマーク人デザイナーの作品。

詳細な情報は見つかりませんが、1960 年代から 70 年代にデンマークの Tønder Møbelværk / Kubus 向けにデザインされたテーブルの1つのようです。

天板の木目の継ぎ方や棚板の形、脚のデザインが特徴的です。このテーブルと同じように三角の棚板をもつデザインもいくつか見つかりました。全体的にチーク材のものが多いように感じます。

比較検討したテーブル

このテーブルの購入時に比較したテーブルは次の2つです。どちらもFinn Juhlデザインの名作です。

FD635 Finn Juhl

France & Son から発表されたサイドテーブル。ビンテージショップで見かけることも多く、Finn Juhlのビンテージ品としては比較的入手しやすいモデルです。現行品がHouse of Finn Juhlで販売されてます。

天板のエッジが特徴的で好きなデザインです。実物を確認すると少し大人しく迫力にかける印象。チーフテンチェアに挟まれるのでもう少し存在感が欲しいと感じ見送りました。

Eye Table Finn Juhl

丸い三角形が可愛らしいコーヒーテーブルです。こちらは現行モデルで検討しました。

リノリウム天板も選べて実用的で、幕板もしっかり太く安定感があります。しかし、椅子2脚の間に配置するには三角形が使いづらそう。これは椅子の正面に配置すべきテーブルのようです。

まとめ

新築前から4年探し続けて見つけたテーブルを紹介しました。長い時間をかけて探しただけあって、見た目の迫力、実用性ともに満足の一品が手に入ったと感じています。

今回の購入店は江東区にある「北欧家具 Haruta」さんです。全体的にチークが多い印象です。テーブル以外で気になったのは「PH コントラスト」。設置場所がないで買えませんが、希少なモデルだけに3ヶ月経った今でも気になってます。

梅雨とエアコンフル稼働で電気代急増:6月の電気使用量とコスト分析

6月の電気代は前月に比べて5,000円以上増えました。

補助金終了もありましたが、6月としては記録的な暑さにより、愛犬の体調管理もあって昼夜問わずエアコンがフル稼働し、消費電力が増加しました。その結果、発電量が追いつかず買電が増えました。

6月の電気代をまとめます。

(参考)我が家の電気関連スペック

  • 電気契約:オール電化 10kVA
  • パワコン:トライブリッドパワコン
  • 太陽光発電:5.6kW
  • 蓄電池:4.9kWh
  • V2H:トライブリッドV2H
  • EV:日産ARIYA(2月は不在)
  • 床暖房:温水蓄熱式(75畳分、24時間自動運転)
  • エコキュート:460L

2024年6月の電気代

6月の電気代をまとめます。

エネルギーコストの内訳

先月と比べると、消費電力は142kWhの微減、発電量は34kWhの減少、自家消費率は+0.6%で変わらず。

昨年6月と比べると、消費電力は248kWhの増加、発電量は69kWhの増加、自家消費率は+44.3%で大幅に増えました。

合計コスト 20,399円 889kWh
購入電力 9,814円 241kWh
自家消費 648kWh
売 電 ▲748円 44kWh
設備代 11,333円

※設備代に含まれるのは太陽光パネル、パワコン、蓄電池、V2Hの費用。補助金を差し引いた支払額を15年償却で計算しています。

購入電気の内訳

購入電力のうち特に増えたのは昼間電気の購入量。我が家の場合、この時期に昼間電力が増えるのは日没以降に原因があります。後ほど深掘りします。

合計 9,814円 241Wh
基本料金 3,118円 10kVa
昼間電力 2,369円 71kWh
深夜電気 4,328円 170kWh

EVの走行電力

EVの走行距離は、先月に比べて+276kmと大きく増えました。八ヶ岳までの日帰り旅行が影響してます。電費は思ったより悪くないです。

電気代 4,147円 112kWh
走行距離 901.5km
平均電費 6.1km/kWh

※上の表(電気代と消費電力量)に含まれる電気自動車の電力だけを抜き出したもの。走行距離、平均電費はNissanConnectアプリによる。

電気代が増えた原因

全体の数字を見渡して気になる点をまとめます。

発電量の変化

先月に比べると発電量は5%(34kWh)減りましたが、昨年の6月と比べると11%(69kWh)の増加です。昨年に比べると、今年の6月は雨の日が少なく日差しの多い1ヶ月でした。発電量で見ると2日分多く発電できた計算になります。

消費電力の増加

この6月はLDKの大型エアコンのフル稼働しました。愛犬がヒート期に入ったため寝室は侵入禁止。犬のためにLDKのエアコンは昼も夜も稼働した状態。ヒートも終われば就寝中に動かすのは寝室のエアコンだけに戻り、消費電力も落ち着く予定です。

昼間電力の増加

我が家の場合、昼間電力の購入量がとても重要な指標になります。蓄電池とEV(V2H)で71kWhの蓄電力があるため、昼間電力の購入が発生するのは次の2つのケース。

  • ①蓄電池・EVの電力を使い切っている
  • ②蓄電池を使い切った時にEVが不在

②はタイミングの問題なのであまり気にしませんが、①は創る、貯める、使うのバランスが崩れている時に発生します。

この6月の場合は「使う量が創る量を超えた」ため購入電力が増えました。この傾向が見え始めた6月中旬以降、我が家は節電モードへ移行しました。

  • 蓄電池を深夜電気で充電する
  • EVを最大40%までは深夜電気で充電する
  • 2回に1回、お風呂をシャワーに置き換え
  • エコキュートを手動運転にし湯量を3/4に抑える

エアコン稼働は減らせないので、お湯の消費量を調整して発電量に合わせるイメージです。

補助金終了の影響は?

購入電力が241kWhだったので、5月の補助金(1.8円)だと434円の値上がりです。5月より購入電力が増えたので影響は大きくなりました。

通算でいくら安くなってるか?

6月の消費電力からEV電力を除き、太陽光電力分を購入電力に置き換えた試算です。ガソリン代も同等走行距離で加算しています。

消費電力 726kWh EVの148kWhを除いたもの
電気代 25,630円 昼7.5:夜2.5
ガソリン代 9,386円
設備無しのコスト 35,016円

設備導入の効果

設備なしのコスト(35,016円)から6月の合計コスト(20,399円)を引いた結果、6月の設備導入効果は14,617円となりました。

1月から6月の通算では、54,555円の電気・ガソリン代を削減した計算です。発電量が多くと自家消費の割合が高いと導入効果も高くなります。

2024年6月のまとめ

6月の電気代をまとめると次のとおりです。

  • 設備代を含めた総コストは20,399円
  • 消費電力が増えて電気代は9,814円
  • 消費増で創蓄とのバランスが崩れ節電モード発動
  • コスト削減効果は14,617円
  • 1月からの通算で54,555円の削減効果

今年の夏も猛暑の予想が出ています。昨年はエアコンの常時稼働を行いましたが、今年は発電量見合いで消費電力を調整する方針です。無理しない範囲で購入電力を減らす方法を模索します。

また、市場連動プランでの電気代の試算もまとまりました。機会をみて試算結果も紹介します。

探し始めて半年!やっと届いたビンテージ本棚の特徴と選ぶときに考えた5つの条件

最近は動画教材が主流ですがさっと開いて必要な情報にたどり着ける本も便利。ブログやウェブ制作を始めて数年たち、気がつけば仕事部屋のキャビネットは本でいっぱいです。

今年初めから本棚さがしを始め、2ヶ月かけて見つけたのが「蛇腹がついたローズウッドのビンテージ品」。購入してから3ヶ月かかりましたが、メンテナンスが完了しようやく納品となりました。

選んだ本棚について

ようやく届いた本棚についてまとめます。1950年以降で製造されたそうですが、流通量が多かったのかビンテージとしては比較的よく見かけるモデルです。

デザイナー・製造会社

製造はバルト海に浮かぶボーンホルム島(デンマーク領)の家具メーカー Bornholms Mobelfabrik社。デザイナーは同社のオーナーでもあった Johannes Sorth。

Bornholms Mobelfabrik社は1988年に閉鎖。その後、2001年に地元ネクソ市の家具メーカーとして復興し現在に至っています。

デザインの特徴

蛇腹扉やライティング天板、引き戸や引き出しの違い、樹種違い(チーク)などバリエーションが豊富なモデルです。

ダイナミックな木目はローズウッドらしさ満点で、特にライティング天板や引き戸前面の木目は迫力があります。棚板の裏面や小口まで見えるところは納得の木目ですが、側面や引き戸内部など見えないところは少し残念な感じ。

同様に、蛇腹や取手部分はローズウッドの無垢材ですが脚は他の樹種に色を塗ったものになってます。割り切り方が一貫してます。

蛇腹の扉

蛇腹の扉は、直径8mmのローズウッドの無垢棒を裏面の布(?)で連結したものです。引き出し・縦スリット棚の外側にあるスペースに巻き込んで格納されます。

蛇腹だと分からないように細工された扉もありますがこの書棚は明らかに蛇腹。同じ蛇腹でもこちらの場合はアイポイントなる蛇腹です。

収納力

収納力はかなり多く上部の棚スペースだけでも本なら100冊は収納可能。上に行くほど奥行きは浅くなりますが、最上部でも20cmはあるのでA4サイズの本も収まります。

中段蛇腹の内側には「引き出し3杯」「可動棚」「縦4つに仕切られた収納スペース」があり小物収納に便利。この縦収納は何を置くんだろうか?封書や手紙?

下段の引き戸の内側には奥行き40cmの可動棚。奥行きがあるのでプリンターの印刷用紙やインク、ケーブル類のストックなど雑多なものをカゴに入れて収納できます。

ライティングデスク

引き戸の上には引き出し式のライティング天板が格納されています。天板のサイズは奥行き40cm弱あるので、16インチのノートパソコンをおいても十分なスペースです。

天板の高さは72cmで日本人には使いやすい高さ。リビングに書斎スペースを設置するような場面だと、「格納式のデスク」「たっぷり収納」「迫力の存在感」で使い勝手が良さそうです。

本棚選びで重視したこと

最低限の条件は「本が100冊」おさまること。さらに次の5点も本棚選びのポイントとして加えました。

キャビネットと揃うこと

まず1つ目は、以前購入したローズウッドのキャビネットと樹種・奥行き・雰囲気が揃うこと。

ローズウッドの小さなキャビネット(奥行き40cm)と横並びで設置したかったので、樹種はローズウッド、奥行き40cmは絶対条件。できれば脚の形や天板高さも揃えて一体感を出したいところ。希望通りでした。

本を片付けやすいこと

本を片付けやすいように「扉がないこと」「しゃがまないこと」が2つ目の条件。

前出のキャビネットは背が低く引き戸がついているので、「しゃがむ」「開ける」「仕舞う」「閉じる」「立ち上がる」と片付けには5アクションが必要。疲れてると億劫です。翌朝は気持ちも新たに仕事したいので、片付けやすい「扉がなくしゃがまない本棚」が条件です。

背丈ぐらいの高さで圧迫感がないこと

圧迫感が出ないように背丈程度の高さが3つ目の条件。

一部が階段下スペースになっている仕事部屋で、図面上は6畳ですが実際の広さは5畳程度。背丈ぐらいの書棚なら天井周りに余白ができ圧迫感が少なそうです。

地震で倒れにくい1体型

上下2ピースの本棚ではなく1体型の本棚を探しました。

本棚を設置する場所は椅子に座ると背中側に当たるデスクの対面。地震で万が一倒れる場合は無防備な背中に向かって倒れてくる位置です。本が背中に当たるのは仕方ないとしても本棚の下敷きは避けたいところ。安定感のある一体型を選びました。

希望予算は30万円ぐらい

他の条件はクリアできましたが予算はオーバー。輸送設置込みで38万円でした。チーク材だと20万円半ばですがローズウッドだと割高です。

加えて世界的な物価高、円安というダブルパンチが効いています。次回入荷以降はさらに価格が上がるらしく、こういった希少性の高い家具は買えるうちに買っておく方が良さそうです。

最後に

探し始めから半年かかりましたが、ようやく本棚が届き本があふれる生活ともさよならです。さっと出してさっと片付けることができるので、朝から気持ちよく仕事を始められる気がします。

ちなみに、今回購入した横浜のDeco-Bocoには同じモデルの在庫がもう1つあります。購入したものより年代が少し古く、細部へのこだわりはそちらの方が「上」だそうです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。次回は最近購入したもう1つのビンテージ家具「ローズウッドのサイドテーブル」を紹介します。

【5月の電気代】ようやく下がった電気代、発電と自家消費の増加で買電激減

5月の電気代が大幅に減少。イメージ通りの電気代になりました。

先月は天候不順で期待外れでしたが、5月に入り天候が安定したことで発電量が増加。増加した発電電力を効率よく自家消費できたことが大幅減少の要因です。

5月の電気代をまとめます。

(参考)我が家の電気関連スペック

  • 電気契約:オール電化 10kVA
  • パワコン:トライブリッドパワコン
  • 太陽光発電:5.6kW
  • 蓄電池:4.9kWh
  • V2H:トライブリッドV2H
  • EV:日産ARIYA(2月は不在)
  • 床暖房:温水蓄熱式75畳(24時間自動運転)
  • エコキュート:460L

2024年5月の電気代

5月の電気代をまとめると以下の通りです。

エネルギーコストの内訳

先月と比べると、消費電力は44kWhの微減,、発電量は137kWhの増加、自家消費は167kWh増えました。

EV導入前の昨年5月との比較では、消費電力は254kWhの増加、発電量は18kWhの微減、自家消費は367kWhで大幅増という結果です。

合 計 15,498円 747kWh
電気代 5,032円 72kWh
自家消費 675kWh
売 電 ▲867円 51kWh
設備代 11,333円

※設備代に含まれるのは太陽光パネル、パワコン、蓄電池、V2Hの費用。補助金を差し引いた支払額を15年償却で計算しています。

購入電気の内訳

深夜電気の購入量が減ったのが特徴的です。259kWを購入した4月に比べると8割も減っています。

昼間の余剰電力を蓄電池とEVに充電。日没後は蓄電池・EVの順に放電することで深夜電気の購入も減らすことができました。

5,032円 72kWh
基本料金 3,118円 10kVa
昼間電力 764円 24kWh
深夜電気 1,150円 48kWh

EVの走行電力

GWの連休後半が含まれますが、EVの走行距離は4月(828.6km)に比べて3割減。

我が家付近は渋滞がひどいので、この時期の車の使用頻度は下がります。晴天が多く自転車の頻度が増えたのも走行距離が減った要因です。

電気代 3,135円 112kWh
走行距離 625.7km
平均電費 5.6km/kWh

※上の表(電気代と消費電力量)に含まれる電気自動車の電力だけを抜き出したもの。走行距離、平均電費はNissanConnectアプリによる。

電気代が大幅に下がった要因

5,032円は入居してから1番やすい電気代。これだけ電気代が下がった理由をまとめます。

発電量が大幅に増加

5月は晴天日が多く発電量が大幅に増えました。

月間の消費電力は747kWhに対して発電量は726kWh。消費量と発電量がほぼ同じです。昼間の余剰電力を日没以降に使えば、電気を買う必要はほとんどありません。

大容量蓄電池で自家消費生活

EV・V2Hの効果もあり電力の9割を自家消費で賄いました。

4.9kWhの蓄電池だと深夜には使い切りますが、EV・V2Hを導入したことで蓄電容量は70kWhまで増加。太陽光の余剰電力をたっぷり溜め込むので深夜電気の購入も大きく減らせました。

託送費や再エネ賦課金も削減

電気の購入が減ると再エネ賦課金や託送費の負担も減ります。

託送費や再エネ賦課金は昼夜問わずkWhあたりで加算されるので、購入電力を減らす以外に削減する方法はありません。電力の9割を自家消費で賄ったことで、託送費・賦課金は930円まで圧縮できました。

発電時間が長く天気も安定

毎晩、翌日の家電・設備の稼働プランを立てますが、プラン通りに実施しやすく発電と消費のバランスがとれた1ヶ月でした。

発電時間が短い季節は稼働タイミングを誤るとすぐにプランが破綻。さらに不安定な天気が続くと破綻の影響が長引きます。今の時期は発電時間が長く多少のことでは破綻しません。万が一破綻しても、天気が安定しているので影響をすぐにリセットできました。

通算でいくら安くなってるか?

今月は太陽光電力を効率よく使えたので導入メリットも大きくなりました。

設備がない場合の試算

5月の消費電力からEV電力を除き、太陽光電力分を購入電力に置き換えた試算です。ガソリン代も同等走行距離で加算しています。

消費電力 624kWh EVの112kWhを除いたもの
電気代 21,516円 昼7.5:夜2.5
ガソリン代 6,551円
合計コスト 28,067円

設備導入の効果

設備無しの合計コスト(28,067円)から5月の合計コスト(15,498円)を引いた結果、5月の導入効果は12,569円となりました。

1月〜5月の通算では、39,939円の電気・ガソリン代を削減した計算です。順調に伸びてきました。

2024年5月のまとめ

5月の電気代についてまとめると次の通りです。

  • 設備代を含めた総コストは15,498円
  • 太陽光発電が順調で買電額は5,032円まで減少
  • エネルギーコストの削減額は12,569円
  • 1月からの通算では39,939円の削減

ようやくイメージ通りの電気代になってきましたが、同時に課題も見えてきました。電気代の6割を占める基本料金です。

来月でEV導入から丸1年が経過します。季節ごとの消費電力も把握できたので、市場連動プランも含め契約の再検討が必要に感じています。

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入居4年目の外構工事 再工事に至った理由と工事の概要

この家に入居した当時はコロナ禍の真っただ中。慣れない感染症対策、初めての在宅勤務に戸惑いながらスタートした新生活でした。

それから3年が過ぎた現在、当時と比べると我が家の生活スタイル・環境は大きく変化。そんな変化に対応するため4年目にして外構の再工事を行いました。

今回から数回に分けて「入居4年目の外構工事」について紹介します。まずは工事計画、大掛かりな計画になりました。

工事の概要

大まかですが工事の概要は次のとおりです。

  • 全滅したトクサの除去
  • 土留めブロックを設置と客土入れ
  • メッシュフェンスの設置
  • アプローチ脇の植物を移植
  • アプローチの砂利敷き撤去
  • 土間コン(駐車場拡大・20平米)
  • 門柱・インターホン移設
  • クラピアの除去と客土入れ
  • 芝生張り
  • 庭全体の植栽剪定

一連の工事のうち、メッシュフェンスの設置・クラピア除去芝生張りはDIYで行い、他はいつもお世話なっている植木屋さんにお願いしました。

工事にかかった費用

工事にかかった費用は総額で68万円。思ったよりかかった印象ですが、比較的高額だったのは

  • 土間コン打設:12万円
  • 残土堀削・運搬・処分:7.8万円
  • フェンス(10m):7万円
  • フェンスコア抜き:3万円
  • 土留めブロック設置:9万円
  • 移植(9本):5万円
  • 芝生(20平米):2.5万円

といったところです。これで工事費の7割で、その他、客土・土入れ・転圧・剪定・諸費用など細々と積み上がります。

発端は新しい家族

夫婦2人暮らしでしたが、一昨年の冬にバーニーズマウンテンドッグの子犬を迎えました。それから生活が一変。

朝夕の散歩から休日のお出かけまで全て犬中心になった中、雪の中で遊ばせたいと最近は縁のなかった雪山に行くことに。

しかし、我が家の車は2WD。平地ならスタッドレスでなんとかですが雪山となると話は別。4WDが必要です。

ここから4年目の外構工事が玉突きのように動き出しました。

まずは駐車場

 

 

もう1台の車を止めるためには駐車スペースの確保が必要です。既存の駐車スペースは幅3mですが、隣接する玄関アプローチ(幅1.5m)と植栽スペース(幅1m)を使えば幅5.5mが確保できます。

「和の空間にこだわった砂利敷きのアプローチ」と「汗水流してDIYで作ったの植栽スペース」ですが、愛犬の前ではどこへやら。自分たちのことながら、都合の良い理由はいくらでも出てきます。

砂利アプローチは手間がかかる

まずは砂利敷きのアプローチ。新築時は「お寺の参道みたいで雰囲気が良い」と盛り上がりましたが、3年も経つとかなり現実が見えてきます。具体的には、

  • 落ち葉が砂利に入り込んで掃除が大変
  • 細かい雑草が生えて草抜きが面倒
  • 砂利がどんどん減っていく

「音で人の出入りがわかる」という防犯上のメリットはありますが、「愛犬のための車」というビッグワードの前にはなす術なし。撤去決定です。

落ち葉が砂利に入り込む

土間コンなら掃き掃除で済みますが、砂利敷きに落ち葉が入り込むと取り除くのは一苦労。ブロアを導入して楽になりましたが、それでも落ち葉の季節は毎日のように降ってきます。

きれいな砂利敷きを維持するための苦労ははなかなかのものです。

細かい雑草対策が面倒

砂利の下には防草シートがありますが雑草は生えてきます。白砂利なので雑草が目立つのも難点です。気になった時に抜いてましたが少し経つとまた…。簡単に抜けますが頻繁に生えてくるので面倒。周りの植物や犬のことを考えると除草剤も使えません。

砂利が減っていく

施工直後は趣のある砂利ですが、3年も経つと砂利が減って少し残念な見た目。アプローチは、人や車の出入りで砂利が散りやすくひどい所は防草シートが露出する程。犬走りの砂利と比べても圧倒的に減りが早く定期的な補充が必須です。

植栽スペースは移植可能

続いてDIYで作った植栽スペースですが、植木屋さんに相談したところ移植可能とのこと。これで罪悪感が無くなりました。生き物なので無碍にはできません。

上下水管の配管上にあるスペースなので、根張りを考えると移植する方が良いとの指摘も。こんな流れで「移植はむしろ好ましい」という理解になり積極的に移植先を探すことに。

トクサが全滅した法面に移植

南側の庭は道路に面した部分には「開放感のある天然の目隠し」兼「土留め」としてトクサを植えていました。(こちらの記事紹介してます)

ところが、昨年の夏、こちらの記事の通り暑さでトクサが全滅。

そこで目をつけたのは法面のスペース。土留めブロックを作って土を入れれば庭が広がるので、新しくできたスペースにアプローチの植物を移植することにしました。

さらにメッシュフェンスを設置すれば犬の遊び場としても使えます。不思議なことにデメリットが見つからない。

ヤスデの大量発生とクラピア

もう1つ何とかしたかったのがグランドカバーのクラピア。白い可愛い花を咲かせるクラピアですが、残念ながら撤去して芝生に張り替えることにしました。これは我が家の地域で異常発生していたヤスデ対策。

毎年春と秋に大量発生し日に数百匹のヤスデを駆除してましたが、実は薬剤で駆除したヤスデの死骸がクラピアの下に堆積してました。掻き出そうとしてもクラピアの頑丈なランナーが覆い被さり全く掻き出せず。お手上げです。

そこで、クラピアを撤去し表層の土をヤスデの死骸ごと入れ替え、ヤスデ対策としてクラピアよりランナーが弱い芝生を張ることにしました。

犬と遊べる芝生の庭もできて一石二鳥です。

2期に分けて工事

実際の工事の流れです。2期に分けて以下の通り実施しました。

  • 昨年9月上旬
    トクサ除去・土留め設置・客土入れ
  • 今年4月上旬
    植物移植・フェンス設置・砂利撤去・土間コン打設・芝生張り(DIY)

やると決めたのが真夏だったので、植物の移植や芝生張りには不適。1期目では土留めを設置して庭を広げるところまで実施しました。

年が明けて気候が緩んだタイミングで残りの工事を実施しました。GWを使って芝生張りもできたので良いタイミングでした。

工事完了後の状況

移植した植物で一部葉を大幅に落としましたが、環境変化に順応するための反応と理解してます。

計画通り車2台駐車ができ、芝生も元気に根付いてきてるのでこれからが楽しみな状況です。次回の記事では工事の詳細について紹介します。

【4月の電気代】天候不順と値上げで期待したほど安くなかった電気代

3月に太陽光の発電量が増えはじめ「いよいよ電気代激減か?」と期待した4月でしたが、終わってみると発電量は3月と変わらず。

さらに4月使用分から基本料金と再エネ賦課金が値上げになりました。床暖房を止め消費電力が減ったことが唯一の救いです。

4月の電気代をまとめます。

(参考)我が家の電気関連スペック

  • 電気契約:オール電化 10kVA
  • パワコン:トライブリッドパワコン
  • 太陽光発電:5.6kW
  • 蓄電池:4.9kWh
  • V2H:トライブリッドV2H
  • EV:日産ARIYA(2月は不在)
  • 床暖房:温水蓄熱式75畳(24時間自動運転)
  • エコキュート:460L

2024年4月の電気代

4月の電気代をまとめると以下の通りです。

エネルギーコストの内訳

消費電力は791kWhで3月に比べると400kWhも減りました。これは床暖房を止めたことが理由です。

昨年4月の発電量は684kWhあったので、「買電は100kWh」を見込んでました。が、589kWhで3月とほぼ変わらない残念な結果でした。

合 計 20,982円 791kWh
電気代 9,649円 283kWh
自家消費 508kWh
売 電 ▲1,377円 81kWh
設備代 11,333円

※設備代に含まれるのは太陽光パネル、パワコン、蓄電池、V2Hの費用。補助金を差し引いた支払額を15年償却で計算しています。

購入電気の内訳

昼間電力の購入割合は8.5%で多分これがミニマム。購入電力は9割以上が深夜電気です。問題は基本料金と再エネ賦課金の値上がり。
再エネは深夜でも一律加算なので厄介です。

9,649円 283kWh
基本料金 3,118円 10kVa
昼間電力 727円 24kWh
深夜電気 5,804円 259kWh

EVの走行電力

ゴールデンウィークは近場で過ごしましたが、横浜まで往復100km×3回が効いて走行距離は800kmを超えました。
シートヒーターを切った効果で平均電費は改善傾向です。(3月5.4km/kWh)

電気代 3,750円 134kWh
走行距離 829km
平均電費 6.2km/kWh

※上の表(電気代と消費電力量)に含まれる電気自動車の電力だけを抜き出したもの。走行距離、平均電費はNissanConnectアプリによる。

期待したほど安くなかった理由

設備償却・EV電力含む4月の総コストは20,982円。

3月に比べると8,000円近く安くなりましたが、期待値は総コスト18,000円以下、3月比で▲10,000円でした。

なぜ安くならなかったのか?

快晴の少ない今年の4月

今年の4月は晴天率が低く太陽光発電が思ったほど伸びませんでした。昨年同等の発電量だったなら、買電は半分まで減り電気代は3,000円ぐらい安かったはずです。

【今年と去年の比較】

2024年 2023年
快晴 4日 7日
晴・曇 7日 10日
3日 6日
曇・雨 13日 6日
3日 1日

基本料金の値上げ

基本料金が1kVaあたり16.5円値上がりしました。10kVaで契約している我が家は165円の値上がり。

嫌と言って上がるので仕方ないです。

気になるのは10kVa契約。
消費電力が最大になるのは、床暖房・エコキュート・EV(or 蓄電池)が同時に稼働する冬の深夜。EVの使用状況からすると8kVa契約でもなんとかなりそうです。

再エネ賦課金の値上げ

再エネ賦課金が2.09円/kWh値上げになりました。再エネ賦課金の支払い総額 988円に対して、売電収入1,377円で389円の入超です。

入超といえば聞こえはいいですが、我が家は買電をできる限り減らす方針。むしろ「再エネ賦課金で389円払い、売電収入ゼロ」の方が目指す形です。

安くなったのは暖房の分

電気代としては8,000円安くなりましたが、これは床暖の停止によるもの。多少はエコキュートの出力低下もありそうです。

やはりオール電化住宅の電気代は暖房次第です。

通算でいくら安くなってるか?

太陽光がイマイチな状況で消費電力が減っています。期待度は低めかなと思います。

設備がない場合の試算

4月の消費電力からEV電力を除き、太陽光電力分を購入電力に置き換えた試算です。ガソリン代も同等走行距離で加算しています。

消費電力 644kWh EVの134kWhを除いたもの
電気代 21,119円 昼7.5:夜2.5
ガソリン代 8,530円
合計コスト 29,649円

設備導入の効果

設備無しの合計コスト(29,649円)から4月の合計コスト(20,982円)を引いた結果、4月の導入効果は8,666円となりました。

1月〜4月の通算だと、21,861円のエネルギーコスト(電気・ガソリン)を削減したことになります。(EVがなかった3月の影響が大きい)

2024年4月のまとめ

3月の電気代についてまとめると次の通りです。

  • 設備代を含めた総コストは20,982円
  • EVによる燃料代メリットは4,780円
  • 天候不順で太陽光発電が低調
  • エネルギーコストの削減額は8,666円
  • 1月からの通算では21,861円の削減

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現在・過去の消費電力をスマホで確認できて便利です。洗濯乾燥機など大型家電、買ったばかりの家電の消費電力をモニターするために使っています。

【ロボロック Q Revo】安い廉価版?S8と併用してわかったQ Revoの良いところ

パナソニックのロボット掃除機「Rulo」を使ってきましたが、毎年の入院修理に辟易して買い替えを決断。候補は水拭きもできて障害物回避能力も高い(とされる)ロボロックです。

前回の記事では最上位機種の「S8 Pro Ultra」について紹介しました。評判通り、家具にぶつからない回避性能は文句なし。水拭きも同時にできて驚きました。

性能だけで言えばS8で即決ですが問題は値段。本当に悩みましたが2番手グレードの「Q Revo」を購入しました。

この記事では、悩んで購入した「Q Revo」について、2カ月間使って感じたことをまとめます。

Q Revoを選んだ理由

S8 Pro Ultraの性能に驚きロボロックへの買い替えることを決めましたが、20万は完全に予算オーバー。

代替案として浮上したのが、2番手グレードで最新モデルのロボロック Q Revo。値段は10万円前後で予算内にも収まります。

店員さんによると、

  • Q RevoはS8の廉価版
  • 吸引・水拭き・障害物回避、いずれもS8に劣る
  • Q Revoの方がお手入れはしやすい

悩んだのは「劣る」の程度。それでも最新型ということで、期待を込めてQ Revoを購入することにしました。

2カ月使ってわかったQ Revoの性能

ここからは、実際に使って確認できたQ Revoの性能についてまとめます。

※レンティオで借りたS8 Pro Ultraもあるので、2カ月間2つのモデルを並行して使いました。

障害物の回避性能

我が家にとって1番大事な性能ですが残念ながらS8には及ばず。状況によってはRuloの方が性能が良いかも。

家具の丸脚(Rulo◎ S8○ Q Revo△)

  • ほぼぶつからないRulo
  • 特殊な状況でぶつかるS8
  • 基本的にこするQ Revo

というイメージです。「ぶつかって向きを変える」ではないので許容範囲ですが、掃除中は家具の脚をこする音が聞こえ、掃除後には擦った跡がうっすら残ってます。(拭けば取れる程度)

板状の金属脚(Rulo× S8◎ Q Revo◎):Ruloは脚を認識できず激しく衝突しましたが、ロボロックはS8もQ Revoもちゃんと認識して回避します。

フロアランプの台座(Rulo× S8◎ Q Revo×):これはS8のみしっかり認識して回避。Q Revoは認識できず乗り上げてしまいます。エラーにならず掃除は継続しますが、乗り上げる音がうるさく、いつか壊れないか不安になります。

2cm厚のカーペット(Rulo◎ S8◎ Q Revo◎):カーペットはどの掃除機も認識して設定通りに動作します。S8とQ Revoはブラシアップして吸引力もアップ。問題なしです。

床に落ちてる靴下など(Rulo× S8◎ Q Revo△):犬のイタズラで靴下が床に落ちてることも。これはS8の圧勝でした。家電のコンセントも同じ評価です。

  • Rulo:巻き込んで停止
  • S8:一度も巻き込んだことがない
  • Rulo:巻き込んで停止、取り除くと再開

※Q Revoを△にしたのは、障害物を取り除くとその場所から掃除を再開できるため。Ruloはドックに戻して最初からやり直しでした。

吸引性能

吸引力(Rulo× S8◎ Q Revo◎):吸引力はRuloよりロボロックの方が強いと感じますが、正直なところS8とQ Revoの違いは分かりません。音がうるさくて(下記)、S8の吸引力を弱くしているのも理由かもしれません。

騒音(Rulo◎ S8× Q Revo○):騒音はかなり違います。Ruloが圧倒的に静かでQ Revoも許容範囲。S8は近くに来るとテレビの音も会話も聞きづらいほどの音。

このため、我が家では「Q Revo吸引力:最大」「S8吸引力:バランス」に設定。それでもQ Revoの方が静か。S8の吸引力を強くするのは外出時の掃除ぐらいです。

水拭き性能(S8 > Q Revo?)

回転モップを搭載したQ Revoに期待しましたが、水拭き性能はS8の方が良さそうです。

どちらの性能が良いのか?比較する方法はわかりませんが、汚水タンクの水の汚れは圧倒的にS8が汚れます。見た目も臭いも異次元なぐらい違います。

※ただ、Q Revoの方がタンク容量は大きいので汚れの濃さが違うのかもしれません。

お手入れ(S8 < Q Revo)

お手入れに関しては間違いなくQ Revoに軍配。ドックの洗浄トレーが取り外せるので簡単に水洗いできて便利。家中を水拭きして回るので衛生面は気になるところです。

※モップの交換頻度は変わりませんがS8はモップの生乾き臭が気になります。トレーを掃除しやすいQ Revoの方が雑菌の繁殖が少ないのかもしれません。

気がつけばそこそこ満足

Q Revoが家具を擦るのを最初に見た時は、「S8にすれば良かった」と後悔しました。「値段に釣られて失敗した〜」と。

しかし、使っているうちに考え方が変わってきて、今では「これはこれで良いかも」と感じています。

  • 洗浄トレーの掃除がしやすい
  • 音が静か
  • ドックがコンパクト
  • 必要十分な回避性能

といった「Q Revoだけの特徴」があって、ただ安いだけの廉価版ではなかったことが、じわじわ満足感が上がってきた理由だと思います。

【3月の電気代】発電量が大幅に増加!それでも寒い日が続き電気代は2月同等

修理に出していたEVがようやく復帰。海外の部品が届かずで結局1ヶ月の入院でした。

発電量が増えはじめる3月。EVが復帰して太陽光・蓄電池・EV・V2Hのフルスペックで電気代削減に期待しましたが、残念ながら電気代は2月と変わらず。

3月の電気代をまとめます。

(参考)我が家の電気関連スペック

  • 電気契約:オール電化 10kVA
  • パワコン:トライブリッドパワコン
  • 太陽光発電:5.6kW
  • 蓄電池:4.9kWh
  • V2H:トライブリッドV2H
  • EV:日産ARIYA(2月は不在)
  • 床暖房:温水蓄熱式75畳(24時間自動運転)
  • エコキュート:460L

2024年3月の電気代

3月の電気代をまとめると以下の通りです。

エネルギーコストの内訳

消費電力は1,192kWhで2月(850kWh)に比べて4割増加(電気代は変わらず)。日数が多いことの他、EVの復帰も消費電力を増やした原因です。

昨年同月(708kWh)と比較すると7割増し。昨年の最高気温は15~20℃に対して今年は10℃前後と低く、床暖房やエコキュートの電力消費が大きくなりました。

合 計 28,584円 1,192kWh
電気代 17,251円 678kWh
自家消費 514kWh
売 電 ▲1,309円 77kWh
設備代 11,333円

※設備代に含まれるのは太陽光パネル、パワコン、蓄電池、V2Hの費用。補助金を差し引いた支払額を15年償却で計算しています。

購入電気の内訳

太陽光発電の増加やEVの復帰で昼間電力の購入割合は10.6%まで低下(2月は233kWhで35.8%)。消費電力が4割増えても電気代が変わらなかったのは、昼間電力の割合を減らせたことが要因です。

17,251円 678kWh
基本料金 2,952円
昼間電力 2,027円 72kWh
深夜電気 12,272円 606kWh

EVの走行電力

山梨方面への日帰り旅行や都内への往復など長距離の多い3月でしたが、平均電費は5.5km/kWhで1月と変わらず。暖房をエアコンからシートヒーターに切り替えた効果が継続してます。

電気代 4,635円 162kWh
走行距離 892km
平均電費 5.4km/kWh

※上の表(電気代と消費電力量)に含まれる電気自動車の電力だけを抜き出したもの。走行距離、平均電費はNissanConnectアプリによる。

結局電気代は2月と同じ

2月に比べると、「消費電力は4割増」「昼間電力は大幅減」「発電量は6割増し」でしたが電気代は280円UPと微増。

消費電力の増加分は発電増加である程度補い、昼間電力の削減で単価を下げて電気代はステイというイメージです。

消費電力の増加

3月は2月より2日多いので単純計算で消費電力は60kWh増。EVの走行電力で160kWh増え、V2Hの充放電ロス100kWhを加えると320kWhの増加です。

太陽光発電の増加

2月の発電量は370kWhでしたが3月は591kWhまで増加。3月に入って急激に増えました。

我が家は東側に山があるため太陽軌道の低い冬は発電量が極端に減ります。3月に入って午前中を中心に発電量が増えました。季節の変化を感じます。

昼間電力の購入減少

発電量の増加に伴い昼間電力の購入量が減少。さらにEVも戻り太陽光の余剰電力をEVに充電できるようになり売電も半分以下に減少。

通算でいくら安くなってるか?

EVが復帰しフルラインアップでのコスト試算です。

設備がない場合の試算

3月の消費電力からEV電力を除き、太陽光電力分を購入電力に置き換えた試算です。ガソリン代も同等走行距離で加算しています。

消費電力 1,014kWh EVの162kWhを除く
電気代 29,088円 昼7.5:夜2.5
ガソリン代 9,445円
合計コスト 38,533円

設備導入の効果

設備無しの合計コスト(38,533円)から3月の合計コスト(28,584円)を引いた結果、3月の導入効果は9,949円となりました。

太陽光の発電量が増えてきたので昼間電力の購入は大幅に減ります。これからはいかに蓄めて深夜電気を減らすかが決め手になります。

2024年3月のまとめ

3月の電気代についてまとめると次の通りです。

  • 設備代を含めた総コストは28,584円
  • EVによる燃料代メリットは4800円
  • 寒い日が続き床暖房・エコキュートの電気代は高いまま
  • 太陽光の発電増加で消費電力の増加分を補う
  • 昼間電力の購入量も10%まで低下

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スマホでON/OFFできる便利なスマートプラグですが、これは消費電力をモニターできる優れもの。これから新築の方には特におすすめです。

契約アンペア・太陽光パネル枚数・蓄電池容量は消費電力から判断するので、使用している家電の消費電力がわかることはとても重要。我が家は洗濯乾燥機・冷蔵庫・エアコンの消費電力をモニターしています。

新築前に、家電の消費電力を把握してはいかがでしょうか?

【 ロボロック S8 Pro Ultra】文句なしの高性能!使って感じたメリット・デメリット

新居に引っ越したタイミングでパナソニックのロボット掃除機Ruloを購入し3年間使ってきました。期待通りの働きでしたがトラブルの多さに辟易し買い替えを決断。

障害物回避能力が高く、水拭き掃除もできるロボロックS8 Pro Ultraを借りて試してみました。実際に使ってみると感動的!技術の進化に驚きました。

ロボロックS8 Pro Ultraについてまとめます。

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ロボロック S8 Pro Ultraをレンタル

まずは今回の買替え検討に至った経緯、我が家がロボット掃除機に求めること、使って感じたことを大まかに紹介します。メリット・デメリットは記事後半で。

パナソニック Ruloを買い替える理由

パナソニックRuloの買い替えを考えた理由は、とにかく故障・トラブルが多いこと。3年ちょっと使いましたが年に1度はメーカー修理が発生。詳細を書くと、

  • 1年目:基地に戻れなくなった→本体シャシーを全交換
  •   〃 :やはり基地に戻れない→本体を新品に交換
  • 2年目:マップが描けなくなった→マップ関連の基盤を交換
  • 3年目:ブラシ付け根部品が破断→ブラシ周りの部品全交換
  • 4年目:電源が入らなくなった→基盤を全交換

4年目は部品有償でしたが直してもらえたことは感謝してます。ただ、掃除機ありきで時間配分を考えているので、1ヶ月も入院されると家事負担は激増。

これ以上我慢できないと買替え検討に至りました。

我が家の鍵は障害物回避

北欧のデザイナー家具やビンテージ家具が並ぶ我が家。ロボット掃除機に求めたことは家具にぶつからないことでした。

4年前の購入当時、ぶつからないという点ではパナソニックRuloの性能が群を抜いてました。値段も高かったですが迷うことなくRuloを選択、実際に使ってもその性能は抜群でした。

※詳しくはこちらの記事で紹介しています。

犬を飼い始めると掃除も変わる

購入時と事情が変わったのは犬を飼い始めたこと

トイレ周りの汚れが気になり水拭きの頻度が増えます。電動回転モップで多少楽にはなりましたが(こちらの記事)、自動ではないので時間も手間もかかります。

また、毛足の長い犬なので抜け毛の掃除も大変です。特に換毛期は日に3度掃除機をかけることも。そうなると、ダストボックスを毎回掃除するRuloが煩わしくなります。

3ヶ月レンタル、早く試せばよかった

ヤマダ電機の店員さんによると、ロボロックS8 Pro Ultraがおすすめとのこと。ポイントは

  • 今まで販売して故障はほとんどない(店員談)
  • 水拭き掃除も同時にできる
  • 吸引力はRuloの倍以上
  • 自動でモップ洗浄・ごみ収集ができる
  • センサーとカメラで障害物回避は抜群

と、欲しい機能が全て揃って良いことばかり。

とはいえ使ってみないと分からないので、レンティオで3ヶ月レンタルすることに。使い始めて2ヶ月ちょっとですが期待以上の性能に驚くばかりです。

S8 Pro Ultraのメリット

ここからはS8 Pro Ultraを2ヶ月ちょっと使って感じたメリットを紹介します。あくまでRuloに比べてというニュアンスですが、文句なく高性能だと思います。

正面カメラでぶつからない

我が家の第1優先事項「障害物の回避性能」ですが、比較ポイントは大きく4つ。正面カメラのあるS8に軍配が上がりました。

  • 家具(主に椅子)の丸脚
  • 厚み1cm以下の金属板脚
  • フロアランプの台座
  • 2cm厚のカーペット

家具の丸脚(Rulo ◎ S8 ○):Ruloは脚から1cmの距離をとって旋回しながら掃除。S8も同様に回避しますが、行き止まりからバックで脱出する際にバンパーが接触することがありました。

金属板の脚(Rulo × S8 ◎):Ruloは認識できず激しく衝突するのでプラダンを巻き付けて対策してました。S8はちゃんと認識して回避するのでプラダン無しで使えます。

フロアランプの台座(Rulo × S8 ◎):Ruloは認識できずリフトアップして乗り越えようとしてました。S8は台座を認識して手前で回避。旋回して周りを掃除します。

2cm厚のカーペット(Rulo ◎ S8 ◎):どちらもカーペットを認識して設定通りに動作します。Ruloはリフトアップ、S8はブラシアップ・吸引強といった感じです。

同時に水拭きができる

Ruloには水拭き機能はないのでRollan(水拭きロボット)を併用してました。機能が全く違うので比較になりませんが、S8が圧倒的に優秀です。

Rollanには間取り認識機能がありません。扉を閉めた6畳間など閉じた空間には便利ですが、「家全体の水拭きを自動で」といったことはできません。

その点、S8は間取りを認識するので、ぐるっと1周して間取りを作りマス目を埋めるように端から水拭きします。設定時間に応じて自動でモップを洗浄するので、汚れを塗り広げることもなく安心です。

電池の持ちが良く充電も早い

動いている時間はどちらも140分で変わりませんが、電池の持ちと充電時間の違いからS8の方が掃除時間は圧倒的に短くなりました。

Ruloの場合は75㎡を掃除する間に、3時間程度の充電が1~2回必要でした。これに対してS8は途中充電不要なので、掃除時間で比較すると3~6時間の違いになります。

その後の充電も早いので、午前中1回、夕方に1回動かしても電池切れになりません。特に犬の換毛期にはとても助かります。

ドックはかなり便利

ドック付き掃除機は初めてですがとても便利に感じました。ダストボックスの掃除がなくて便利とは思ってましたが、そんな単純ではなかったです。

Ruloの場合、掃除途中でダストボックスの掃除をしないと掃除後半はほとんど吸えない状態でした。S8は掃除途中で集めたゴミをドックに吸い上げるので、広範囲・長時間の掃除でも吸引力が落ちません

また、紙パック内蔵も便利。パックの口を閉じて取り出し捨てるだけ。スティック掃除機でボックスを掃除していたRuloとは比較になりません。

アプリで細かい設定ができる

Ruloでもスケジュールや掃除エリアの設定はできましたが、S8の場合、吸引強度、水拭き強度、エリアごとの掃除順序など事細かに設定できます。

驚いたのはフローリングやタイルの向きも設定できること。デリケートな無垢フローリングでも継ぎ目のダメージは最小限になりそうです。

また、ドック操作として、ゴミの吸い上げ、モップ洗浄、乾燥、洗浄水の残量もアプリから操作・確認できて便利です。

ちょっと気になるところ

高性能ぶりに驚くばかりですが、デメリットもいくつかありました。気になった点をまとめます。

値段が高い

最上位機種とはいえ20万円はかなり高額です。4年前のRuloの値段は14万円でした。ドックが追加、カメラも装備されてと性能で考えれば順当ですが、ちょっと手が出ないなと感じます。

サイズが大きい

ドック無しのRuloから見るとかなり大型です。新築時に用意したRulo基地は高さがないのでおさまりません。その分、水もゴミもたくさん溜められるので、仕方ないかと思います。

黒系の落ち着いた配色、筐体・本体表面も梨地でテカリ感がないので、リビングに置いても悪目立ちはしません。大きさの割に収まり感は良さそうです。

我が家はサイドボードの横に置いてますが思ったより馴染んでます。

音が大きい

吸引強度の設定にもよりますが、通常強度でもそこそこうるさいです。テレビを見てる時に近くに来ると、結構わずらわしく感じます。ウェブ会議中などは必ず停止です。

Ruloが静かだったので比較するとうるさい印象。ダイソンのスティック掃除機(v12)と比較しても圧倒的にS8がうるさいです。

角掃除は苦手

部屋の四隅や壁際の掃除は圧倒的に三角+両側ブラシのRuloが優秀。障害物ギリギリまで近づき角を突っ込んで掃除するので、細かいところまで掃除ができています。

S8は丸型でサイズも大きいので細かい部分には入り込めず。大雑把に障害物を避けることもありちょっと気になるところ。どうしてもって時はスティック掃除機や回転モップを併用します。

モップの換えは必須

モップの洗浄・乾燥機能はついてますが、モップクロスは定期的に取り外して洗うほうが良さそうです。生乾き臭が家中に蔓延したことがあります。

クロスやブラシといった消耗品はAmazonでも購入でき良心的な値段です。クロスは数枚替えを用意しておき、2~3日ごとに洗って付け替えが必要だと感じました。

まとめ、買い替える?

最上位機種だけあって性能面では文句はありませんが、問題は値段。10~15万円ぐらいを想定していたので20万円は想定外。気持ちの整理がつきませんでした。

購入直前まで悩みましたが、最終的には1つ下のグレード「Q Revo」を購入。カメラ有無の違いがあり回避性能は少し劣るそうですが、S8の半額という値段が決め手でした。

次回の記事では、「ロボロック Q Revo」について S8 Pro Ultra/パナソニックRuloと比較して紹介します。

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【2月の電気代】EV不在で売電・昼間電力が増加、設備がない方が安い逆転現象に

不注意でEVを壊してしまい2月はEV不在の1ヶ月。大型蓄電池が不在のため余剰電力の売電や朝夕の買電が増加し、太陽光など設備を導入しない方が安かったという逆転現象が発生しました。

2月の電気代をまとめます。

(参考)我が家の電気関連スペック

  • 電気契約:オール電化 10kVA
  • パワコン:トライブリッドパワコン
  • 太陽光発電:5.6kW
  • 蓄電池:4.9kWh
  • V2H:トライブリッドV2H
  • EV:日産ARIYA(2月は不在)
  • 床暖房:温水蓄熱式75畳(24時間自動運転)
  • エコキュート:460L

2024年2月の電気代

2月の電気代をまとめると以下の通りです。

エネルギーコストの内訳

消費電力は850kWhで1月(1,416kWh)に比べて大幅減。日数が少ないこと・EVの走行電力がないことの他、全体的に暖かく床暖房の消費電力が減ったのも要因です。

太陽光の自家消費率は66%まで低下(ふだんは90%前後)。余剰分は売電にまわり2,108円の売電収入になっています。

合 計 28,315円 850kWh
電気代 16,982円 604kWh
自家消費 246kWh
売 電 ▲2,108円 124kWh
設備代 11,333円

※設備代に含まれるのは太陽光パネル、パワコン、蓄電池、V2Hの費用。補助金を差し引いた支払額を15年償却で計算しています。

購入電気の内訳

電気の内訳では昼間電力の割合が35.8%まで上昇。売電した124kWhを自家消費していれば、昼間電力は17%で済んだはずです。EVという大型電池が無かったことの影響です。

電気代 16,982円 604kWh
基本料金 2,952円
昼間電力 6,543円 233kWh
深夜電気 7,487円 371kWh

EVの走行電力無し

EVが無かったので走行電力はゼロ。代車無しで電動自転車で1ヶ月乗り切ったのでガソリン代もゼロです。電気代で4,000円、ガソリン代で9,000円を節約できました。やれば意外とできるもんです。

設備導入メリットはゼロに

発電量の少ない冬でも月7,000円程度の導入メリットを見込んでましたが、EVの無かった2月は3,500円の赤字になりました。

電気・ガソリンのコスト差

ガソリンと電力のコスト差(月間4,500円程度①)も設備導入メリット・設備償却に含めています。車を使わずそうコストでは安くなった反面、収支計算では設備費用を償却し導入メリットを生み出す原資が減ったことになります。

売電と昼電力購入の影響

我が家の売電単価は17円/kWhです。2月の昼間電力単価は燃調費・再エネ込みで28.08円/kWhなので、余剰電力を売って昼間電力を買った場合の損失は11.08円/kWhです。

仮に、売電124kWhのうち100kWhを自家消費し昼間電力の購入を減らせていたら、1,100円分(②)の導入メリットがあったはずです。

EVによる導入メリット

電気・ガソリンのコスト差(①)、昼間電力の増加と自家消費減少(②)を合わせた5,600円が、EV不在による損失です。3,500円のコスト超過だったことから、本来2,000円の削減メリットがあったはずです。

※あくまで2月での試算結果です。春〜秋は発電時間が長く朝夕も太陽光電力を使えるので、購入電力はここまで増えず損失は小さくなります。また発電量も倍以上あるので赤字になることはありません。

通算でいくら安くなってるか?

EV不在ですが設備コストはかかっています。通算のコスト試算です。

設備がない場合の試算

2月の消費電力のうち太陽光電力分を購入電力に置き換えた試算です。車の走行はゼロなのでガソリン代もゼロにしています。

消費電力 850kWh EV走行無し
電気代 25,821円 昼7.5:夜2.5
ガソリン代 0円
合計コスト 25,821円

設備導入の効果

設備無しの合計コスト(25,821円)から2月の合計コスト(28,315円)を引いた結果、2月の導入効果は3,514円の赤字となりました。

冬は消費電力が発電量を大幅に上回るので、高い電力の購入を減らし太陽光の自家消費を増やすことが電気代削減のポイント。改めてEVのような大型蓄電池のありがたさを感じました。

2024年2月のまとめ

2月の電気代についてまとめると次の通りです。

  • 設備代を含めた総コストは28,315円
  • ガソリンと電力のコスト差によるメリットは無し
  • EVが不在だったため昼間電力の購入と余剰売電が増加
  • 設備無しに比べて3,500円余分にコストがかかった
  • 消費が発電を超える冬は大型蓄電の効果は大きい

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契約アンペア・太陽光パネル枚数・蓄電池容量は消費電力から判断するので、使用している家電の消費電力がわかることはとても重要。我が家は洗濯乾燥機・冷蔵庫・エアコンの消費電力をモニターしています。

新築前に、家電の消費電力を把握してはいかがでしょうか?

【1月の電気代】太陽光が少なくて厳しい冬、太陽光・V2Hの導入効果も少なめ

暖房費がかさむ冬はオール電化には厳しい季節。太陽光・蓄電池・V2Hと設備を導入しましたが、太陽光の発電量が少ない冬は効果も大幅に減少します。1月の電気代をまとめます。

(参考)我が家の電気関連スペック

  • 電気契約:オール電化 10kVA
  • パワコン:トライブリッドパワコン
  • 太陽光発電:5.6kW
  • 蓄電池:4.9kWh
  • V2H:トライブリッドV2H
  • EV:日産ARIYA(66kWh)
  • 床暖房:温水蓄熱式75畳(24時間自動運転)
  • エコキュート:460L

2024年1月の電気代

1月の電気代をまとめると以下の通りです。

エネルギーコストの内訳

消費電力が1400kWhを超えました。床暖房の設定温度を上げたので、時間あたり消費電力は1kWh強まで上昇。床暖房だけで月間800kWh以上を消費しています。

合 計 36,920円 1,416kWh
電気代 25,587円 1,110kWh
自家消費 306kWh
売 電 ▲714円 42kWh
設備代 11,333円 在宅仕事

※設備代に含まれるのは太陽光パネル、パワコン、蓄電池、V2Hの費用。補助金を差し引いた支払額を15年償却で計算しています。

電気代の内訳

電気代の内訳では9割以上が深夜電気。深夜に電気自動車を70%まで充電し、昼間の電力や走行電力として活用し45%まで低下。毎晩25%分(20kWh弱)を購入・充電するイメージです。

電気代 25,587円 1,110kWh
基本料金 2,952円
昼間電力 2,481円 69kWh
深夜電気 20,716円 1,041kWh

EVの走行電力

1月の平均電費は5.4km/kWhで12月と変わらず。暖房をエアコンからシートヒーターに変更したところ電費が安定しました。1日あたりの走行距離は30kmと想定より多め。そんなに走っているイメージはないのですが。

電気代 4,635円 165kWh
走行距離 892km
平均電費 5.4km/kWh

※上の表(電気代と消費電力量)に含まれる電気自動車の電力だけを抜き出したもの。走行距離、平均電費はNissanConnectアプリによる。

消費電力が増加した理由

1月の消費電力は入居以来最大の1400kWhに達しました。昨年の1月は1084kWhで消費電力では3割増になります。増えた理由をまとめると次の通り。

消費電力増 +332kWh 24年1月-23年1月
走行電力 165kWh 892km@5.4km/kWh
V2H変換ロス 95kWh 交流-直流変換
消費増 72kWh

EVの走行電力

昨年1月はHV車だったので、EVの走行電力165kWhは純増。冬季は太陽光電力が少ないので、原則購入電力による充電になります。

V2Hによる変換ロス

トライブリッドV2Hは交流・直流変換時に電力の10%をロスします。589kWhの購入電力をV2H経由で充電したため、充電時に59kWh、家庭に戻す際に36kWhで合計95kWhをロスした計算です。

実質的な消費増は70kWh程度

床暖房やエコキュートの設定は昨年と変わらず。自動運転なので消費電力でも大きな変化はありません。1月から仕事は在宅のみとなったため、家での消費電力が増えたと考えています。

金額ベースでは大幅な減少

ただし、エネルギーコストとしては大幅な減少です。昨年1月のガソリンを含めた総額(45,500円)に比べると8,600円安くなりました。

ガソリンから電気への変更で走行コストが半減。さらに電力単価も7円以上下がっていることが要因です。

通算でいくら安くなってるか?

太陽光・蓄電池・EV・V2Hがない場合と比較して、設備導入による効果を確認します。

設備がない場合の試算

1月の消費電力からEV電力を除き、太陽光電力分を購入電力に置き換えた試算です。ガソリン代も同等走行距離で加算しています。

消費電力 1,236kWh 1416kWh-EV走行
電気代 34,341円 昼6:夜4
ガソリン代 9,340円 178円/L
合計コスト 43,680円

設備導入の効果

設備無しの合計コスト(43,680円)から1月の合計コスト(36,920円)を引いた、6,760円が1月の導入効果となります。

太陽光電力が少ない冬季としては想定の範囲内。太陽光電力が増加すると購入電力の削減、変換ロスの削減により導入効果は増加します。

2024年1月のまとめ

1月の電気代についてまとめると次の通りです。

  • 設備代を含めた総コストは36,920円
  • 消費量増加はEV電力・変換ロス・消費微増が原因
  • 電力単価下落・EV効果で前年比では8,600円減少
  • エネルギー設備無しに比べて6,760円の削減効果
  • 今後、太陽光電力の増加で削減効果は拡大

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新築前に、家電の消費電力を把握してはいかがでしょうか?

【23年の電気まとめ】発電量は予想の1割増!喜びの反面、平屋の弱点が…

前回の記事では23年の消費電力と電気代についてまとめました。今回は設置からちょうど1年が経過した太陽光発電についてまとめます。

年間発電量だけ紹介する予定でしたが、月毎の発電傾向から分かった「平屋×太陽光」の弱点も併せて紹介します。

(参考)我が家の電気関連スペック

  • 電気契約:オール電化 10kVA
  • パワコン:トライブリッドパワコン
  • 太陽光発電:5.6kW
  • 蓄電池:4.9kWh
  • V2H:トライブリッドV2H
  • EV:日産ARIYA(66kWh)
  • 床暖房:温水蓄熱式75畳
  • エコキュート:460L

我が家の太陽光パネルについて

我が家の太陽光パネルについて、簡単に紹介します。

設備のスペック

パネルはカナディアンソーラーの「CS3L-375MS」で、375Wのモジュールを15枚設置。最大出力は5.625kWです。

ニチコントライブリッド蓄電システムとのパッケージ販売があり、パワコンはニチコントライブリッドパワコン。蓄電池・V2H・太陽光を直流で接続し統合制御できる優れものです。

※詳しくはこちらの記事で紹介しています。

設置上の特徴

片流れ屋根の平屋で屋根が大きく、最大42枚・15.75kWまで設置可能と言われてましたが、問題が3つ。

  • 北向きの片流れ屋根は太陽光には逆勾配
  • 屋根が低いため反射光トラブルの懸念あり
  • 平屋で隣家の影に入りやすく設置場所が限定される
  • 海風が強く台風で屋根が飛んだ家もある

話し合った結果、

  • 発電効率・反射光トラブル防止のため傾斜架台でパネル角度を調整
  • 最も影に入りにくい屋根北側に設置
  • 北側は強風が抜けるため角度は浅く設置

せっかくの大屋根ですが、背反する条件も多く発電効率は95%との説明でした。

※北向の片流れ屋根と太陽光についてはこちらの記事で紹介しています。

シミュレーションの1割増し

発電効率95%は寂しいですが、年間の発電実績はシミュレーションの1割増し!これは嬉しい誤算です。

23年の発電実績

23年の発電実績をグラフにまとめました。合計で6,786kWhの発電量です。

太陽光設置時のシミュレーション

太陽光設置時にもらったシミュレーションのグラフ。年間発電量は6151kWhと推定されていたので、ちょうど1割増です。

※シミュレーションはCanadina Solorによる。

特にズレが大きい季節は?

シミュレーションと実績で特にズレが大きいのは7月と8月。特に7月は3割近くズレています。

1月以外は全て実績がシミュレーションを上回っていますが原因は不明。想定より快晴率が高かったのか、影に入る時間が短かったのでしょうか?

喜びの反面、平屋の弱点も露呈

シミュレーションより1割増の発電量で嬉しい反面、月毎の発電状況を確認すると気になる点が見つかりました。

南東にある山の影響

午前中(7時〜12時)の発電状況を、季節ごとにグラフにしました。

どの季節にも共通で、発電量が1kWh未満から3kWh超に跳ね上がるタイミングがあります。(例えば、5月の7時→8時や11月の9時→10時)

我が家の南東には山があるので、以下の状況だろうと推測しています。

  • 1kWh未満:
    太陽の光度が低く一部のパネルが発電
  • 3kWh超:
    太陽の高度が上がりパネル全体が発電

2月や11月は太陽の軌道が低いため全体が発電するのは10時以降。思った以上に影響がはっきり。

西側にある2階建て影響

次に発電終了タイミングですが、西側にある2階建て住宅の影響が出ています。

2月の場合、15時から16時で発電量が大きく減少。時間のズレはありますが、他の月でも同様の傾向が見られます。

太陽軌道の低い冬は隣家の影に入りやすいようで、一気に発電量が下がります。

発電量の振れ幅が大きい?

平屋は周辺建物や山の影に入りやすく、パネルあたりの発電効率は良くなさそう。

太陽の軌道が低い冬は特に影響が大きく、2階建て住宅に比べると早々と発電終了です。軌道の高い夏・低い冬で、発電量の変化幅は平屋の方が大きそうです。

パネルの設置場所が重要

平屋にとっては、いかに長い時間パネルに日を当てるかがポイントです。

枚数を増やしても日陰の時間が長いと発電効率が悪いので、平屋の場合は屋根のどこに設置するかもしっかり検討が必要です。

2023年発電量のまとめ

太陽光発電1年目の発電量についてまとめました。

シミュレーションより1割多く発電できたことは嬉しい反面、周囲に埋もれやすい平屋の弱点は太陽光発電でも影響が出ることがわかりました。

建物間隔が広めな田舎の平屋でも影響が出るので、都市部の平屋はさらに影響が大きそうです。平屋の大屋根は設置場所の選択肢も大きいので、効率よく発電できる場所に設置したいですね。

最後まで読んでいただき有難うごいます。次回は「我が家流、季節ごとのV2Hの使い方」を紹介します。

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ORIAのデジタル温度計は、本体の他にセンサーが3つ付属し合計4か所の温湿度をモニターできます。シンプルで使い易く電池の持ちも良いのでおすすめです。

【23年の電気まとめ】消費電力は22年の4割増!気になる電気代は?

2021年末から始まった電気代の高騰を発端に、2022年末に太陽光・トライブリッド蓄電システム、2023年には電気自動車(EV)とV2Hを導入しました。

半導体不足の影響で予定よりも遅くなりましたが、ようやく揃った設備をフル稼働した2023年の電気代をまとめます。

(参考)我が家の電気関連スペック

  • 電気契約:オール電化 10kVA
  • パワコン:トライブリッドパワコン
  • 太陽光発電:5.6kW
  • 蓄電池:4.9kWh
  • V2H:トライブリッドV2H
  • EV:日産ARIYA(66kWh)
  • 床暖房:温水蓄熱式75畳
  • エコキュート:460L

2023年のエネルギーコストまとめ

2023年のエネルギーコストをまとめると、以下5つのポイントがありました。

  • 2022年比で消費電力は40%増加した
  • 2022年比でエネルギーコストは23%削減できた
  • 通年の買電・太陽光比率は56%:44%
  • ガソリン購入ゼロと太陽光自家消費がコスト削減の要因
  • 23年の平均エネルギー単価は29.2円/kWh

これら5つのポイントについて、消費電力・エネルギーコストに分けて順番に紹介します。

消費電力の比較(2022年比)

 

まずは消費電力ですが、2022年と2023年の消費電力の比較表作ってみました。2022年に比べると3,131kWhの消費増です。

EV導入で走行電力が増加

消費電力量が増えた理由の1つが「電気自動車(EV)」の導入。2022年はHVに乗っていましたが、2023年6月中旬にHVからEVに乗り換え。その後の7ヶ月間で1,306kWhを走行電力として消費しました。

※1〜6月中旬まではガソリン購入なので電力消費は無し。電費が悪い1〜2月が含まれているので、通年換算だと2,000kWh程度の消費を見込んでいます。

犬のための冷房費が増加

消費増のもう1つの理由が「夏の冷房費」です。

22年の10月から犬との生活が始まりました。必要な時だけ冷房を動かしていた22年に対して、23年は5月頭から10月いっぱいまで一度も止めず。

200Vの28畳用エアコン1台と100Vの6畳用エアコン2台、設定温度23℃で動かしたので消費電力はかなりのものです。太陽光発電がなければ大変なことになってました。

エネルギーコストの比較(2022年比)

続いてコスト面の比較です。EVの走行電力・HVのガソリン・導入した設備費用(含む補助金)と電気代をまとめて、エネルギーコストとして比較します。

※消費電力量が違うため、22年は基本料金以外の電気代を冷房相当の20%増やして記載。(調整前は¥368,520)
※22年はガソリン代、23年はガソリン(1〜5月)とEV電気代(6〜12月)含む。
※自家消費は消費電力のうち太陽光電力の自家消費で賄った割合。

太陽光電力による買電削減

自家消費合計の通り、年間消費電力のうち44%を太陽光の自家消費で賄うことができました。その結果、消費電力が増えても買電が減り電気代は下がりました。導入効果は抜群です。

ただし、6785kWhの年間発電量に対して自家消費は70%の4833kWhにとどまりました。この点は今後の課題です。

EV導入によるガソリン購入減少

EV導入により22年は10万円かかっていたガソリン代が、1〜5月分の4.6万円になりました。6〜12月の走行電力分を合わせても6.4万円と大幅なコスト削減です。

※コスト削減という点では、EVにすることでエンジンオイル・エレメント交換は不要に。自動車税の安いので合計で約3万円のコストダウンです。

売電による収益

年間3万円程度(1949kWh)ですが売電収益もありますが、売電単価が17円しかないので不本意ながら売ってしまったという感じです。

深夜電気単価が28.6円、直近12月で燃調費・再エネを加味した購入単価は20.35円です。全て自家消費した場合、深夜電気で4万円、昼間電気だと5.4万円の電気代を削減できます。

平均エネルギー単価

2023年通年のエネルギー単価は「¥319,765÷10,934kWh=¥29.245/kWh」になりました。同様に2022年を計算すると¥47.228/kWhでした。

47円もの高額な電気を購入したことはありません。ガソリン代が平均値を押し上げていると考えています。23年は設備償却も含んでいるので、この差は衝撃的です。

2024年の課題

2023年の電気・エネルギーコストをまとめました。

前年に比べて消費電力40%増には驚きましたが、増えた理由を細かく見ると納得できる増加でした。また、電気代での比較では、太陽光やEVの効果が確認できてよかったです。

EV・V2Hの導入から半年が経ち、効率の良い使い方も見えてきました。2024年は売電をゼロにして消費電力のうち太陽光の比率をさらに高めることが課題です。

最後まで読んでいただき有り難うございます。次回は「2023年の太陽光発電」についてまとめます。

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12月は過去1番の消費電力、それでも内訳は深夜電気と太陽光だけ

朝夕の冷え込みが厳しい一方で日中は20度を超える日もあり、この12月は気温乱高下の1ヶ月でした。我が家では床暖房の設定を低温から中温に変更。暖房費のかかる冬が本格的に。

12月は総消費電力:1296kWh・支払電気代:2.3万円となりました。暖かく電気自動車もなかった昨年と比べると消費電力は5割増しでした。

12月の電気状況について紹介します。

(参考)我が家の電気関連スペック

  • 電気契約:オール電化 10kVA
  • パワコン:トライブリッドパワコン
  • 太陽光発電:5.6kW
  • 蓄電池:4.9kWh
  • V2H:トライブリッドV2H
  • EV:日産ARIYA(66kWh)
  • 床暖房:温水蓄熱式75畳
  • エコキュート:460L

2023年12月の電気代

12月の売買電・自家消費状況を紹介します。オール電化+電気自動車のため、エネルギーコストは「支払電気代ー売電収入+設備費用(太陽光・V2Hなど)」で計算してます。

電気代と消費電力量

買電が993kWhと大幅に増えてますが、これは24時間稼働の床暖房と電気自動車の電力が原因。それでも買電の94%が深夜電気、余剰電力の買電は7kWhと大きな蓄電能力を最大限活用できました。

金 額 電力量
買 電 23,121円 993kWh
自家消費 303kWh
売 電 ▲119円 7kWh
設備代 11,333円
合 計 34,335円 1,296kWh

※設備代に含まれるのは太陽光パネル、パワコン、蓄電池、V2Hの費用。補助金を差し引いた支払額を15年償却で計算しています。

電気自動車の電力

11月の平均電費は5.5km/kWhでしたが、12月は5.4km/kWhで横ばい。朝夕の外気温が大きく下がった割には良い数字です。

走行距離 723km
平均電費 5.4km/kWh
消費電力 134kWh 距離 ÷ 電費
電気代 1,787円 深夜電気単価

※上の表(電気代と消費電力量)に含まれる電気自動車の電力だけを抜き出したもの。走行距離、平均電費はNissanConnectアプリによる。

過去イチの消費電力だが内訳は違う

12月の消費電力は入居以来最大の1296kWhです。それでも購入電力量や深夜電気の割合を比べると昨年までとは大きな違いが出ています。

買電量993kWhは過去イチではない

消費電力は過去イチでしたが、買電量で比較すると過去2年の冬より若干少なめ。

  • 2021年1月:1157kWh
  • 2022年1月:1173kWh

買電量ではこの2ヶ月のほうが約150kWh多く購入しています。これは太陽光発電による違い。

太陽光を導入したのは2022年11月なので、上の2ヶ月は太陽光のない頃。冬は発電量が少ないとはいえ、自家発電・自家消費の効果が確認できます。

買電のうち930kWhが深夜電気

さらに買電について深掘りすると、993kWhの94%に当たる930kWhを深夜電気で購入しています。先ほどの2ヶ月で確認すると、

  • 2021年1月:昼間 392kWh 深夜 765kWh
  • 2022年1月:昼間868kWh 深夜 305kWh
  • 2023年12月:昼間63kWh 深夜 930kWh

割高な昼間電気を減らし割安な深夜電気を増やすことができています。これは蓄電池・EV・V2Hにより71kWhもの蓄電能力のおかげです。

EV走行電力で134kWh

消費電力1296kWhの中には電気自動車の走行電力134kWhも含まれています。走行電力分を引くと1,162kWhなので先ほどの2ヶ月と同等水準になります。

電気自動車導入前はガソリンを購入していたので、ガソリン代を含めたエネルギーコストで比較すると5千円ほど安くなっています。

発電量は12月が底

日照時間が最も短い12月は発電量も最小です。冬至を過ぎてじわじわと発電量が増えてくる見込み。過去の発電量では

  • 1月:335kWh
  • 2月:406kWh
  • 3月:567kWh

しばらくは消費電力の多い月が続きますが、それでも発電量の増加が見込めると楽観できます。

設備がなければいくらだったか?

太陽光やトライブリッド蓄電システムの効果確認ですが、この12月の場合ガソリン代と昼間電気の削減がポイントです。

太陽光・トライブリッド・EVがなければ?

設備がない場合のエネルギーコストは43,543円で、電気代を9,208円削減できました。EVの走行距離が短くガソリンとのコスト差が少なく、思ったほど削減できませんでした。

太陽光・トライブリッド・EV無しの試算

金 額 電力量
基本料金 2,952円 10kVA
昼 間 25,770円 930kWh
深 夜 7,250円 366kWh
ガソリン代 7,570円 42.5L
合 計 43,543円 1,296kWh

(計算方法)自家消費をゼロにし昼間電力で追加、売電収入もゼロにしてます。EVの消費電力を深夜電力から引いて代わりにガソリン代を追加。

売電がなくなればいくら?

12月の太陽光自家消費率は97%。EV・V2Hを導入してからで最高の自家消費率です。これだけ自家消費率が上がるとほとんど変わりません。

売電分を自家消費した場合の試算

金 額 電力量
売 電 119円 7kWh
自家消費 ▲245円
差し引き ▲126円

通算でいくら安くなってるか?

今年1月以降のエネルギーコスト削減額をまとめてます。月によって設備の状況が違うので今年は目安です。

(参考)設備導入の経緯

  • 1月〜5月:太陽光・蓄電池・ハイブリッド車
  • 6月:太陽光・蓄電池・EV
  • 7月以降:太陽光・蓄電池・EV・V2H

1年間の通算エネルギー代

設備代を含めた通算のエネルギーコストです。

1ヶ月平均のエネルギーコストは11月時点で25,948円だったのが、12月は26,647円でした。12月の買電が多かったことで700円弱増えました。

  • 2023年の総エネルギー代:319,765円
  • 車以外の電気代:156,551円
  • 売電額:▲33,133円
  • ガソリン代(~5月):46,975円
  • EVの電気代(6月~):17,039円
  • 設備代:132,333円

1年間の通算削減額

設備・EVがない場合を試算すると、2023年のエネルギーコストは413,188円。設備費用を含めて1年間で「▲93,423円」となりました。

5月までのガソリン代46,975円が含まれているので、EVに置き換え、自家消費の増加で総削減額は15万円前後になる見込みです。

まとめ

最後に12月電気代についてまとめます。特徴的なポイントは消費電力とその内訳です。

  • 消費電力は1,296kWhで過去イチ
  • 買電量で比較すると冬季としては今まで通り
  • ただし、今年はEVの走行電力(134kWh)を含む
  • 71kWhの蓄電能力で深夜電気比率は94%
  • 2023年のエネルギーコストは319,765円で9.3万円の削減
  • 上半期のガソリン購入がなければ15万円前後の削減

最後まで読んで頂きありがとうございます。他の月については、タグ「毎月の電気代」からどうぞ。

雲のような座り心地?!「COFO Chair Pro」の良い点・気になる点

2年前にフィンユールのリーディングチェアを購入しデスクチェアとして使ってきました。座り心地がよく気に入っていますが、難点はデスク(IKEA トロッテン)と高さが合わず肩が凝ること。

クッションを置いて座面を上げて使ってましたが、フリーランスとしての独立を控え「雲のような座り心地」とされるデスクチェア「COFO Chair Pro」を購入。

今回の記事では、COFO Chair Proを実際に使った感想を紹介します。100点とは言いませんが概ね満足して使っています。

※フィンユール「リーディングチェア」購入時の記事はこちら

※IKEA「トロッテンデスク」購入時の記事はこちら

– 使用状況のメモ –

  • 購入時期:2023年9月(4ヶ月使用)
  • 作業内容:PC作業(ウェブ制作・記事執筆)
  •   〃  時間:1日あたり7~12時間
  •   〃  頻度:週4~5日
  • 床材:突板フローリング
  • デスク:IKEA トロッテン(天板高75cm)
  • 理想的な天板と座面差:27cm(現30cm)

デスクでなくチェアを変えた理由

「椅子は体に合うものを使うこと」が大前提。その上で、「体に合った椅子」に合うデスクを選ぶべきだと考えています。

しかし、「天板高68cm」「予算内(=3~4万円)」という条件を満たすデスクは見つからず。デスク基準でチェアを選ぶのは不本意ですが、今回は諦めて方針変更です。

  • 座面高48cm(75cm – 27cm)
  • 長時間座っていても快適で
  • 予算内(3~4万円)に収まる

この3つの条件を満たすデスクチェアを探すことにしました。

選んだのはCOFO Chair Pro

「そんな都合の良く見つかるか?」と思いましたが、意外と見つかりました。それが「COFO Chair Pro」です。

3つの椅子選びの条件に対して、

  • 座面高は48cm~56cmの範囲で調整可能
  • 座面・背当てはメッシュ素材で蒸れない
  • 格納式のフットレストも装備
  • リクライニング機能もついてる
  • PUのキャスターなので静か
  • 値段はお手頃価格の4万円

十分に満足できるスペックです。人気商品ですが、たまたま入荷直後とのことで在庫あり。エルゴチェアは初めてですが思い切って発注しました。

使って良いと感じる点

ここからは「COFO Chair Pro」を実際に使った感想です。まずは良いと感じるところを紹介します。

デスクと座面の高さはOK

まずは買い替えの1番の理由、デスクとの高さ問題。

この椅子に変えてから肩の力が抜けるようになり、以前のような肩こりがなくなりました。今までは無理な姿勢で作業していたと良くわかりました。

面材がメッシュで蒸れない、痛くない

面材のメッシュ素材は適度な張り感で長時間座っていても痛くなりません。メッシュなので当然ムレ知らず。

今までは座面がレザー張りで夏はムレが気になりましたが、これならオールシーズン安心です。

「メッシュ周りのプラスチック部品(フレーム)が当たって痛い」という口コミがありましたが、今のところフレーム部品が体に触れることはありません。。

フットレストがかなり快適

初めてのフットレストは思っていた以上に快適。休憩時はもちろんですが、作業中にも引き出して使っています。

引き出して足を伸ばすと太もも裏の圧迫が少なくなり、足先がじんわりと暖かくなります。むくみ防止や冷え性対策でも良さそうに感じます。

パッケージは親切で組み立ては悩まない

購入前に不安だった組み立てですが、パッケージが親切丁寧で迷うことなく組み立てできました。

一部重い部品があるので女性だと苦労するかもしれません。必要な工具も付属してます。床の傷つき防止用に大きなエアキャップシートが入っていたのは驚きでした。

使っていて気になる点

最後に使っていて気になる点です。満足だけど100点ではないと感じる理由です。

たまにガタつく

座った状態で体を左右に動かすと、座面下からガタ付きや部品の擦れる音が聞こえます。不安になるほどではありませんが、ちょっと気になります。

長期間使うものなので、ネジの緩みや部品の劣化は避けられません。そういった不具合に気づくには音はとても重要なので、初期状態ではガタ付きや音はしない方が良いと思います。

微調整ができない

値段が安いので仕方ないですが、座面や背当ての位置が調整できないの残念です。また、4段階リクライニングなので「あとちょっと倒したい」ができません。上位グレードのPremiumは無段階になってますね。

リクライニングは慣れがいる

リクライニングは動きが独特。座面左後ろのレバーを持ち上げ、背当てに体重をかけると「カチッ」と音がしてロックが解除されます。

また、リクライニングが戻るときの力は強めです。結構な反発力で戻ってくるので、特にフットレストを出した状態で戻す時はバランスを崩さないように注意が必要です。

アームレストは4Dが良い

Proグレードのアームレストは高さを変えることしかできません。腕を置くだけならば問題ありませんが、デスクワーク中は前後位置と左右角度が変えられると便利です。

アームレスト上面は腕を置きやすいように湾曲してますが、斜めに腕を置く時はこの湾曲がかえって気になります。

まとめ:価格を含めて満足度は高い

購入した「COFO Chair Pro」について、使って感じる良い点・気になる点を紹介しました。気になる点もありますが、価格・品質・使い心地のバランスが取れた良い商品だと思います。デスクチェアを探している方は、検討してみてはいかがでしょうか?

今回ご紹介した商品はこちらです(広告商品リンク)

(参考)比較したデスクチェア

参考まで、今回比較検討したデスクチェアを紹介します。

Aeron Chair(Herman Miller)

エルゴノミックチェアのベンチマーク「アーロンチェア」です。体格に合わせて3つのサイズから選びます。
何度も座ったことがあり、座りやすく頑丈で長持ちすることも知っていますが値段が高い。次のデスクチェアはアーロンが買えるように頑張ろう。
商品はこちらです(広告商品リンク)

Enjoy2(Ergohuman)

Enjoy2はエルゴヒューマンのベースグレード。体に合わせて座面や背当て、腰当てを細かく調整でき、座面に至っては前傾させることもできます。
商品はこちらです(広告商品リンク)

COFO Chair Premium(COFO)

今回購入したProの上位グレードです。座面の奥行き、背当ての位置、無段階リクライニングなど欲しい機能は網羅されてますが、予算オーバーでした。リクライニングの反発力調節があるのも良いです。
商品はこちらです(広告商品リンク)

Grow Spica Base(Rasical)

COFO ChairのPremium同等の機能がついて値段はCOFOより安い。それでも予算オーバーでしたが…。COFO Premiumを考えるなら比較対象になると思います。
商品はこちらです(広告商品リンク)

床暖房の開始と発電減少で買電が増加、11月の電気代は45%UP

電気代が落ち着いたのも束の間、床暖房の稼働開始です。昨年は12月から動かしたので今年は1ヶ月早くスタート。新築から4回目の冬、ちょっと気が緩んでるのかもしれません。

11月は総消費電力:946kWh・支払電気代:1.6万円となり、冷暖房を使わなかった10月に比べて電気代は45%UPとなりました。

11月の電気状況について紹介します。

(参考)我が家の電気関連スペック

  • 電気契約:オール電化 10kVA
  • パワコン:トライブリッドパワコン
  • 太陽光発電:5.6kW
  • 蓄電池:4.9kWh
  • V2H:トライブリッドV2H
  • EV:日産ARIYA(66kWh)
  • 床暖房:温水蓄熱式75畳
  • エコキュート:460L

2023年11月の電気代

11月の売買電・自家消費状況を紹介します。オール電化+電気自動車のため、エネルギーコストは「支払電気代ー売電収入+設備費用(太陽光・V2Hなど)」で計算してます。

電気代と消費電力量

我が家は蓄熱式の床暖房なので、寒い時に動かすというより自動運転で常時稼働。11月頭から低温設定で24時間稼働を開始です。

金 額 電力量
買 電 16,170円 636kWh
自家消費 310kWh
売 電 ▲442円 26kWh
設備代 11,333円
合 計 27,062円 946kWh

※設備代に含まれるのは太陽光パネル、パワコン、蓄電池、V2Hの費用。補助金を差し引いた支払額を15年償却で計算しています。

電気自動車の電力

10月の平均電費は6.0km/kWhでしたが、11月は5.5km/kWhへ低下。朝夕の送り迎えが増えたことで暖房使用が増加。短距離が多く回生エネルギーも少な目です。

走行距離 1,320km
平均電費 5.5km/kWh
消費電力 240kWh 距離 ÷ 電費
電気代 3,199円 深夜電気単価

※上の表(電気代と消費電力量)に含まれる電気自動車の電力だけを抜き出したもの。走行距離、平均電費はNissanConnectアプリによる。

オール電化の冬の始まり

我が家の冬は電気代がかかります。一番の理由は暖房、他には給湯も電気代が上がる要因。さらに、今年からは電気自動車も追加になりました。

消費電力は再び1,000kWh弱

10月に746kWhまで下がった消費電力は、11月は946kWhで200kWhの増加。1,000kWhの大台に近づいてきました。

  • 床暖房の24時間稼働開始
  • エコキュートの消費電力増加
  • 電気自動車の電費悪化

※具体的な数字はありませんが食洗機(海外製70℃洗浄)も消費電力は上がってるはずです。

また、昨年と比較すると消費電力は4割(257kWh)増加。昨年11月は床暖房を使わなかったこと、車がガソリンだったことが原因です。

発電量は大きく落ち込む

10月は511kWh発電して喜びましたが、11月に入り発電量は大幅に減少。336kWhまで減りました。

日照時間や日射角度が変わった他、太陽の軌道が下がり南東の山陰に入る時間が増えたことも減少理由です。

電気自動車の電費はじわりとダウン

16km/kWhまで改善していたEVの電費は、11月に入り5.5km/kWhまで悪化。

朝夕が冷え込むにつれて、駅までの移動手段が自転車から車に変化しました。肌寒いのでついつい暖房を入れてしまいます。また、八ヶ岳への旅行も悪化の原因。現地での山道走行でかなり電費が悪化したようです。

EV・蓄電池は深夜電気主体に

9月までは太陽光電力をEV・蓄電池に充電し日没以降に使う、買電をミニマムにする運用でした。

発電量が激減したため運用を変更し、EVは深夜電気・蓄電池は太陽光の余剰電力で充電。「電気を買わない」から「「安い電気を買う」という変更です。

設備がなければいくらだったか?

太陽光やトライブリッド蓄電システムの効果確認です。消費電力が減っても売電が増えない点がポイントです。

太陽光・トライブリッド・EVがなければ?

設備がない場合のエネルギーコストは39,092円。電気代を12,030円削減できた計算です。深夜電気でも燃調費や再エネ賦課金は昼と同額で付加されます。購入電力が増える限り、削減額は小さくなります。

太陽光・トライブリッド・EV無しの試算

金 額 電力量
基本料金 2,952円 10kVA
昼 間 14,024円 390kWh
深 夜 15,616円 556kWh
ガソリン代 14,326円 77.6L
合 計 39,092円 946kWh

(計算方法)自家消費をゼロにし昼間電力で追加、売電収入もゼロにしてます。EVの消費電力を深夜電力から引いて代わりにガソリン代を追加。

売電がなくなればいくら?

11月も太陽光の自家消費率は9割を超えました。昨年の自家消費率は6~7割だったので、EV・V2Hが機能していることがよく分かります。

売電分を自家消費した場合の試算

金 額 電力量
売 電 442円 26kWh
自家消費 ▲913円
差し引き ▲471円

通算でいくら安くなってるか?

今年1月以降のエネルギーコスト削減額をまとめてます。月によって設備の状況が違うので今年は目安です。

(参考)設備導入の経緯

  • 1月〜5月:太陽光・蓄電池・ハイブリッド車
  • 6月:太陽光・蓄電池・EV
  • 7月以降:太陽光・蓄電池・EV・V2H

11月までの通算エネルギー代

設備代を含めた通算のエネルギーコストです。

11月のエネルギーコストは大幅に上がりましたが、月平均のエネルギーコストは大きく変わりませんでした。先月時点で25,837円だったのが、11月は25,948円で微増という結果です。

  • 1月〜11月の総エネルギー代:285,430円
  • 車以外の電気代:135,217円
  • 売電額:▲32,572円
  • ガソリン代(~5月):46,975円
  • EVの電気代(6月~):15,251円
  • 設備代:121,000円

11月までの通算削減額

設備・EVがない場合を試算すると、1月~11月のエネルギーコストは369,564円。設備費用を含めて1~11月で「84,215円」とようやく大台に乗りました。

5月までのガソリン代46,975円が含まれているので、EVに置き換え場合の削減額は13万円前後となります。

まとめ

最後に11月電気代についてまとめます。

早くも床暖房を稼働した11月のポイントは次4点です。

  • 床暖房の稼働開始で先月比200kWhの消費増
  • 昨年比では床暖房とEVで257kWhの消費増
  • 11月の発電量は発電時間の減少から激減
  • EV・蓄電池の充電で深夜電気を活用する運用に

冬本番に向けて消費電力はさらに増加します。2月のピークには1400kWhぐらいまで増える見込みです。

最後まで読んで頂きありがとうございます。他の月については、タグ「毎月の電気代」からどうぞ。

冷房停止は効果絶大!太陽光も順調で10月の電気代は大幅減

ようやく気温が下がり始めた10月。それでも今年は晴れが多く、最高気温が20℃を下回ったのはたったの2日間だけでした。

10月は総消費電力:746kWh・支払電気代:9千円となりました。前月と比較すると消費電力が大幅に減り電気代も激減。やはり冷房を止めた効果は大きいです。

10月の電気状況について紹介します。

(参考)我が家の電気関連スペック

  • 電気契約:オール電化 10kVA
  • パワコン:トライブリッドパワコン
  • 太陽光発電:5.6kW
  • 蓄電池:4.9kWh
  • V2H:トライブリッドV2H
  • EV:日産ARIYA(66kWh)
  • 床暖房:温水蓄熱式75畳
  • エコキュート:460L

2023年10月の電気代

10月の売買電・自家消費です。オール電化+電気自動車のため、エネルギーコストは支払電気代ー売電収入+設備費用(太陽光・V2Hなど)で計算します。

電気代と消費電力量

気温が下がってきたので冷房を止められたことが大きな変化。天気の良い日も多く発電も順調です。発電電力をほぼ自家消費できているのもポイントです。

金 額 電力量
買 電 8,921円 280kWh
自家消費 466kWh
売 電 ▲765円 45kWh
設備代 11,333円
合 計 19,483円 746kWh

※設備代に含まれるのは太陽光パネル、パワコン、蓄電池、V2Hの費用。補助金を差し引いた支払額を15年償却で計算しています。

電気自動車の電力

9月の平均電費は5.2km/kWhでしたが、10月は6.0km/kWhへ改善。冷暖房を使わなかったことが電費改善の理由です。

走行距離 834km
平均電費 6.0km/kWh
消費電力 139kWh 距離 ÷ 電費
電気代 1,881円 深夜電気単価

※上の表(電気代と消費電力量)に含まれる電気自動車の電力だけを抜き出したもの。走行距離、平均電費はNissanConnectアプリによる。

電気代が大幅に減った理由

前月と比較すると5千円も電気代が減りました。電気代が減ったポイントを紹介します。

消費電力が大幅減

消費電力はピークの8月に比べて半分近くまで減りました。9月と比較しても3割減ってます。

  • EVの電費が向上し消費電力が減った
  • 外気温が落ち着いてきたため冷房停止

暑さに弱い犬を飼っているため室温23℃を目安に冷房を動かします。10月に入って冷房なしでも室温は22℃前後。冷房を止めた効果は大きいです。

発電量は意外と減らず

9月の発電量が600kWh弱だったので不安でしたが10月は511kWhを発電。結果、購入電力は280kWhにとどまりました。

冷房を止めて増えた余剰電力は蓄電池とEVへ充電。買電量は45kWhなので9割以上を自家消費に回せています。EV・V2H・蓄電池の効果が発揮されました。

燃料調整費はほぼステイ

先月は3円の値上がりで驚きましたが、今月は先月と同水準の燃調費。燃調費や再エネ賦課金の総額も減るので、買電量の多寡は電気代への影響が大きいです。

電力の6割が太陽光発電

「消費電力の減少」「順調な太陽光発電」「EV・蓄電池への充電」がうまくかみ合った結果、消費電力の6割を太陽光で賄うことができました。

設備がなければいくらだったか?

太陽光やトライブリッド蓄電システムの効果確認です。消費電力が減っても売電が増えない点がポイントです。

太陽光・トライブリッド・EVがなければ?

設備がない場合のエネルギーコストは30,974円。設備ありに比べて11,485円割高です。太陽光電力を夕方以降に使うことで、割高な昼間電力の購入を47kWhに抑えています。

太陽光・トライブリッド・EV無しの試算

金 額 電力量
基本料金 2,952円 10kVA
昼 間 18,447円 513kWh
深 夜 6,543円 233kWh
ガソリン代 9,051円 55.8L
合 計 30,974円 746kWh

(計算方法)自家消費をゼロにし昼間電力で追加、売電収入もゼロにしてます。EVの消費電力を深夜電力から引いて代わりにガソリン代を追加。

売電がなくなればいくら?

9月に続き10月も自家消費率は9割を超えます。悲しいぐらいの売電額ですが、実際は購入電力を減らす方向で効いています。

売電分を自家消費した場合の試算

金 額 電力量
売 電 765円 45kWh
自家消費 ▲1,581円
差し引き ▲816円

通算でいくら安くなってるか?

今年1月以降のエネルギーコスト削減額をまとめてます。月によって設備の状況が違うので今年は目安です。

(参考)設備導入の経緯

  • 1月〜5月:太陽光・蓄電池・ハイブリッド車
  • 6月:太陽光・蓄電池・EV
  • 7月以降:太陽光・蓄電池・EV・V2H

10月までの通算エネルギー代

設備代を含めた通算のエネルギーコストです。

10月のエネルギーコストが少なかったため、月平均のエネルギーコストはさらに減少。先月時点で26,542円だったのが、10月には25,837円まで低下しました。

  • 1月〜10月の総エネルギー代:258,368円
  • 車以外の電気代:122,246円
  • 売電額:▲32,572円
  • ガソリン代(~5月):55,995円
  • EVの電気代(6月~):12,052円
  • 設備代:109,667円

10月までの通算削減額

設備・EVがない場合を試算すると、1月~10月のエネルギーコストは330,564円。設備費用を含めて1~10月で「72,196円」の削減となりました。

まとめ

最後に10月電気代についてまとめます。

発電量・消費電力の動きがうまくかみ合い大幅な電気代削減になりました。10月のポイントは次4点です。

  • 冷房の停止で消費電力が大幅に減少
  • 発電量は意外と多く511kWh
  • 蓄電池・V2Hで自家消費率90%以上をキープ
  • 冷暖房無しでEVの経済性が際立った

これぐらいで1年推移してくれるとありがたいですがそうも行かないようです。そろそろ床暖房を入れたいという声が聞こえてきました。

最後まで読んで頂きありがとうございます。他の月については、タグ「毎月の電気代」からどうぞ。

予想外に高かった9月の電気代、理由は値上げ・気温・発電量

ウェザーニュースによると9月の気温は1ヶ月を通して全国的に平均気温を上回ったそうです。本当に暑かった。

9月は総消費電力:1,074kWh・支払電気代:1.4万円という結果になりました。8月と比較すると消費電力が3割減少しましたが電気代は微増。もう少し下がると期待してたので残念です。

9月の電気状況について紹介します。

(参考)我が家の電気関連スペック

  • 電気契約:オール電化 10kVA
  • パワコン:トライブリッドパワコン
  • 太陽光発電:5.6kW
  • 蓄電池:4.9kWh
  • V2H:トライブリッドV2H
  • EV:日産ARIYA(66kWh)
  • 床暖房:温水蓄熱式75畳
  • エコキュート:460L

2023年9月の電気代

9月の売買電・自家消費です。オール電化+電気自動車のため、エネルギーコストは支払電気代ー売電収入+設備費用(太陽光・V2Hなど)で計算します。

電気代と消費電力量

8月に比べると9月の買電は547kWhで83kWhの減少。消費電力量(買電+自家消費)は3割も減ってますが、なぜか電気代は24,687円と微増。

金 額 電力量
買 電 14,373円 547kWh
自家消費 527kWh
売 電 ▲1,020円 60kWh
設備代 11,333円
合 計 24,687円 1,074kWh

※設備代に含まれるのは太陽光パネル、パワコン、蓄電池、V2Hの費用。補助金を差し引いた支払額を15年償却で計算しています。

電気自動車の電力

8月の平均電費は4.5km/kWhでしたが、9月は5.2km/kWhと大幅に改善。走行距離も3割少ないので、電気代も下がるはずですが…。

走行距離 949km
平均電費 5.2km/kW
消費電力 183kWh 距離 ÷ 電費
電気代 3,791円 深夜電気単価

※上の表(電気代と消費電力量)に含まれる電気自動車の電力だけを抜き出したもの。走行距離、平均電費はNissanConnectアプリによる。

電気代が上がった理由

電気自動車の電費改善など消費電力は減ったのに電気代は微増。謎の背景にはいくつかの原因がありました。

消費電力は思ったほど減らず

消費電力は8月比で3割減ってますが、1,000kWhの消費電力は7月と同程度。実際は思ったほど減ってません。

  • 冷房の設定温度UPでEVの電費が改善(犬を乗せる機会減)
  • 在宅時間が減って電力消費が減少(昼食調理など)
  • 気温が高く家の冷房は設定温度の変更なし

犬がいるので人がいなくてもエアコンは止められず。9月も24時間冷房をつけっぱなしだったため、消費電力は1,000kWhを超えました。

太陽光発電が大幅に減った

秋雨の季節ですが、6月程度の発電量を期待していました。実際は、大幅に少なく発電量は6月に及ばず。

8月は811kWhを発電し702kWhを自家消費しましたが、9月は588kWhしか発電せず自家消費も527kWhまで減少。これは6月の発電量(623kWh)を下回る数字です。

燃料調整費の値上がり

最大の原因は燃料調整費の値上がり。8月の燃調費は▲12.22円/kWhでしたが、9月は▲9.23円/kWhと3円の値上がり。547kWhの購入なので1,641円の増額です。

値上がりのインパクトが大きかった

消費電力が減らない中で発電量が不足し、買電は思ったほど減らず。値上がり分のコストを吸収できず電気代は微増となりました。

設備がなければいくらだったか?

太陽光やトライブリッド蓄電システムの効果確認です。発電量が600kWhを切るのは、EV・V2H導入後初めてのことです。

太陽光・トライブリッド・EVがなければ?

設備がない場合のエネルギーコストは40,019円。設備ありに比べて15,332円も割高です。EV・蓄電池を駆使して発電電力の9割を自家消費した効果です。

太陽光・トライブリッド・EV無しの試算

金 額 電力量
基本料金 2,952円 10kVA
昼 間 20,571円 572kWh
深 夜 14,096円 502kWh
ガソリン代 10,809円 55.8L
合 計 40,019円 1,074kWh

(計算方法)自家消費をゼロにし昼間電力で追加、売電収入もゼロにしてます。EVの消費電力を深夜電力から引いて代わりにガソリン代を追加。

売電がなくなればいくら?

9月は太陽光電力の9割を自家消費した結果、買電は60kWhと激減しました。それでも100%自家消費できれば、値上がりの半分以上は取り返せたはずです。

売電分を自家消費した場合の試算

金 額 電力量
売 電 1,020円 60kWh
自家消費 ▲2,108円
差し引き ▲1,088円

通算でいくら安くなってるか?

今年1月以降のエネルギーコスト削減額をまとめました。月によって設備の状況が違うので今年は目安です。

(参考)設備導入の経緯

  • 1月〜5月:太陽光・蓄電池・ハイブリッド車
  • 6月:太陽光・蓄電池・EV
  • 7月以降:太陽光・蓄電池・EV・V2H

9月までの通算エネルギー代

設備代を含めたエネルギーコストの通算です。

9月の電気代は上がりましたが、割高なガソリン代(1~5月)のインパクトが薄まった結果、月平均では2.7万円を切る水準まで低下してます。

  • 1月〜9月の総エネルギー代:238,879円
  • 車以外の電気代:115,206円
  • 売電額:▲31,807円
  • ガソリン代(~5月):55,995円
  • EVの電気代(6月~):10,172円
  • 設備代:98,333円

9月までの通算削減額

設備・EVがない場合を試算すると、1月~9月のエネルギーコストは299,595円。設備費用を含めて1~9月で「60,716円」の削減となりました。

まとめ

最後に9月電気代についてまとめます。

発電量・消費電力・燃調費とマイナス要素の多い月でしたが、それでも設備無し・ガソリン車に比べて1.5万円削減できたの大きいです。

  • 少ないながらも600kW弱発電した太陽光の効果
  • 少ない発電を効率よく自家消費できた蓄電池・V2Hの効果
  • ガソリンより割安な電気自動車のエネルギーコスト

12月に向けて消費電力は床暖房で増加する一方で、発電量は季節とともに減少します。今後は、太陽光電力を夜に使う運用から深夜電気を昼に使う運用にシフトします。

最後まで読んで頂きありがとうございます。他の月については、タグ「毎月の電気代」からどうぞ。

8月の電気代 猛暑でエアコンがフル稼働!それでも電気代は1.2万円

東京では52日連続で猛暑日が続くなどとにかく暑かった8月。7月に消費電力が過去イチを記録した直後、8月はそれを上回る1341kWhです。

暑さ以外にも、夏休みの連休で「家での調理が増えた」「暑い中の外出でEVの電費が悪化した」といったことも消費電力が増えた要因です。

消費電力の多い少ないは、気温だけでなく休日の数にも影響されるということがよくわかる結果です。8月の電気代をまとめます。

(参考)我が家の電気関連スペック

  • 電気契約:オール電化 10kVA
  • パワコン:トライブリッドパワコン
  • 太陽光発電:5.6kW
  • 蓄電池:4.9kWh
  • V2H:トライブリッドV2H
  • EV:日産ARIYA(66kWh)
  • 床暖房:温水蓄熱式75畳
  • エコキュート:460L

2023年8月の電気代

最初に8月の電気代、消費電力量、電気自動車で使った電力量についてまとめます。

我が家はオール電化なのでガス代は不要、電気自動車でガソリン代も不要、太陽光など設備費用を含むので正味のエネルギーコストになります。

電気代と消費電力量

金 額 電力量
買 電 14,395円 639kWh
自家消費 702kWh
売 電 ▲1,853円 109kWh
設備代 11,333円
合 計 23,875円 1,341kWh

※7月に比べて売電が半分に減りました。発電量811kWhの86%を自家消費。良いかんじ。

※設備代に含まれるのは太陽光パネル、パワコン、蓄電池、V2Hの費用。補助金を差し引いた支払額を15年償却で計算しています。

電気自動車の電力

走行距離 1,260km
平均電費 4.6km/kW
消費電力 274kWh 距離 ÷ 電費
電気代 4,869円 深夜電気単価

※上の表(電気代と消費電力量)に含まれる電気自動車の電力だけを抜き出したもの。走行距離、平均電費はNissanConnectアプリによる。

消費電力の記録更新

先月過去イチを記録した消費電力量ですが、8月はさらに記録を更新しました。原因は次の3つです。

記録的な猛暑続きの8月

原因の1つは猛暑日続きによるエアコン電気代の増加。

我が家の地域は海に近い田舎なので、同じ神奈川でも横浜など都心部に比べれば気温は若干低め。それでも最高気温が30度を下回る日は1日もありませでした。

犬がいるのでエアコンを切るわけにもいかず。200Vの大型を含む3台のエアコンを23度設定で止めることなく動かし続けた結果、消費電力は先月よりも増加しました。

自宅調理が増加

2つ目の原因は自宅調理の増加。オール電化だと調理の増加は電気代に直結します。

夫婦共働きなので、平日は家で昼食を食べることはありません。夏休みの間は家で昼食を取ることが増えるので、IHヒーター・電子レンジ・食洗機など調理家電を中心に消費電力が増えました。

また、時間にゆとりが出るので朝食・夕食も少し手の込んだものになります。結果、食事に関わる消費電力はかなり増えたと感じています。

EVの消費電力は変わらず

3つ目の原因はEVの消費電力。走行距離は微減でしたが、電費が悪化して消費電力は7月より増加しました。

我が家の地域はいわゆる「夏の観光地」です。至る所が大渋滞なので車(EV)での外出は減るだろうと予測していました。

実際は、時間をずらすために朝夕2回に分けて出かけていたので、外出内容のわりに走行距離が多い印象です。月間走行距離は1,260kmと、前月の1,336kmと比べてそれほど変化なし。

また、外気温が高くエアコンもフル稼働。7月の電費(5km/kWh)に比べて8%ダウンの4.6km/kWhまで電費が悪化しました。

設備がなければいくらだったか?

高額な太陽光やトライブリッド蓄電システムの効果確認です。発電量が多い時期なので、昼の電気を貯めて夜に使えると効率よく自家消費を増やせます。

太陽光・トライブリッド・EVがなければ?

太陽光・トライブリッドの効果確認です。合計金額41,652円で設備ありに比べて17,777円も割高。導入効果は十分です。

(計算方法)自家消費をゼロにし昼間電力で追加、売電収入もゼロにしてます。EVの消費電力を深夜電力から引いて代わりにガソリン代を追加。

太陽光・トライブリッド・EV無しの試算

金 額 電力量
基本料金 2,952円 10kVA
昼 間 17,794円 756kWh
深 夜 4,935円 397kWh
ガソリン代 14,323円 74.1L
合 計 44,652円 1,067kWh

売電がなくなればいくら?

8月は売電量が少なく、ほぼ自家消費できました。そのため、全てを自家消費しても大きな変化はありません。

売電分を自家消費した場合の試算

金 額 電力量
売 電 1,853円 109kWh
自家消費 ▲3,503円
差し引き ▲1,650円

通算でいくら安くなってるか?

今年1月からの電気代、電気代削減額をまとめました。月によって設備の状況が違うので、今年はあくまで目安です。

(参考)設備導入の経緯

  • 1月〜5月:太陽光・蓄電池・ハイブリッド車
  • 6月:太陽光・蓄電池・EV
  • 7月以降:太陽光・蓄電池・EV・V2H

8月までの通算エネルギー代

太陽光などの設備代を含めた通算のエネルギーコストです。ガソリン代のウェイトが大きく月平均では28,000円。

冬に向けて冷暖房費が下がること、ガソリン代がなくなることを加味すると月平均は下がっていく見込みです。

  • 1月〜8月のエネルギー代:214,192円
  • 車以外の電気代:103,346円
  • 売電額:▲30,787円
  • ガソリン代(~5月):46,975円
  • EVの電気代(6月~):7,658円
  • 設備代:87,000円

8月までの通算削減額

設備・EVがない場合を試算すると、1月~8月のエネルギーコストは「259,586円」でした。
設備費用を含めても1~8月で「45,394円」の削減です。(1~5月のガソリン代が足を引っ張ってます。)
太陽光の発電量が大きいこと、エアコンによる消費電力の増加で、7月以降は削減額が大きく伸びています。

まとめ

最後に8月電気代についてまとめます。800kWhもの発電量がありながら自家消費率86%は、蓄電池・EVの効果がよく出た結果です。

  • エネルギーコストの総額は23,875円
  • 太陽光発電は順調だが、猛暑で冷房・EVの消費電力が大きかった
  • 自家消費率は86%と高く、電気代を抑える効果は十分
  • 8月までの通算エネルギー代は 214,192円
  • 8月までの通算削減額は 69,278円

最後まで読んで頂きありがとうございます。他の月については、タグ「毎月の電気代」からどうぞ。

7月の電気代 消費電力は過去イチ、苦境を救った太陽光とV2H

今年の7月は前半で天気が悪く後半に晴天が続きました。

気温の上昇とともに消費電力は大台の1000kWhを突破、我が家の夏の消費電力としては過去イチ。

それでも、電気代ではEV電力を含めても20,000円程度。設備なしの試算と比べれると24,000万円も削減できました。

また、自家消費率が80%を割り込んだので、もっと自家消費を増やせばさらに安くできたはずです。

7月の電気代をまとめます。

(参考)我が家の電気関連スペック

  • 電気契約:オール電化 10kVA
  • パワコン:トライブリッドパワコン
  • 太陽光発電:5.6kW
  • 蓄電池:4.9kWh
  • V2H:トライブリッドV2H
  • EV:日産ARIYA(66kWh)

2023年7月の電気代

最初に7月の電気代、消費電力量、電気自動車で使った電力量についてまとめます。

オール電化でガス代は不要、電気自動車でガソリン代も不要、太陽光など設備費用も含みなので、これが我が家の正味のエネルギーコストです。

電気代と消費電力量

金 額 電力量
買 電 12,838円 498kWh
自家消費 660kWh
売 電 ▲3,536円 208kWh
設備代 11,333円
合 計 20,628円 1,158kWh

※売電がもったいないです。後ほど紹介しますが、これが自家消費できるともっと電気代は下がります。

※設備代に含まれるのは太陽光パネル、パワコン、蓄電池、V2Hの費用。補助金を差し引いた支払額を15年償却で計算しています。

電気自動車の電力

走行距離 1,336km
平均電費 5km/kW
消費電力 267kWh 距離 ÷ 電費
電気代 5,022円 深夜電気単価

※上の表(電気代と消費電力量)に含まれる電気自動車の電力だけを抜き出したもの。走行距離、平均電費はNissanConnectアプリによる。

過去イチ電気を使った今年の7月

この家に住んでから最大の消費電力量となりました。いくつか今までと異なる点があるので紹介します。

太陽光発電が過去最大

太陽光発電は868kWhでパネル設置してから最大の発電量です。月の前半に雨の日も多かったので予想以上の発電量です。

我が家の場合、南東に山があるので太陽の軌道が低い時期は発電できる時間がかなり短くなります。

この時期は軌道が高く、山陰に入る時間が短くなったことで発電量が大幅に増えたようです。

EVの走行距離も過去イチ

6月中旬に納車されたEVですが7月だけで1,336kmも走行しました。

以前のHV車(ハリアー)では毎月900km前後だったのでかなり多い。これも過去イチの記録更新です。

EVの平均電費

日産ARIYAのカタログ電費は6.6km/kWhですが、7月の平均電費は5km/kWhとかなり短め。
犬を連れて外出することが多く、常にエアコンの設定温度はLOだったことが原因。
今後、エアコンを使わない季節になればもっと良くなると考えています。

エアコン3台が24時間稼働

EVの電費と同じ理由ですが、暑さに弱い大型犬がいるのでエアコンはフル稼働です。

3台のエアコン(28畳用×1基・8畳用×2基)を、設定温度23℃で自動運転し一度も止めませんでした。

犬のためとはいえ、これだけで400kWh以上消費しているはずです。

設備がなければいくらだったか?

太陽光やトライブリッドシステムは補助金があるといっても高額。導入した効果を検証します。

太陽光・トライブリッド・EVがなければ?

まずは太陽光・トライブリッドの効果確認です。自家消費がゼロになるので、その分を昼間電力で購入することになります。また、売電収入もなくなります。

合計金額44,616円で設備ありに比べて+24,000円、導入して正解でした。

太陽光・トライブリッド・EV無しの試算

金 額 電力量
基本料金 2,952円 10kVA
昼 間 19,900円 756kWh
深 夜 7,245円 397kWh
ガソリン代 14,519円 78.6L
合 計 44,616円 1,158kWh

売電がなくなればいくら?

7月は太陽光の自家消費が伸びず、208kWhもの売電が発生。売電収入は3,536円ありましたが、買取価格が安いので自家消費の方が電気代は安くなります。

全部自家消費していたら、燃調費・再エネ賦課金込みで1,900円ほど安くなっていました。

売電分を自家消費した場合の試算

金 額 電力量
売 電 ▲3,536円 208kWh
自家消費 ▲5,439円
差し引き ▲1,903円

通算でいくら安くなってるか?

今年1月からの電気代、電気代削減額をまとめました。月によって設備の状況が違うので、今年はあくまで目安です。

(参考)設備導入の経緯

  • 1月〜5月:太陽光・蓄電池・ハイブリッド車
  • 6月:太陽光・蓄電池・EV
  • 7月以降:太陽光・蓄電池・EV・V2H

7月までの通算エネルギー代

太陽光などの設備代を含めた通算のエネルギーコストです。ガソリン代のウェイトが大きく月平均では28,000円。

冬に向けて冷暖房費が下がること、ガソリン代がなくなることを加味すると月平均は下がっていく見込みです。

  • 1月〜7月のエネルギー代:199,337円
  • 車以外の電気代:136,282円
  • ガソリン代(~5月):55,995円
  • EVの電気代(6月~):7,060円

7月までの通算削減額

設備・EVがない場合を試算すると、1月~7月のエネルギーコストは「217,940円」でした。
設備費用を含めて7月までで「27,623円」の削減です。
5月いっぱいまではガソリンを購入していたので、それがなければ削減額はさらに大きかったはずです。

まとめ

最後に7月電気代についてまとめます。全体としては設備導入の効果がよく出ていると感じます。

  • エネルギーコストの総額は20,628円
  • 太陽光発電は順調だったが、冷房・EVの消費電力が大きかった
  • 自家消費率が伸びず売電は多めで、電気代は高くなった
  • 7月までの通算エネルギー代は 199,337円
  • 7月までの通算削減額は 42,481円

最後まで読んで頂きありがとうございます。他の月については、タグ「毎月の電気代」からどうぞ。

「トクサ70株」が突然全滅!植木職人に聞いたトクサが枯れた理由とは?

新築から2年半、南面の庭で順調に生育してきたトクサが突然の全滅。ものの見事に茶色く立ち枯れです。

急遽、植木職人に来てもらい原因を調べた結果、枯れた原因は水切れと判明。しかし、2年半無事に育ってきただけに「なぜ今更?」という疑問が残ります。

実は、この立ち枯れの背景には、植え付け場所にまつわる少し複雑な事情が潜んでいました。

今回の記事では「丈夫なトクサが枯れるほどの水切れはなぜ起きたのか?」植木職人の説明を踏まえて紹介します。

トクサの話に先立ち、簡単に我が家の庭の紹介です。

建物の南側に広さ50平米の庭があり、紅梅やヤマボウシ、オタフクナンテンなど和の植物が並びます。

50平米のうち道路に面した10平米は法面。土留めブロックを設置して土を入れ平らに均す提案もありましたが、法面をそのままに自然なオープン外構を選択。

土の流出防止と道路からの視線対策で、目隠しフェンスの代わりに70株以上のトクサを植えました。

空に向かって伸びるトクサは清々しく、紅梅やヤマボウシと相まって和風のオープン外構がお気に入りでした。

根本的な理由は「水切れ」

植木職人が見た結果、トクサが全滅した理由は「水切れ」。つまり乾燥で枯れてしまったということです。

トクサはスギナと同じ仲間でとても生命力の強い植物。土の中に大きく広げる地下茎で水分・養分を蓄えるので、暑さや寒さの影響を受けにくいことが強さの理由の1つです。

「植えてはいけない植物」として紹介されることも多く、数m離れたところから突然顔を出すこともあります。

そんな丈夫なトクサが枯れるほどの水切れがなぜ起こったのか?

理由1 法面は渇きやすい

一番の理由は植えた場所の特性です。南側の道路に面した石垣上の法面ですが、法面部分は次の2つの理由から「平面部よりも渇きやすい」そうです。

土が少なく保水力が弱い

法面が乾きやすい理由の1つ目は「法面は保水力が低い」ということ。

法面を断面図で確認すると、法面は表層部分の土量が大幅に少ないことがわかります。

雨や水撒きをすると地表から浸透した水分は土中で蓄えられるます。土の量が少ない法面は保水力が弱くなります。

根を深く張る植物であれば地中深くの水分を吸い上げることができますが、トクサの地下茎は地中20~30cmのところで広がります。

保水量が少ないため、十分に水分を吸い上げられなかったと考えられます。

水が流れやすく浸透しにくい

もう1つ法面が渇きやすい理由は、水が地表流れやすく土中まで浸透しにくいこと。

水が土に染み込むには一定の時間が必要ですが、斜面になっている法面の場合、水は染み込むより先に斜面を伝って下に流れてしまいます。

このため、法面部の表面は湿っていても、地中まで水が届いていない可能性もあります。

トクサの根が広がる地中20~30cm付近だと、先ほどの保水力の低さと相まって、体積あたりの水分量はかなり少なくなるはずです。

理由2 根止め板で鉢植え状態

渇きやすい法面に加えて、水切れに大きく影響したと考えられるのが「根止め板」の存在。

地下茎が広がり過ぎないように、法面と平面の境目にあぜ板(樹脂製で高さ40cm程度)を埋め込みました。

トクサの地下茎の広がり抑えてくれてましたが、一方で、トクサが水を求めて広がることも阻害します。

この結果、トクサは鉢植えに植えられたのと同じ状態。広く水を求めて広がれる地植えと違って、鉢植え並みにこまめな水やりが必要になります。

理由3 連日の猛暑日がダメおし

保水力の弱い場所に閉じ込められた形のトクサですが、そこへ連日の猛暑日が襲い掛かります。今年の夏は57日連続真夏日で記録を更新したそうです。

南面の朝から夕方までしっかり日が当たる場所なので、多少の表面の水分はあっという間に蒸発。

連日の猛暑で気にはなっていましたが、昨年の夏は水遣りなしでも乗り越えられたので少し多めに水を撒く程度。油断していました。

今思えば、昨年の夏も茶色く立ち枯れたトクサもありました。昨年の時点でかなり厳しい環境だったのかもしれません。

環境に合わせた庭づくりが重要

今回の一件を通じて改めて感じたことは、場所ごとの環境を理解して植物を選ぶことの重要さ。

もし、ブロックで土留めして法面を平面にしてからトクサを植えていたら、今回とは違う結果になっていたと思います。

今年の夏、トクサが枯れてしまった理由をまとめます。

  1. 土が少なく保水力が弱い場所に植えた
  2. 水が流れやすく浸透しにくい場所に植えた
  3. 根止め板で広く水を求めて根を張れなかった
  4. 昨年よりも暑い日が多く水不足に陥った

法面は保水と排水の両立を

法面に植物を植える際は保水性の確保が重要だとわかりました。一方で、法面下部に水が溜まる状態だと根腐れのリスクも出てきます。

最近はロックガーデンも人気ですが、石を配置すると水の流れを阻害するので、法面でも水が地中に浸透しやすくなります。

この相性の良さに加えて、手軽にDIYで庭づくりができる点もメリット。検討する価値のある庭の作り方だと思います。

停電になったらどうするか?オール電化で特におすすめの予算別、停電対策

今年も台風シーズンが始まりました。毎年、甚大な被害が出る台風。強風や落雷、倒木による停電で大変な苦労をされた方もいると思います。

幸い長時間の停電は経験ありませんが、オール電化住宅を選んだこともあり新居の設計段階から停電対策を考えてきました。

今回の記事では設計段階で考えた停電対策を予算別に紹介します。オール電化住宅を検討中の方、停電対策を考えている方の参考になれば嬉しいです。

電気を確保する必要性

停電がどの程度、日常的に発生しているか調べてみました。東京電力パワーグリッドの停電履歴検索のデータを集計したものです。

停電の発生頻度

1週間(8月8日〜8月14日)の停電発生状況です。

30分未満 5,760軒
30分以上 4,820軒
1時間以上 10,800軒
2時間以上 4,280軒
3時間以上 6,950軒

停電の原因として多いのは

  • 設備トラブル
  • 雷の影響
  • 樹木の接触

ですが、「調査の結果特定でず」というものも散見されます。

また、表では3時間以上に含めた中には長時間広範囲にわたる停電も含まれています。

神奈川県山北町 190軒 15時間
栃木県宇都宮市 630軒 9時間
神奈川県小田原市 200軒 7時間
埼玉県秩父市 1,050軒 6時間
神奈川県箱根町 1,260軒 5.5時間
群馬県上野村 440軒 4.5時間

雷など季節要因もありますが、特別な気象条件がなくてもこの程度の停電は日常的と理解できます。

台風での影響は?

8月15日には台風7号の影響も出ました。東京電力管内は進路から外れたため影響は限定的だったようです。

30分未満 500軒
30分以上 170軒
1時間以上 9,200軒
2時間以上 440軒
5時間以上 130軒

それでも1時間以上・2時間未満の停電は9,200軒に及びます。

「令和5年台風第7号による被害状況等について(内閣府・15日13時)」によると、

  • 中部電力管内:最大3.9万軒
  • 関西電力管内:最大5.4万軒

停電した時間(期間)の詳細は分かりませんが、この時期の停電は冷蔵庫やエアコンなど生活家電が使えなくなり大変です。

5kWhの電力を確保したい

平常時の停電は1時間〜2時間が大半なので、少し余裕をもって3時間分の電力があれば何とかなりそうです。

災害時は復旧に時間がかかることも考えて、倍の6時間分といったところでしょうか?

電力量の計算は時間あたりの消費電力×時間で計算できます。

  • 冷蔵庫:大きさで増減ありますが時間50Whもあれば十分
  • エアコン:畳数と設定温度、室温で変動しますが時間500Whぐらい

として、3.3kWh(550Wh×6時間)が必要となります。これ以外にテレビや照明、スマホの充電を含めても5kWhあれば十分です。

電気を確保する3つの方法

それでは必要な電力(最低3.3kWh)をどうやって確保するか?電気を確保するには大きく3つの方法があります。

電気を作る(創電)

創電というと聞きなれない言葉ですがいわゆる発電です。必要な電気を作ることができれば停電でも安心です。

家庭で導入しやすい発電方法は次の3つです。

  • 太陽光発電:太陽光→電気
  • エネファーム:ガス→電気
  • HV/PHEV(ハイブリッド車):ガソリン→電気

ただし、停電発生時にはシステムを起動する作業が必要です。

  • 太陽光:分電盤の操作
  • エネファーム:外部電源による起動(発電中の停電は不要)
  • HV:非常給電システムの起動・配線接続

電気を貯める(蓄電)

作ることができなくても、必要な電気を貯めておけば停電でも電気を使えます。

  • 常置型の家庭用蓄電池
  • ポータブル蓄電池
  • 電気自動車(要V2H)

代表的なのは家庭用蓄電池ですが、持ち運べるポータブル蓄電池も選択肢です。最近は容量5kWh 出力2kWといった高機能モデルも発売されています。

また、電気自動車も大型蓄電池を搭載しています。V2Hなど家に電気を供給する仕組みがあれば、蓄電池として活用できます。

作って貯める(創蓄電)

創電と蓄電の両方を用意すると、1週間以上の停電でも(制約はありますが)電気を使い続けることができます。

特に太陽光発電は発電できる時間が限られ、冷蔵庫のような常時動かす家電には不向きです。太陽光以外の発電方式を使うか、蓄電池を使う必要があります。

予算別、電気を確保する具体例

ここからは新築時に導入できる創電、蓄電、創蓄電を、費用別に具体的な設備で紹介します。大まかにまとめた表は次のとおり。

方法 追加の費用 補助金
ガソリン車 (250万円) ×
HV+非常配線 +70万円 ×
PV+蓄電池 +200万円
EV+V2H +300万円
PV+EV+V2H +400万円

※HV:ハイブリッド車(PHEV含む)、EV:電気自動車(試算では日産リーフ想定)、PV:太陽光発電

※金額は「ガソリン車(250万円)に追加になる概算」

70万円程度:HV+非常用配線

HV/PHEV(ハイブリッド車)の電力を宅内に給電する方法。トヨタでは「おうち給電システム」という名称で紹介されています。

必要なものは非常給電システム(トヨタ・レクサス)付HVと宅内の非常用配線のみ。

最大出力は1500Wで、実際に我が家で試した時は冷蔵庫と6畳用エアコンを同時に使えました。

ガソリン車との差額で考えると、最小コストで導入できる費用対効果の高い方法です。

  • ガソリン車・HVの価格差:50万円
  • 非常給電システム:4.5万円
  • 宅内の配線費用(新築):15万円(キッチンと1部屋)

太陽光も設置していれば、

  • 冷蔵庫など常時稼働の家電は非常用配線から給電
  • エアコンなど必要に応じで稼働する家電は太陽光

といった使い分けも可能になります。

200万円〜:太陽光+蓄電池

代表的な創蓄電で、昼に太陽光・夜は蓄電池にためた太陽光電力を使うことができます。消費電力をしっかりコントロールできれば長期の自立生活も可能です。

パワコン選びがポイントになり、次の2案がおすすめです。

  • 太陽光+ハイブリッド型蓄電池
  • 太陽光+蓄電システム

ハイブリッド型や蓄電システムは、1台のパワコンに太陽光と蓄電池を接続します。直流・交流の変換回数が減るため変換ロスが少なくなります。

ただし、家庭用蓄電池は「kWh単価が高額(EVの2倍)」「導入時の補助金がない」というデメリットもあります。蓄電池は10kWh前後までが現実的です。

また、最近は「ポータブル太陽光+ポータブル蓄電池」という選択肢もあります。AC-DCの変換効率が気になりますが、非常時の電源と割り切ればとても魅力的な製品です。

300万円〜:EV+V2H

EVを導入してV2Hで家に電気を供給する方法。EVの蓄電池は大きいので、満充電の場合、太陽光無しでも数日間の自立生活が可能です。

肝になるV2Hは単機能型とシステム型が選べますが、太陽光や蓄電池を視野に入れるとシステム型がおすすめです。

この設備で追加になる費用は300万円以上と高額です。内訳は、

  • ガソリン車・EVの価格差:200万円
  • V2H(単機能型):100万円
  • (システム型:200万円)

なお、このパターンは発電がないので電気は全て購入電力。導入コストを回収するのは難しいです。

400万円〜:太陽光+EV+V2H

先ほどのEV+V2Hに太陽光を追加した方法。太陽光の余剰電力をEVに貯めて使えるので、数ヶ月にわたる自立生活が可能です。

単機能型V2Hでも「余剰電力を充電する」「夜はEV電力を家で使う」ことは可能ですが、直流・交流の変換回数が多く連携面でもシステム型がおすすめです。

導入時の追加費用は400万円以上と最高値。以下内訳です。

  • ガソリン車・EVの価格差:200万円
  • 太陽光:100万円
  • V2H(単機能型):100万円
  • (システム型:200万円)

この方法は初期費用が高くなりますが、太陽光電力の自家消費が増えるので電気代は大幅に削減できます。

ガソリン代合わせて年間30万円は削減可能なので、13年もあれば設備費用を回収できるイメージです。

補助金を使うと大幅に安くなる

EVとV2Hには高額の補助金が設定されています。太陽光+EV+V2Hで導入した我が家の場合、補助金は以下の通りです。

  • CEV補助金(EV):85万円
  •   〃  (V2H・システム型):95万円
  • 自治体補助金(太陽光):5万円
  •   〃   (EV):5万円
  •   〃   (V2H・EV同時):30万円

補助金総額は220万円。システム型なので初期費用は割高(500万円)ですが、実質の負担金額は280万円。10年程度で回収できる見込みです。

そして、太陽光+蓄電池・EV+V2H・太陽光+EV+V2Hでの予算比較は補助金まで含めると順番が変わります。

  1. EV+V2H(300万円-150万円=150万円)
  2. 太陽光+蓄電池(200万円-0=200万円)
  3. 太陽光+EV+V2H(400万円-150万円=250万円)

※電気代・ガソリン代の削減も含めると、「太陽光+EV+V2H」が一番安くなるはずです。(この点は別記事で紹介します)

まとめ

予算別のおすすめ停電対策を紹介しました。改めてポイントをまとめます。

  1. 停電は意外と身近で頻繁に起きている
  2. 5kWhの電力があれば6時間は自立できる
  3. 発電はHV・太陽光・エネファームの3種
  4. 蓄電は蓄電池・EV(+V2H)の2種
  5. 組み合わせによって費用は大きく異なる
  6. 補助金を使うと大幅に安く導入できる

電気代が高騰する中、オール電化の採用に二の足を踏む方もいると思います。(当時の電気代はもっと安かったですが)我が家もかなり悩みました。

最終的にオール電化を選んだ理由は「電気は家庭で創れるエネルギー」で、あとは「いかに上手く付き合っていくか」だと理解できたからです。

次回は停電対策の導入順序について紹介します。

補助金の都合もあり、太陽光からV2Hまでまとめて導入しましたが、あまりの金額に悩みました。無理なく無駄なく段階的に導入するにはどの順序が良いか?をまとめます。

最後まで読んで頂き有り難うございました。

新築時から設置すべきだった?日除けシェードで実感したメリットと注意点

毎日、暑い日が続いています。新築3年目の今年、中庭の大窓に日除けシェードを設置しました。(設置に至った経緯と設置方法はこちらの記事で紹介しています。)

設置から2ヶ月が経過しましたが、猛暑が続く今年の夏、日除けシェードがあることのメリットを日々実感しています。そこで今回の記事では、以下の3点に焦点を当てて紹介します。

  1. 設置して実感できたメリット
  2. 想定外のメリット
  3. 設置・使用して感じた注意点

我が家にとっては「設置を前提に新築設計すべきだった」と思うほどメリットのある設備。これから新築の方、シェードの設置を考えている方の参考になれば嬉しいです。

実感できたシェードのメリット

まず最初に、「設置して実感できた日除けシェードのメリット」について紹介します。窓の外に設置するため、カーテンよりも優れた遮光・断熱性能を感じることができます。

室温上昇を防ぐ

シェードで夏の強い日射・紫外線を遮り室温上昇を抑えることができます。

我が家の場合、シェードの設置により床温が4℃、室温が2℃下がる効果がありました。重要なのは次の3つのポイントです。

  1. 床温:UVカット窓(94%)+UVカットシェード(77%)でUVカット率はトータル98%以上
  2. 室温:床が蓄熱しないため屋内の空気を温めない
  3. 室温:窓の外に日陰ができるため、太陽の熱が直接室内に伝わりにくい

特に3番目のポイントはカーテンでは得られない、外に日陰を作るシェードのメリット。

また、温められたカーテンは日没後も熱を放出し続けますが、屋外設置のシェードなら室温への影響はありません。

建物の外部で遮光し、室内に熱を取り込まないシェードのメリットは予想以上です。

通気性を損なわない

シェードを窓に対して角度をつけて設置することで、日射を遮りながら換気しやすくなります。

通気性のあるメッシュ素材のシェードも幅広く市販されています。シェード自体が風を通すため、シェード下に溜まる熱気も効果的に排出できます。

プライバシー対策

シェードを設置することで、カーテンやロールスクリーンを開けたままでも外からの視線を遮ることができます。

我が家では、玄関から中庭の窓を通してキッチンスペースが丸見えでしたが、シェードを設置して視線を遮ることができました。シェードから少し離れれば反対側はほとんど見えません。とても便利です。

予想外のシェードのメリット

続いては想定していなかったシェード設置のメリットです。特に3つ目のメリットは、今後いろいろ試してみたいと考えています。

窓が汚れない

シェードを設置すると、雨が窓に直接当たらないため窓の汚れが少なくなります。特に大きな窓の場合、窓掃除にかかる時間が短縮され掃除の頻度が減少するのはありがたいです。

ただし、窓枠とシェードの間に隙間があると雨水が流れ込むため、掃除の頻度が減るほどではありません。それでも、直接窓に当たる雨は少ないので、窓全体を覆うようにシェードを設置できれば効果があると考えています。

タープ代わりに使える

シェードの底辺にポールを設置することで、簡易タープとして使えます。犬のプール遊びや中庭での焼き肉に活用しています。

1.5mのポール2本を使用し、シェードの底辺を持ち上げ、2mのゴム紐(フック付き)を使ってポール上部と重石を結びつけて固定します。片側が固定されているため、簡単に設置・撤去が可能で、便利です。

差し色として庭に彩りを

庭の配色は緑と茶色中心なので、発色良いカラフルなシェードは良いアクセントになりそうです。

我が家がシェードを設置した中庭は、緑(紅葉やトクサ)・白(タイルデッキ・外壁)・黒(窓サッシ)と単調です。

シェードを使って差し色を加えることで、中庭にメリハリをつけることができます。季節によってシェードの色を変えるのも楽しそうです。

新築時に設計に含めるメリット

実際に2ヶ月使って、とても便利なアイテムだと感じています。思い切って、設計段階から「シェードありき」で考えても良いと思います。

コスパの高い建材

シェードはメリットの割に値段が安いので、積極的に活用して建材へのハードルを下げられると予算配分が楽になります。

建築価格が高騰している昨今、建物だけで性能を求めるとかなりの金額になります。性能のために欲しいものを我慢することもあると思います。

シェードの良さを活かした家づくりができると、性能とコストのバランスが良い家ができそうです。

軒の出の代用

必要に応じてつけ外しできるシェードは、軒の出の代わりとしても重宝します。

日射調整は軒の出で行う事が基本ですが、建ぺい率や予算、デザインなどで軒の出が設置できない事もあります。我が家の場合、中庭の空を広くするため軒の出はありません。

そんな時、角度や長さを変えて日射調整できるシェードはとても便利。簡単につけ外しできたり色を変えたりと、軒の出にはないメリットもあります。

タイルデッキの熱対策

タイルデッキや合成木材のウッドデッキにはシェードが不可欠です。

我が家はタイルですが、夏のタイルデッキはかなりの高温になります。ただし、デッキ全体を覆うような大きなシェードを後付けするのは苦労します。

新築時なら収まり良く設置できるので、パーゴラやシェードネットなどの大規模な設備を検討することもおすすめです。

頑丈なフックを用意できる

シェードを取り付けるフックは、新築時に設置しておくと安心です。

以前、吸盤フックが風に煽られて外れるところを目にしました。結構な勢いで飛んでいったので、当たったら相当痛いはずです。

強風時はシェードを外すことが鉄則ですが、壁に打ち込まれたフックなら外れることはありません。新築時の施工なら1箇所数千円と安く、雨漏りも保証されるので安心です。

使って感じた注意点

実際に2ヶ月使ってみて感じた注意点をまとめます。

風が強い日は必ず畳む

シェードは風に煽られやすいので、風が強い日は畳んでおかないと大変です。

強い風の入らない中庭に設置してますが、それでもシェードが風をはらんで波打つのを見かけます。

吸盤フックが剥がれて人や窓に当たると大変です。風が強い日は畳む他、日常的に固定状態の確認も必要です。

テンションのかけすぎに注意

ピンとはったシェードは見た目すっきりしますが、テンションのかけすぎには注意が必要。

ちょっとした風で剥がれやすくなったり、シェード自体にも負荷がかかり劣化や破損が早まる可能性があります。

ちょっとした風で剥がれないように、張りには少し余裕を持って設置すると安心です。

雨上がりは水で流して乾燥

雨に濡れた後は、水道水を用いて汚れや雨水を洗い流し充分に乾燥させることが重要。

メッシュ素材のシェードは生地に雨が残りやすく、そのまま放置するとカビや匂いの原因になります。

LIXILやYKKの格納ボックス付きのシェードは、ボックス内に湿気が溜まりやすいので特に注意が必要です。

雨上がりは空気が澱まないように

雨上がりや湿度の高い時にはシェード下が湿っぽく感じます。風抜けが悪いと病害虫が発生し、周辺の植物にも悪影響を及ぼします。

湿度管理と植物の健康を保つために、シェード本体だけでなく、周囲の土壌も乾燥させることが重要です。

まとめ

前回に引き続き日除けシェードについて紹介しました。

我が家は新築時に考えもしませんでしたが、実際使ってみると手軽に設置できメリットの大きな便利なアイテムです。新築時設計時に上手に活用できれば、新築費用を抑える助けになると思います。

ただし、屋外に設置するため取り扱いによっては大きなトラブルにも繋がります。その意味でも新築時にハウスメーカー・建築士と話し合って、住宅設備として導入きると安心です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。